JJ1WKN Log

自作や移動運用関連のログです。

MC145157+AVR ATTINY2313 PLL制御の実験

2009-08-27 | PLL
ハムフェアでジャンクICの袋詰めを買ったら、PLLのICがいくつか入っていました。
モトローラのMC145157で、かなり昔のICで今ではディスコンです。
ネットで作例を探してみましたが、データシートは見つかったものの、作例は殆どありません。

やっとMalo-Webというサイトで、使用例を見つけたので、これを参考に実験してみることにしました。
ドイツ語?のサイトなので内容はサッパリですが、回路図とプログラムは分かります。
PLL制御のFM送信機で、1/20のプリスケーラで分周してからPLLに入れているようです。

MC145157はどのくらいの周波数まで対応しているのかデータシートからはよく分からないので、HF帯でテストしてみることにしました。
MC145157は÷R、÷Nともに14ビットで3~16383まで設定できます。
設定はシリアルなので、AVRのATTINY2313でプログラムを作って設定することにしました。

回路図です。
VCOは適当に組んだクラップ発振回路です。
発振させたところ13800kHz付近だったので、PLLの周波数は1380分周して10kHzとします。
リファレンスは6MHzを600分周して10kHzです。
AVRに付けたLEDはテスト用で、LEDをピカピカさせて、プログラムが正しく書き込まれたことをチェックします。
PLLロック確認用のLEDも付けました。


作成したPLL制御部です。
実験なので、ブレッドボードで組んでみました。
左がAVRで右がPLLのMC145157です。


VCO基板です。


PLL部とVCO基板をつないでテスト中です。
13800kHzでロックしました。
周波数を変化させないとつまらないので、13800kHzと13810kHzを2秒ごとに変化させてみました。


プログラムです。言語はBASCOMです。
テスト用なので最適ではありませんが、とりあえず動きました。
テスト用のLEDピカピカの部分は省略してあります。

$regfile = "attiny2313.dat"
$crystal = 10000000
Dim N As Long
Dim R As Long
Dim C As Long
Dim I As Integer
'Init
Config Portd.0 = Output 'Clock
Config Portd.1 = Output 'Data
Config Portd.2 = Output 'Enable
Config Portb.0 = Output 'Test LED
Reset Portd.0
Reset Portd.1
Reset Portd.2
'Set Ref 6000kz / 600 = 10kHz
R = 600

For I = 13 To 0 Step -1
 C = R
 Shift C , Right , I
 C = C And 1
 Portd.1 = C
 Pulseout Portd , 0 , 10 'Clock
 Waitus 30
Next

Set Portd.1
Pulseout Portd , 0 , 10 'clock
Waitus 30

'Enable
Pulseout Portd , 2 , 10 'enable

Do

 '13800kHz / 1380 = 10kHz
 For N = 1380 To 1381

  For I = 13 To 0 Step -1
   C = N
   Shift C , Right , I
   C = C And 1
   Portd.1 = C
   Pulseout Portd , 0 , 10 'Clock
   Waitus 30
  Next

  Reset Portd.1
  Pulseout Portd , 0 , 10 'clock
  Waitus 30

  'Enable
  Pulseout Portd , 2 , 10 'enable
 Next
Loop
End

あとは表示部とUP/DOWN用のSWかロータリーエンコーダーを付ければよさそうです。
3桁のLEDくらいなら空きポートでなんとかなりそうです。
50MHzのAM機を検討してますが、ダイレクトに50MHzの制御がNGなら、プリスケーラを付けるか、周波数変換するかですね。
IC袋にはPLL2001という型番のいかにもPLLと分かるICも入っていたのでこれなら、200MHz対応とデータシートにあるので、良さそうです。
シリアル制御もビット数が違うだけで同じなので、プログラムも少し直せば使えそうです。

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
楽しそう... (jo1acw)
2009-08-28 12:41:06
WKNさん、なんだか楽しそうな実験をやられていますね
PLL2001は確かスタンダードのC50用のバンドモジュールに使われていました(29MhzFM用)。
ブレッドボードは使ったことが無いのですが、ちょっとした実験君に便利そうですね、一つ買ってみようかしら3
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手探りで (WKN)
2009-08-28 20:12:24
実験してます。
PLL-ICの制御方法が分かったので、今後は
ループフィルタをどうするとか、
ロック範囲は、などPLLらしいテーマです。

ハムフェアで買ったIC袋はPLLやプリスケーラや
DBMのICが入っていてお宝の山でした。
FETは2SK192Aがザクザク。

PLL2001とMC145157はピンアサインが同じ
なので楽です。
返信する
これ (MIS)
2009-08-30 17:31:31
今年は買わなかったのですが私もいっぱい持っております。あのクラブの袋で部品が大漁ですよね。PLL2001ありますが攻めあぐねていたのでいつもすいませんが、切り込み隊長!お願いします。
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PLL2001 (WKN)
2009-08-30 23:37:49
PLL2001は良さそうですね。
MC145157とほぼ同じなので、実験してみようと思います。
PLL+VXOならSSB機でもなんとかなりそうですね。
今年は9袋仕込んだので、諸々大漁でした。
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