中小企業のための「社員が辞めない」会社作り

社員99人以下の会社の人材育成に役立つ情報を発信しています。

147円の価値しかない紙を300円で買うこと

2013年07月21日 | コンサルティング

いま、あなたの手元に30億円の現金があったとします。とても想像がつかない方は、目の前の紙に30億円と書いてみてください。

実はこの30億円で今発売中のジャンボ宝くじを全部買い占めることができます。

ジャンボ宝くじは1枚300円で1,000万枚発行されますから単純に掛け算をすると30億円。したがって1枚残らず買い占めることができるわけです。

抽選が終わったらその1,000万枚を銀行に持っていけば1等・2億円から6等・300円まで総取りできます。すごいですね!

で、総取りでいくらもらえるでしょうか・・・宝くじの裏に当せん金額と本数があるので簡単に計算できます。Excelがあれば表にしてみると分かりやすいです。

・・・答えは、14億7,440万円です。そう、15億円以上損をしてしまいます。これは考えてみれば当たり前のことです。そうでなければ宝くじを売り出す意味がありません。

30億円払って14億7千万円ですから、1枚300円の宝くじは147円の価値しかないということになります。これを期待値と言います。では、なぜ147円の紙を300円も出して買うのでしょう。私はその差額153円は「夢」の代金なのだと思います。短くもはかない夢ですが。

人材育成は宝くじではありませんが、やはり「期待値」はあると思います。研修・自己啓発に投じた時間や費用は、将来必ずプラスになって戻ってきます。ただし、将来のリターンが投じたコストを上回るか否かは、本人が習得したスキルや知識を積極的に使うかどうかにかかっています。宝くじと違って自分で期待値を決めることができるのです。宝くじを買うお金があったら本を買うべきです。その方が将来得をする確率がずっと高いはずです。

さて、以下は宝くじにまつわる都市伝説です。
信じるのは自由ですが、数学的にはナンセンスですのでご注意を!
 ・当たる確率の高い売り場がある
 ・ある「組」は他よりも当たる確率が高い
 ・男性なら「T.K」の水瓶座が一番当選しやすい
 ・女性なら「M.K」の魚座が一番当選しやすい

最後にことわざをひとつ紹介しておきます。

「宝くじは愚者がよろこんで払う税金である」

・・・私は・・・ときどき愚者になることがあります。

(人材育成社)

 

 

 


土曜ドラマ「七つの会議」が面白い

2013年07月20日 | コンサルティング

今、NHKの土曜ドラマ「七つの会議」が面白いです。大手電機メーカーの下請けの中小企業を舞台に、「社内政治」を題材にしたドラマです。

 東山紀之さんが演じる主人公の営業課長が、規格外製品と知りつつ納品していた隠ぺいをひょんなことから知ったことにより、社内政治の渦に巻き込まれていく物語です。今夜は2回目の放送でしたが、私はすっかりはまっています。

 前課長の更迭の裏に、何かが隠されているのではないかと考えた主人公が真実を探った結果、驚愕するような隠ぺいを知り「社内政治家」と言われるカスタマー室長に対して「きちんと会議の場で話をすべきだ。」と言った後の、カスタマー室長の言葉が印象的です。

 「会議で話される建前が何になる。本音は出ない。金、ポストが欲しい。あいつは邪魔。自分はほめられたい。あいつよりもおれの方がもっと仕事ができる。 俺は会議では出ないことをあっちこっちで拾って、ここまで来た。学歴もない、見てくれもおまえのように良くない、若さもない。ただ、ほんの少し口がうまい。それを使って生きるのは何が悪い。」

 「社内政治か!俺は俺らしいやり方で組織の本流に戻る。これが俺のやり方だ。」

 人が3人集まれば、社内政治が起きると言われていますから、大企業でも小さい企業であっても、自然の流れの中で社内政治は起きうるもの。

そうしたことには関わらず、自分の信じる道を進もうとしても、内集団から漏れてしまうことの悲哀もある・・・。改めて組織とは難しいものですね。

 話は変わりますが、猿の世界ではボス猿は数年に1回、世代交代をすると言われています。群れの個体は、力の強弱によって順位が決まっているそうですが、ボスは外敵から群れを守り、また、群れの内部の争いには介入して調停をするのだそうです。ボスの存在が社内政治を回避させているのでしょうか・・・。

 さて、明日は、参議院議員選挙。政治の世界は、一般企業以上の組織内政治があるように感じられます。果たしてどのような結果になるのでしょうか?

