JJ1WKN Log

自作や移動運用関連のログです。

LTC1799 オシレーターの製作

2010-12-24 | 測定器
以前にも紹介しましたが、33MHzまで発振するLTC1799というICがあります。

周波数の安定度はあまり良くありませんが、広範囲に発振できるので、実験用の信号源としては便利なICです。
抵抗1本で周波数の設定ができますが、1つのVRでは細かい設定ができないので、可変範囲の異なる4つのVRを直列に接続しました。
出力は方形波なので、共振回路を経由して正弦波に近づけました。
発振周波数の下限は200kHz台までですが、共振回路は3MHz以上を対象にして、13μHのコイルとAM/FMのポリバリコンの組み合わせにしました。
上限は8MHz程度ですが、コイルをプラグイン方式にしたので、必要に応じて対応できます。

回路図です。


ジャンクのメーターで沢山あるのですが、センターメーターなのと、フタがありません。
メーターのゼロ点調整を目一杯ずらして、透明なPP板を取り付けてカバーとしました。
ケースは100円ショップで買ったHELLO KITTY缶です。
KITTYとMIMMYのリボンにパイロットランプ用のLEDを仕込んでみました。


中身です。
Liイオン充電池内蔵です。
電源SWをOFFにすると、電池が充電端子に接続されるので、ここから充電します。
また、電池BOXにもなります。


右端がLTC1799が載った発振回路の基板です。
ディップSWが付いているのが共振回路基板で、4つのVCから使用するVCを選択できます。





QRPパワー計の製作

2010-11-08 | 測定器
以前、秋葉原の山本無線E-BOXで買った小電力パワーセンサーモジュールを使ってQRPパワー計を作りました。

このセンサーモジュールはBNCコネクタが付いたセンサー部に100μAの電流計を接続しするだけです。
測定範囲は0.1mW~10mWと10mW~1Wの2レンジがあります。
例えば10mWレンジでは0.1mW刻みで1mWまで、以降は1mW刻みで10mWまでの電力に対応する電流値が校正済みのテーブルで提供されています。
0dBm付近の測定には便利です。

メーターは秋月の100μAが指定品です。
センサーが900円、メーターが1000円で校正済みの小電力パワー計になります。
ケースは肝油ドロップの缶を使いましたが、45mmの丸穴開けは毎度苦労します。


BCNコネクタの取り付けですが、何とか取り付けられました。


中身です。
センサーからはグラウンドの線と、10mWと1Wの2本の線が出ているので、トグルSWで切り替えてメーターにつなぐだけです。


センサー部です。
センサー部はシールドされていますので、金属ケースでなくても良さそうです。


そのうちに電流計の読みを入力すると、mWとdBmでパワーを表示するソフトでも作ろうと思います。

JavaScriptで作ってみました。
メータの読みを入力すると、対応する両レンジのパワーを[mW]と[dBm]単位で表示します。
ブログにスクリプトを貼り付けてみましたが、動かないようなので、下は画像です。

秋月 デジタル容量計キット 06001 の製作

2010-01-12 | 測定器
先日の例会で紹介があった秋月電子の「秋月 デジタル容量計キット 06001」を作りました。

AVRのATMEGA48Vが使用されています。
英文ペラ1枚のマニュアルが付いているのですが、動作原理も作り方も載って伊いませんが、部品表に書いてある部品を基板に半田付けすれば出来上がりです。
回路図に載っている全ての部品が入っていませんが、部品表に書いてある部品は入って胃いました。

中身です。
この手のキットは作りっぱなしだと、数回使ってジャンク箱に埋もれるのが常なので、ケースに入れました。
電源はいつものLiイオン充電池2本です。


ケースはいつも使っているPP板より少し厚い2mm厚のPP板です。
473表示の積層セラミックを測定しているところです。
ストレー容量キャンセル用のSWが付いていて、1回押すと校正値をEEPROMに書き込むようで、毎回校正する必要はありません。



MAX038広帯域オシレータの製作

2009-12-07 | 測定器
±5V電源ができたので、ケースに入れました。

7バンド切替で、20Hz~20MHzまでカバーしています。
周波数範囲決定用のCは、10pF、47pF、101、102、103、104、105です。
浮遊容量が加わるので、計算通りの周波数にはなりませんが、こんなものでしょう。
周波数設定は50kΩ10回転のポテンショと100Ωのスプレッドです。
VRの回転数と周波数の関係はリニアではありません。
周波数の安定度もMHz台では良くありませんが、任意の周波数の信号が欲しい時には役に立ちます。

