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第1,276話 ピンチヒッターを頼まれたら燃えよう

2025年08月06日 | 仕事

「社員がイキイキ働くようになる」仕組みと研修を提供する人材育成社です。

「急遽、ピンチヒッターとして参加しました」

これは先日弊社が担当させていただいた、管理職を対象とした公開セミナーの受講者のAさんが、自己紹介で言葉です。当初、このセミナーにはAさんの上司が参加する予定だったそうですが、急用が入ってしまったため、まだ係長であるAさんが代わりに参加することになったのだそうです。

他の参加者が全員管理職であったため、セミナー開始時には少々気後れしているようにも見えたAさんでしたが、演習でディスカッションを繰り返すうちにどんどん積極的になり、途中からは熱心に発言もしていました。そして、セミナー終了後には「まだ管理職でない私がセミナーに参加することになり心配していましたが、監督職と管理職の違いがわかり、将来管理職を目指したくなりました。参加してよかったです」と、生き生きとした表情で感想を話しに来てくれました。

ところで、ピンチヒッターとは野球で言えば代打、一般的には代役のことを言います。仕事のみならず、プライベートにおいてもピンチヒッターを頼まれた経験があるという人も多いと思います。

このピンチヒッターについて、先日タレントの清水ミチコさんがNHKの番組「スイッチインタビュー」の中で話をされていました。清水ミチコさんが年末の恒例として行っている日本武道館でのワンマンショーですが、2026年新春に12回目の開催を迎えるとのことです。毎回、チケットの発売と同時に完売になってしまう人気のショーで、私も以前に一度行ったことがあるのですが、とにかく面白くあっという間に気持ちを鷲掴みにされ、武道館全体に笑いが渦巻いているようでした。

長い間続いているこのショーですが、元々清水ミチコさん自身は武道館でショーを行うことを目指していたわけではなく、予定されていた他の公演が中止になり、急遽ピンチヒッターを頼まれたのがそもそもの発端だったのだそうです。その時、清水さんは「ピンチヒッターって燃える。チャンス。期待されていないし、ここは私が」と考えて舞台に臨んだとのことです。当時既に人気タレントであった清水ミチコさんですが、ピンチヒッターで臨んだこの舞台が成功したことによって、さらに人気がアップしたのは言うまでもないことです。

私達も日々の生活の中で、予期せぬタイミングでピンチヒッターを頼まれることがあると思います。それが仕事の場合であれば、短い時間の中で結果を出さなければいけないなどというケースもありますが、それ故にプレッシャーで出来れば引き受けたくないと考えてしまうことが誰にでもあるのではないでしょうか。

しかし、ピンチヒッターには考え方によってプラスの面も少なくないとも考えられます。ピンチの状況で頼まれる、頼られるということは「この人ならきっと何とかしてくれる」という信頼や期待の表れであり、単なる穴埋に過ぎないということではないはずです。

したがってピンチヒッターを頼まれたら、まずは状況を前向きに捉えて、自らの力を精一杯発揮してみるという姿勢が大切なのでしょうないでしょうか。前任者と全く同じことをするのではなく、自分なりの強みや持ち味を出してしっかり代役を果たす。そうすることにより、ピンチを自らにとってのチャンスに変えることができ、清水ミチコさんのように替えのきかないような仕事になっていくのではないかと考えています。

ピンチヒッターを頼まれたら、たとえ心の準備ができていないときでも、まずは声がかかったことを前向きに捉え、積極的な気持ちで精一杯臨んでみること、こういった姿勢が大切なのではないでしょうか。

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