(人材育成社)


数の永遠と有限の人間

2013年07月19日 | コンサルティング

フェルマーの最終定理とは、3 以上の自然数 n について、x^n + y^n = z^n となる 0 でない自然数 (x, y, z) の組は存在しないという定理です。(^nはn乗を表しています)

17世紀の半ばに示されたこの定理は、アンドリュー・ワイルズによってによって証明されるまでなんと360年もかかりました。「フェルマーの最終定理(サイモン・シン著、新潮社2000年)」は、一見単純なこの定理に挑んだ多くの数学者たちのお話です。

この本はピタゴラスから始まる数学者たちの歴史を追っていくという非常にオーソドックスな、大変読みやすい構成になっています。また、この定理の証明に決定的な役割を果たした「谷山・志村予想」についての記述もわれわれ日本人にとって興味深いものがあります。以前、このブログの「暗号解読」でも書きましたが、数学が苦手な(私のような)読者を最後まで引っ張っていく著者サイモン・シンの文章力は「巧い!」としか言いようがありません。

数学、特に数論というのはまったくの絵空事です。しかし、定理とはそれ自体が叩いても蹴ってもびくともしない絶対的な存在です。だから定理は永遠の存在です。人類が滅んでも、数十億年後に巨大化した太陽に地球が焼き尽くされても、何兆年か経って宇宙がなくなっても、証明された定理は不滅です。有限の人間が永遠の定理を生み出すというのは、とても豪快な話ではありませんか。

人材育成は有限の人間に有限の知識やスキルを習得してもらうことですが、有限が無限とどこかでつながっているかもしれないと考えると、ちょっと楽しくなります。

http://blog.goo.ne.jp/jinzaiikuseisha/e/defbbfd96b8ecfbaba94781c2e619857

(人材育成社)


河童

2013年07月18日 | コンサルティング

 毎年、暑い季節になると思い出す一枚の絵があります。

川端龍子(かわばたりゅうし)の「河童」(かっぱ)です。

 この絵は(写真は大田区立龍子記念館より)今から14年前、大田区立龍子記念館の夏季名作展で鑑賞したのですが、それ以来、毎年夏になると必ず思い出します。

 川端龍子(1885年~1966年)は、日本画家、俳人で、1963年に自身の喜寿を記念し、長年住んだ大田区に龍子記念館を設立しています。

 龍子には河童を人間そのものに置きかえた、愛情深くほほえましい作品や、世相を反映した作品も多かったそうです。

この絵も、河童がパイナップルを片手に持ちそれを見つめていますが、河童の表情を見ていると、まるで人間がパイナップルを手にしているようにさえ見えます。

ご存じのとおり、この河童、日本の妖怪・伝説上の動物で、全国で伝承され、呼び名や形状も各地方によって異なり、その正体は水神、またはその依り代なのだそうです。

 河童と言えば、私は子どもの頃から黄桜のコマーシャルで慣れ親しんでいましたが、そういう方も多いのではないでしょうか。

清水崑さんや小島功さんが描く河童は、架空の動物とはいえ実に人間的で、酔っぱらったり、花見をしたり、ちょっとエッチで色っぽく、とてもユーモラスで身近に感じていました。

夏になると河童の絵を思い出すのは、やはり河童が水の化身だからなのだろうと思いますが、もう一つ、風刺画として面白みを持って描かれることが多いからかもしれません。

 ところで、研修の現場では、理論を伝えた後でそれを具体的な事例で教えてほしいという要望をいただくことがよくあります。そんな時、事例を戯画にして説明ができればいいのにと思います。

戯画なら面白おかしく表現しながらも、その真意をきちんと伝えることができるように思うからです。とは言っても、残念ながら戯画が描けるわけではないのですが・・。

 さて、私が夏になると冒頭の絵を思い出すのには、もう一つ理由がありました。それは河童がいつも頭に水のお皿を乗せているから。暑いのが苦手な私にとって、涼しげな河童を羨ましく思っています。今年のように暑い夏でも乾くことのない潤い、とても大事ですよね。

(人材育成社)


13.5%の課長は「ショムニ」で働くことができるか?

