恋する惑星

矢継ぎ早にドリルを解いているか

まだ解けぬ哲学の問題に向いている

というのは的外れな推測で

納豆を混ぜているのだ

天体のように精密なおばあさんの手が

７時をまわったフードコートの中心で

恋する旨味を追い続けている



アクロスティック「やまとなでしこ」

明日の約束

「明日からメッシになるよ」
さばさばと
今を貫く
串焼きと嘘

折句「飴細工」短歌

アクロスティック・ライフ

明けない夜はないと誰かが言った

黒猫はこのあたりに数年ほど住んでいる

路上からスケートボードが去って今は闇

スケジュール帳が埋まるってどんな感じだろう

体裁をつくるようにペンだけ走らせている

いつまでもこんな暮らしを続けるのか

つもりはなくても続くものは続く

９月になったら京都にでも行こうか



アクロスティック「アクロスティック」

ドリブル・ロック

暗号は
漁師が釣った
クエの中
和製メッシの
スパイクが鍵

折句「アリクワズ」短歌