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ジェイエスピー社員が綴る日替わりブログ

統一理論

2020-05-25 09:45:51 | 日記
 もう25年も前に書いた提案書を、当時のお客様が持っており、コロナで在宅勤務になって通勤時間が大幅に減り時間が出来たので大掃除をしていたら出て来た、と表紙の写真を撮って送ってくれた。彼は「この案件には人生を賭けるぐらいの思い入れがあったので捨てられない」と取っておいたのだという。大手有名コンピュータメーカ3社とのコンペとなった時に書いた提案書である。
 
 そのお客様先へは新幹線に乗って商談や提案に伺っていたのだが、長い移動の間読んでいたのが、ブルーバックスで当時急激に盛り上がっていた「ひも理論」を解説したものだったのを思い出す。アインシュタインが探し求めていた宇宙を統一して説明する新しい理論がいよいよ生まれたかもしれないと期待させる内容だった。
 
 しかし、日本で一般向けに書籍が出るのは最前線から遅れること10年以上たってからの話し。最近になって知ったことだが、当時の最前線では、統一された美しい計算式で世界が説明されることを期待していた研究者の目の前に、あまりに「ひも理論」が人気になり過ぎてしまった成果で、あちこちから、自分の式が正しいとする異なる5つのバージョンが登場する騒ぎとなっていたらしい。せっかくすごい理論が出て一つに統一されると期待していた研究者は、さぞやがっかりしたことだろう。なんだやっぱり怪しい理論だったかと思った研究者もいただろうと思う。
 
 コンピュータの基本ソフト(OS)の世界でも独自のアイデアを盛り込んだものがどんどん進化してしまい、それぞれを覚えるのは大変だし、さらに進化させるには労力の無駄だと考えた人たちが統一OSを作ろうと考え生まれたのがUNIXだった。
 が、そちらも様々な亜種が生まれ結局統一どころではなくなって今に至っている。
 
 物理学の現場では、そもそも「ひも理論」が、より高次元から相対論や量子論の世界を見ることで統一できることを発見した同じ手法で新しく登場していた5つのバージョンが統一できるとエドワード・ウィッテンが発表したのである。それがちょうど25年前、1995年のことであったという。この結果、今まで誰も想像すらしたことのなかった高次元の世界から今私たちが生活しているこの世界を考える世界観が広がって行ったという。
 
 外出自粛のゴールデンウィークで、その後どうなったのか、探ろうと思っていたのだが、インターネットだけでは、最新の情報はなかなか手に入らないことがよくわかった。実験で立証することのできない世界を理解しないと宇宙全体を統一した理論は生まれてこないのだとしたら、これから出版される科学解説書はいよいよ理系より文系の世界に入って行きそうだ。(三)


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株式会社ジェイエスピー
  横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
  製品開発(moniシリーズ)、それに農業も手がけるIT企業
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