2013年07月17日 | コンサルティング

産業能率大学が先月発表した「第2回上場企業の課長に関する実態調査」によると、課長の88.8%が悩みを抱えていると回答しています。

そしてこの調査の最大の見どころ(?)は、課長の13.5%が「プレイヤーに戻りたい」と答えていることです。プレイヤーに戻ることは、(異論はあるかもしれませんが)出世の階段を下りることを意味しています。課長職は会社員人生という階段の途中に作られた巨大な壁なのかもしれません。

さて、「ショムニ」は会社を舞台にしたコメディですが、江角マキコ率いる落ちこぼれOLチームは出世の階段とは無縁の世界にいます。「ショムニ」は壁にぶつかりません。もともと階段の最下層に留まっているからです。

では、プレイヤーに戻った=階段を降りてしまった(元)課長さんたちが「ショムニ」のように本音を正々堂々と口にして楽しく会社員生活を送れるでしょうか。それはおそらく無理でしょう。今回の調査で「プレイヤーに戻りたい」と答えた13.5%の人は「戻りたいけど、一度そうなったら二度と這い上がれない」ことに恐怖を感じているのだと思います。

現代の課長さんたちにとって会社員人生とは下りることができる「階段」ではなく、落ちたら終わりの「綱渡り」なのかもしれません。

(人材育成社)


日本人はカレー好き?

2013年07月16日 | コンサルティング

 皆さんはカレーを1年に何回くらい食べていますか。S&B食品 カレー.comによると、日本人は1年に約78回カレーを食べて、週に1回以上は何らかの形で食べているそうです。また家庭でカレーを作って食べる頻度は月に2.5回前後だそうです。この数値から、実にカレー好きな国民と言えるようです。確かに過去に「カレー嫌い」と言う人に私は出会ったことがありません。

 そういう私ももちろん、カレー好きです。

横須賀出身と言うこともあり、数々の海軍カレーを食べましたし、横濱カレーミュージアム(2007年に閉館)にも何度も足を運びました。

 さて、最近の私のお気に入りは、冒頭の写真の「野菜カレー」です。

「えっ!これカレー?」「野菜しか見えない・・・」という声が聞こえてきそうです。確かに一見野菜しか見えません。でもこれは正真正銘カレーです。正確に表現をすると、野菜畑のようなカレーと言えるでしょうか。

 このカレーには、何と30種類以上の野菜が入っています。その種類の豊富なこと。

ニンジン、ピーマン、パプリカ(赤・黄)、ゴボウ、唐辛子、オクラ、カボチャ、ナス、サトイモ、サツマイモ、山芋、紫芋、ゴーヤ、舞茸、しめじ、エリンギ、明日葉、水菜、ブロッコリー、カリフラワー、トレビス、ミニトマト、キュウリ、レンコン、アイスプラント、トウモロコシ、ズッキーニ、インゲン、アスパラガス、その他数種類の葉物・・・

 この数、もはや「ヘルシー」という域を超えているようです。

 さらに、このカレーの驚くところは、野菜の下ごしらえの方法です。生のまま、茹でる、煮込む、素揚げ、天ぷらにするなど多種多様です。

野菜の切り方も性質を生かしています。そのまま、輪切り、乱切り・・・などなど。

 こうして出来上がったカレーは、見た目がゴージャスであるばかりでなく、手が込んでいるだけあって素材の味が生かされた、実においしい野菜カレーに仕上がっています。

さて、このカレーを食べる時に思うこと、それは「組織もかくありたい」ということです。

 一つ一つの野菜(人)の味を最大限引き出して、特性に合った形に切って、おいしさを一番引き出せる下ごしらえをする。そしてルー(文化)をじっくり、とろ火で煮込んで(醸成)させて、一つのおいしいカレー(組織)になる。

カレー(会社)は毎日食べ続けても飽きない、そういうオリジナルレシピを開発したい!

