JJ1WKN Log

自作や移動運用関連のログです。

YAHAアンプの製作

2010-05-17 | 真空管
久々に真空管アンプを作りました。
真空管といってもオペアンプとのハイブリッドです。

作ったのは最近話題のYAHAアンプというヘッドフォンアンプです。
YAHAはYet Another Hybrid Ampの略なのでアンプがダブりますが、皆さん「YAHAアンプ」と呼んでいるそうです。

回路図です。
オリジナルは6DJ8などを使うようですが、手持ちの関係で12AU7互換の5963という御球を使用しました。
真空管で電圧増幅をして、オペアンプのボルテージフォロワでヘッドフォンを駆動するための電流を得ます。
B電圧はなんと12Vです。
ヒーターも12Vなので、12V電源をそのまま接続できます。
オペアンプはオリジナルでは4456を使用するようですが、これも手持ちの関係で5532Dにしました。
製作後少し調べてみましたがプレート抵抗は150kΩ程度がよろしいようです。


基板レイアウトです。
部品点数が少ないので、33x43mmのサイズに押し込みました。
一部の文字の向きが変ですが首をひねって痛めないようご注意ください。


できた基板です。


御球です。
GE社製ですが、5963はその昔コンピュータが真空管だった頃にコンピュータ用として使用された、とのことです。
コンピュータには何個くらいの御球がいるのでしょうか。まさに、ご苦労さんです。


ケースはいつものPP板でオーダーメイドです。
サイズは60x55mmです。
386のアンプでもこのくらいでしょうか。


MP3やCDプレーヤーをソースにして試聴してみました。
高域は伸びていないもののやさしい音で、ヘッドフォンで聴いても疲れません。
電池を内蔵してポータブル真空管アンプなんてのもいいかもしれませんね。