中小企業のための「社員が辞めない」会社作り

社員99人以下の会社の人材育成に役立つ情報を発信しています。

ちょっとゆるい分布の話(1)

2013年10月31日 | コンサルティング

昨日お知らせした「2時間でわかる・使える統計学セミナー」(12月4日:午後2時~4時、東京商工会議所・中野支部)のPRも兼ねて、統計学でもっとも重要な「かたち」である分布について、これから何回か使って、ちょっとゆるめに書かせていただきたいと思います。

さて、はじめは正規分布(せいきぶんぷ)についてです。

分布とは国語辞典によると、「分かれて広くあちこちにあること。また、あちこちに置くこと。」となっています。統計はデータを扱う手法ですから、要は「データがあちこちに散らばっている」状態と考えてください。

散らばり方にはさまざまな形があります。まんべんなく一様に散らばっている状態を、一様分布と言います(まんま、ですね)。でも、世の中をざっと見渡してみると、一様分布はあまり見かけません。

たとえば、人の身長です。

ある会社に従業員が1,000人いたとします。全従業員の背の高さを測ってみたら、一番低い人が141cm、一番高い人が190cm、平均165cmでした。

背の低い方から順に高い方へ、1cmきざみでグループを作ってもらったらどうなるでしょう。1cmきざみですから、グループを50作ることができます。

そのとき、50のグループそれぞれの人数がまんべんなく20人ずつだった(一様分布)・・・なんてことは、まずあり得ないでしょう。普通は、平均の165cmあたりが一番多くて、141cmや190cmの人はほとんどいないと思います。

また、近所の雑木林に行ってどんぐりを100個拾ってきて大きさを測っても似たような散らばり具合になるでしょう。

食堂でお味噌汁を100杯作ったときの1杯あたりの量もやはり同じように、極端な値は少なくて平均に近いところの数が多くなるはずです。

そうした「散らばり具合」には大体次のような特徴があるはずです。

(1)小さい方と大きい方の両極端に近いグループほどメンバーの数は少なくなっている。

(2)全体の平均あたりが一番数が多くなっている。

(3)その状態をグラフにすると山型または釣鐘(ベル)型になる。

この分布のことを正規分布(normal distribution)と呼びます。ガウス分布、ベルカーブなどと言うこともあります。

正規分布は世の中のあちらこちらで見かけます。もちろん、様々な分布のかたちがありますから、森羅万象なんでも正規分布、とは言えませんけれど。

統計を使って何かを調べる時に、この正規分布を前提にすることがたくさんあります。

扱うデータがきれいに正規分布してなくても、「まあ、大体こんなもんだろう。それほどズレてはいないし。」ということで使われることが多いのです。

この分布のかたちは、社会現象にも自然現象にもよく現れます。

人材育成に関して言えば、社員の能力もこのかたちにばらついている(散らばっている)ことが多いと思います。(もしそうなっていなければ、何かが”不自然”なのかもしれません)

正規分布、是非覚えておいてください。

参考: http://www.albert2005.co.jp/technology/data/n_distribution.html

セミナー: http://event.tokyo-cci.or.jp/event_detail-51144.html

(人材育成社)

 

 



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「2時間でわかる・使える統計学セミナー」のお知らせ

2013年10月30日 | コンサルティング

最近、統計学の本がビジネス書のベストセラーになるなど、統計に関する関心が高まっています※。「ビッグデータ」とか「データサイエンティスト」とか・・・。

そうしたトレンドもあってか、弊社にも商工会議所から「統計に関するセミナー」の依頼が来ました。

「2時間でわかる・使える統計学セミナー」

主催:東京商工会議所・中野支部
日時:2013年12月04日(水)14時00分~16時00分
場所:中野区立商工会館 3階 大会議室
   〒165 -0026 東京都中野区新井1-9-1
JR中野駅北口下車。サンモール商店街を抜け突き当たりを右に曲がりすぐ
参加費:無料
詳しくは下記をご覧の上、商工会議所のホームページよりお申し込みください。
http://event.tokyo-cci.or.jp/event_detail-51144.html

セミナーの概要は以下の通りです。
①統計学は「学問」ではなく「使える道具」
②電卓を使って統計データを計算してみよう  
③仕事に役に立つ数字の見方、考え方
④統計は独学できるから面白い!学びのガイド
※セミナー当日は、電卓を必ずお持ちください!!