 (人材育成社)


「孤独のグルメ」に出てきそうな洋食屋さん

2013年07月15日 | コンサルティング

「孤独のグルメ」(扶桑社文庫)というマンガがあります。グルメといっても中年男性の主人公が大衆食堂のようなところで食事をするだけの話です。

この食堂は人形町にある洋食店ですが、創業明治45年「西洋御料理」という看板が目を引きます。

先日仕事で人形町に行った際に立ち寄りました。ちょうどお昼時で、狭い店内は込み合っていました。「孤独のグルメ」に出てきそうな雰囲気だったので、主人公(井之頭五郎)になったつもりでハンバーグ定食を頼みました。それがこれです。

美味しかったです。正統派のハンバーグに目玉焼きが覆いかぶさっており、デミグラソースとのマッチングがとても良かったです。メニューにはとんかつや魚定食などオーソドックスな料理が並び、飽きのこない洋食さんという感じでした。

ところで明治45年といえば、今年101歳になります。高級レストランではなくてもこうしてしっかりとお客さんを掴んでいるのは、当たり前のことをきちんと守り続けているからでしょう。このブログでも以前に紹介した森永ミルクキャラメルも同じだと思います。

さて、研修業界は流行というサイクルに振り回されがちです。弊社はそんな業界の中で、本格的な定番メニューを提供しているつもりです。顧客の数は大手から比べれば微々たるものですが、おかげさまで長いお付き合いをいただいているところがほとんどです。

流行に左右されず、新しい提案をし続けることこそ老舗になるための唯一の道であると考えています。

(人材育成社)


たむろ禁止

2013年07月14日 | コンサルティング

 「ランチメイト症候群」と言う言葉があるのをご存知ですか。精神科医の町沢静夫氏によって名付けられた精神症状の一つで、学校や職場で一緒に食事をする相手(ランチメイト)がいないことに一種の恐怖を覚えるというものだそうです。またこの傾向は女性に強いとも言われているようです。(wikipedia)

自分自身を振り返ると、女性の友人同士で出かけることはよくあり、食事は勿論、旅行、映画、寄席、なども行きます。一昔前までは、ディズニーランドも女友達で出かけていました。

 一方で、男性同士が集うのは私の印象では、昼であればゴルフやスポーツ観戦、夜だと飲み会というイメージがあります。確かに、男性二人でディズニーランドに出かけるというのは、あまり見たことがないような気がしますね。(笑)

 しかし、人材育成社の平野は男性3人でゴールデンウィークにラフォルジュルネに出かけることが恒例になっているようですし、寄席にも男同士でよく行っています。

 性差というよりは個人差なのではないかという気がします。

 ところで、この「群れる」とは集団をなした状態を表わすのに用いられるように感じますが、「群がる」「集まる」「集う」だと、「スーパーで値引き商品に人が群がっている」や「球場に人が集まる」などのように、動作性があるように感じます。

 そう言えば、人が集うと言えば組織も人が集まった集団ですね。

組織は、それぞれ「仕事」という役割を担った複数の人間から成り立っており、お互いに協力し合って仕事を進める「人間同士の関係」と言ってよいと思います。単に人が集まるのとは目的が違いますね。

 さて、冒頭の写真、「たむろ禁止」とありますが、「たむろす」はどういう意味でしょうか?

漢字で書くと、「屯す」です。辞書で調べると、ある仲間などが群れ集まること。もともとは兵の群れ、また、兵の駐屯(ちゅうとん)する所を指したようです。辞書の例文には「公園にたむろする少年たち」とあります。

 「たむろす」と言うと、例文のように少女たちではなく、少年たちというイメージになります。冒頭の写真は区立図書館の前に掲げられているのです。確かにこの図書館の前には、中学生と思しき少年たちが屯して、取り留めもなくじゃれあっているような光景をよく見かけます。

思えば、私が中学生の頃も部活が終わった後で少年たちがよく屯していたような・・・。

 そんなことを考えていたら、ふと、井上陽水さんの「少年時代」のメロディーが浮かんできました。「夏が過ぎ 風あざみ だれの憧れにさまよう 青空に残された 私の心は夏もよう」

  この夏は過ぎるどころか、まだ始まったばかりですね。過ぎるのはだいぶ先ですね。しかし、この暑さ早く過ぎ去って欲しいと心の底から願ってしまいます・・・

(人材育成社)