広帯域なVCOなので、PLL制御すると面白そうです。

波形は、サイン波、方形波、三角波が選べますが、サイン波のみの設定としました。


電源コードが生えているので、不便なようですが、電源を気にすることが無いので便利です。

ダイオードカーブトレーサーの製作

2009-11-27 | 測定器
電子回路実験教材の部屋 を参考にさせて頂き、オシロを使ってダイオードの特性を表示するダイオードカーブトレーサーを作りました。

材料は抵抗2本と測定対象のダイオードだけなので、ブレッドボードに配線しました。
ブレッドボードだと、色々なサイズのダイオードに対応できるので便利です。
回路図は省略しますが、写真から読み取ってみてください。
Osc-R(330Ω)-X-D-Y-R(10Ω)-Osc-Gnd


信号源として低周波発振器(1kHz)をつないで、オシロのX-Yモードで測定します。
適当に調整すると、教科書に載っているような曲線が現れます。


ジャンク箱にあったダイオードの特性を測定してみました。
上からシリコン、ゲルマ、不明、シリコンダイオードです。
不明のダイオードは緑地に茶色と黒の帯があって、一見抵抗のようです。


上のダイオードの写真の順番です。
シリコンダイオードは同じような特性ですね。





μWパワー計の製作 その3

2009-11-22 | 測定器
その3です。

校正をして、目盛りを書き込みました。
倍電圧検波にして、測定範囲を-20dm~3dBmとしました。


ケース加工を始めました。
肉厚の素材だったので大変でしたが、やっとメーター用の角穴が開きました。


メーターの裏側に基板を貼り付けました。

μWパワー計の製作 その2

2009-11-18 | 測定器
その2です。

TRを2SC1815から2SC1906に変えてみましたが、ゲインはほとんど変わりませんでした。
ゲイン10dBだとこんなものでしょうか。

オリジナルは2段で20dBでしたが、パワー計はどのみち校正するので、ぴったりしたゲインでなくても構いません。
そこで、TRを2SC1906に変えて1段にしてもう少しゲインを増やすことにしました。

広帯域アンプはこの辺のサジ加減ができるの便利です。
トロイダルコア活用百科には定数の計算式が載っていますが、計算するのも面倒なので、あらかじめ計算された表から選びます。
ついでに電源電圧を9Vします。

先ずはREから決めます。REは10Ω程度なので、手持ちの抵抗の種類が少ないので、10Ωにしました。
REが決まるとRfとゲインとIEが選べますので、Rf=390Ω、ゲイン=16.74dB、IE=10mAとしました。
IEは20mAと30mAの計算結果が載っていますが、あまり電流を流しても、と思って10mAにしました。


面倒なので、ブレッドボードで直流回路のみ組んで、IE=10mAになるようにREから接地する抵抗を決めました。
ここまでくれば、バイアスを適当に決めればOKです。
IEの1/10の1mAくらい流すことにして、ブリーダ抵抗は6kΩ。
あとは、ベース電圧を元に分割して完了です。

できた基板です。
広帯域アンプの出力を50Ωで終端して、ゲルマダイオードで検波してメータを振らせます。


ファンクションジェネレータから2MHzの信号を入れて、フルスケールにしました。
このときの入力パワーは2dBmでした。
信号のパワーを下げて、メーターが少し動いた時のパワーが-18dBmでした。
あとは校正して目盛りをふれば-18dBmから2dBmのパワー計になります。

μWパワー計の製作 その1

2009-11-17 | 測定器
ローレベルでの調整用にμWオーダーのパワー計を作ろうと思います。
広帯域アンプとmWオーダーのパワー計を組み合わせる構成です。

メーターをジャンク箱から探しました。
フルスケール440μAです。


広帯域アンプを「トロイダルコア活用百科」を参考に作ってみました。
TRはいつもの2SC1815です。


ゲインの設定は10.85dBとのことですが、石が力不足なのでどのくらいのゲインが取れるか測定してみました。
測定結果は9.5dB@2MHzでした。
他の周波数で測定してみようと思います。