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ジェイエスピー社員が綴る日替わりブログ

踏切のシーン

2017-09-04 08:23:21 | 日記
 『コードブルー』(フジテレビ)に最近すっかりはまっている。たまたま過去のシーズンの再放送をチラッと見てしまったのが運の尽きだ。好奇心に負け、第1シーズンからすっかり全コマ復習し、今シーズンを毎週待ちかねて見ているところだ。その中で、踏切で動けなくなったおばあさんを助けに入った若い男女がいて、結局3人とも跳ね飛ばされたが、助けに入った男性が亡くなり、おばあさんと若い女性は命を取りとめたシーンが出て来た。男女はこれから結婚式に向かうはずだったという痛ましい設定だ。
 
 慌ただしい救命活動の後、帰宅途中の車中で、その事件にも関わった医師と看護師の夫婦が事件について会話する。そのシーンが私には妙に引っかかっている。妻である看護師が「もし、あなたがそういう場面に遭遇したらどうする?」と聞く。医師である夫は「助けに行くと思う。自分は医者だし」「私のために助けに行かないで欲しい」と妻。彼女はつい先日、妊娠初期の赤ちゃんを流産してしまっており、それ以前にもALS(筋萎縮性側索硬化症)になってしまった恋人を亡くした経験があり、たとえ人助けだとわかっていても、それでまた自分の大切な人を失うかもしれない危険に自ら飛び込んで欲しくない。だから「私のために」行かないで欲しいと頼む。遮断機に道をふさがれた踏切前の車中で交わされる会話のシーンだ。
 
 私は、おそらく私だけでなく、このシーンを見て村田奈津江さん(40)のことを思い出した人がいたのではないかと思う。2013年10月1日。村田さんは父の運転する車で踏切に差し掛かり、踏切内におじいさんが倒れているのを見つけた。「助けなきゃ」と叫んで、シートベルトを外しドアを開けるや「誰か非常ボタンを押してください」と大声をあげておじいさんの元に駆けつけ、何とか踏切から出せないか試した。もちろん時間の余裕などない。後日『強さ』という題でこのブログに書いた文章を引用してみる。
 
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 もちろん何もしないで見ていることも出来たろうし、報道の通り「助けようとして」踏切に飛び込んではみたものの、これは無理だと判断して途中で逃げ出すことも出来たはずだ。だが彼女はそうしなかった。走って来る列車にしっかり胴体を切断される角度で倒れこんでいた老人の両脇を抱え、列車の底面との高低差のない踏切の平らな路面から、少しえぐれている線路の砂利の上に老人の体を引きずり降ろした。助かった老人はやって来る列車に頭を向けて横たわっていたそうなので、彼女は走って来る列車を見ていない。力を入れながらもぐいぐい無理やり引っ張るようなことをせず、最後には老人の頭を静かに優しく砂利の上に降ろしただろう。
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 結果はドラマと変わらない。老人は助かったが村田さんは亡くなった。「もし、あなたがそういう場面に遭遇したらどうする?」という質問に、私はどう回答できるだろう。(三)


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株式会社ジェイエスピー
  横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
  製品開発(monipet)、それに農業も手がけるIT企業
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