山種美術館の竹内栖鳳

2013年07月13日 | コンサルティング

「班猫」(はんびょう)。
1924年に竹内栖鳳(たけうちせいほう)が制作した日本画です。これはすごい絵です。

エメラルド色の目をした猫が一匹、背中を舐めながらこちらを見ています。背景には何もありません。ただそれだけの絵です。しかし、はじめて見た時、驚愕しました。

「これは猫のイデア(理念)です」としか言いようがありません。

絵の前に立ってみるとわかります。この猫を両手でつかんだ時に、ぐにゃっとして、にゃっ!と鳴いて、ふーっ!と怒って噛まれて引っ掻かれる感覚を両手に感じます。

この猫のモデルは、竹内栖鳳が沼津に滞在していた時、偶然見つけた近所の八百屋のおかみさんの愛猫だそうです。実在の猫を「猫」というイデアに純化した画家の超人的な技にただ驚くばかりです。

私たちが関わっている人材育成は、画家とは全く逆のアプローチを行います。「人材」というイデアの一部を、現実の人間の中になんとかして転写しようとします。それはとても大変な作業です。「班猫」はそんな私をじっとにらみながら励ましてくれているような気がします。

「班猫」 竹内栖鳳、重要文化財、絹本・彩色・額(1面)、寸法(タテ×ヨコ)81.9×101.6
http://www.yamatane-museum.jp/image/collection/collection_04.jpg

山種美術館  東京都渋谷区広尾3-12-36
http://www.yamatane-museum.jp/collection/collection.html

(人材育成社)

 


集中力の時間は?

2013年07月12日 | コンサルティング

 皆さんはどれくらいの時間、集中力を維持することができますか?

 一説によると、人間の集中力が続くのは、長くても45分程度だそうです。振り返れば、私が小学生の時の授業時間は40分でした。そして、中学・高校は50分、大学では90分でした。この春まで通っていた社会人大学院に至っては、一コマの授業は180分。今思えば、実に長かった!

 一方、同時通訳などでは15分程度が限界だそうです。自治体での研修で手話通訳者がつく時には、3人位の方が約15分ごとに交替されています。

 わが人材育成社では、平野と芳垣の二人が揃って事務所で仕事をする時には、25分間を1つのサイクルにした集中時間を設けています。毎日の仕事で45分間ずっと集中し続けるのは辛いですし、15分ではちょっと短すぎるのです。いろいろ試した結果最適な時間は25分になりました。

 25分の間は、話しやメールのチェック、コピーをとったりすることは原則禁止にして、ひたすら目の前の仕事に集注しています。用意ドンでタイマーをかけて、時間がきたら一旦仕事から離れ2~3分休憩をとるというサイクルです。これを繰り返すことで、効率的に仕事を進めることができるように感じています。

 25分という時間が適切なのかどうかは、仕事の内容にもよるかとは思いますが、ON(集中)、OFF(解放)とメリハリをつけることで、想像以上に仕事がはかどると思います。

 ところで、このやり方をするようになったきっかけですが、下着メーカーのトリンプで1994年に開始された「がんばるタイム」に影響をされてのことなのです。

同社のホームページによれば、発案者の吉越社長は当時「欧米では仕事時間中にぺちゃくちゃ、おしゃべりする習慣はありません。日本では工場では効率がよいのに、オフィスでは生産性が非常に悪い、と以前から思っていました。 日本人の情緒的な面はよい場合もあるのですが、仕事にそれを持ち込むのはどうか。何でも隣の同僚に聞くのではなく、自分でじっくりと考えること。 集中して仕事を進める時間帯があってもいいのでは。」と考えていらっしゃったのだそうで、「がんばるタイム」の導入により、オフィスの生産性は大幅に向上したとのことです。

 弊社では今後も25分の集中時間サイクルを続ける予定です。しかし、集中するというのはもともとエネルギーがいるところにもってきて、ここ数日のこの暑さ。集中を続けるのは大変ではあります。

 でも「時間の整理術」研修を提供している会社であるからこそ、やり続けなければと自分たち自身を叱咤激励しています!

「ピピピピピ」というタイマー音に妙に敏感に反応している日々です。

(人材育成社)