参加条件はありませんが、できるだけ数学の苦手な方に来ていただきたいと思っています。

もちろん2時間でわかるのはほんの少しですが、知っていれば仕事の役に立ちそうなお話をさせていただきます。Excelのテクニックもちょっとだけご紹介します。

このセミナーをきっかけに、ビジネスの数字に興味を持っていただければと思っています。

※  http://blog.goo.ne.jp/jinzaiikuseisha/e/0843d6677dcf16cae0c74a941bfb489d

(人材育成社)

 

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頭がいい人が頭を下げるとき

2013年10月29日 | コンサルティング

「頭がいい」とはどういうことなのか、それを定義するつもりはないのですが、私たちの周りには確かに頭のいい人がいます。

回転が速い、要領が良い、記憶力がすごい・・・そして成績が良い、様々な頭のよさがあります。さらに最近は「地頭がいい」などという言葉もよく聞きます。

テレビのクイズ番組で高得点を取るためには、まず知識の量が問われます。会議の場で議論になったときに相手をやり込めるためには、論理的な思考力と素早い判断力が必要になります。

その人が置かれた状況によって、その人の頭のよさが決まると言っても良いでしょう。

ところで、頭がいい人は会社の中で出世するのが早いのでしょうか。

会社勤めが長かった私の経験から言えば「イエス」です。

もちろん例外もあります(”例外”などというには多過ぎるほどですが)。それでもやはり出世するのは頭がいい人たちです。

最近、いくつかの大企業で不祥事が発覚し、ニュース番組で社長、役員クラスの人たちが一列に並んで一斉に頭を下げる絵をよく見かけます。

頭のいい人たちがそうでない人たちに頭を下げるのは、さぞや屈辱的なことでしょう。

さて、人材育成とは従業員をその企業が求める人材像に近づけるための行為です。

したがって人材育成の成果(アウトプット)は、その企業の中で評価される、つまり出世する人間ということになります。

その最終成果物(?)である役員たちが一斉に頭を下げる様は、私たち人材育成に携わる人間にある種の無力感を覚えさせます。

企業研修のテーマにおいても「常識」というコンテンツが必要な時代になってきたのかもしれません。

(人材育成社)

 

 

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情報はなぜ共有化できないのか

2013年10月28日 | コンサルティング

組織が大きくなるほど情報が共有できないことで起きる問題も大きくなります。

社内の情報共有が十分ではないと感じている経営者は大変多くいらっしゃいます。今までにいくつかの会社で情報共有の仕組みを作るお手伝いをしてきましたが、大変難しいテーマです。

ある電機メーカでは、2つの事業部の開発部が同じ実験を同じタイミングで行い、同じ結論をそれぞれの事業部長に報告していたことがありました。しかも、2つの開発部がそれぞれ使っていた高価な測定器は、同じ商社から購入していました。本来1台で済んだはずの測定器が2台売れたわけですから、商社の営業担当者はさぞ喜んだことでしょう。

「個人の知識を組織的に共有し、より高次の知識を生み出す」ためのフレームワークに野中郁次郎一橋大学名誉教授らによるSECI(セキ)モデルがあります※。

このモデルは個人の暗黙知を職場などの小グループで、OJTやノウハウの伝授により「共同化」するところから始まります。それを形式知に「表出化」して、組織的体系的に「連結化」します。やがてその知識は個人に「内面化」され、再び暗黙知となり、同じプロセスをスパイラル状にたどっていきます。

しかし、現実には暗黙知が他者に伝わるのはせいぜい1割程度ではないでしょうか。しかも、伝わってから形式知になるまでの間にすっかり「気」が抜けてしまいます。そのまま「連結化」するのは、気の抜けた炭酸を瓶詰にしてラベルを貼って商品として売り出すようなものです。

私たちは、組織の情報共有を実現する上でより有効な手段は、コンテクストアプローチではないかと考えています。

現在、いくつかの会社でこの手法を試しており、少しずつ効果が現れはじめたところです。とはいえ、その効果が継続的に現れなければ成功したとは言えません。それを確かめるまでにはもう少し時間がかかりそうです。

近いうちに結果も含めてご報告できるよう努力していきたいと思っています。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8A%E3%83%AC%E3%83%83%E3%82%B8%E3%83%9E%E3%83%8D%E3%82%B8%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%88

(人材育成社)

 

 

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マリリンに聞け!

2013年10月27日 | コンサルティング

この女性はアメリカのマリリン・ヴオス・サヴァントさんです。彼女が有名なのは世界一IQが高いこと(ギネスブックでは228)もありますが、次の「モンティ・ホール問題」によるところが大きいでしょう。

それでは、問題です。

1.ドアが3つあります
2.その中に当り(自動車)が1つ、ハズレ(山羊)が2つ あります
3.あなたは、ドアをひとつ選べます 
4.あなたが選んでいないドアを司会者が開けます
5.開けられたドアは「ハズレ」でした。


6.あなたは、ドアを選びなおす権利があります
7.選びなおさない権利もあります

ここでクエッション・・あなたは次のA、Bどちらの行動をとりますか?

A.どちらも確率は1/2なので選びなおす意味がない。だからでそのまま。

B.もうひとつの別のドアの当たる確率が高くなったので、そちらを選ぶ。

マリリンによると、正解はBとのこと。当たる確率は別のドアの方が2/3になりました。だから、新しいドアを選んだ方が当たる確率は倍になります。

その理由は、解説の動画を見てもらえば分かります※。

さて、ドアを開けることによって確率が「変わる」のはおかしいと思われた方も多いと思います。これはベイズの定理という条件付確率に関する考え方によるものです。

ベイズ推定はスパムメールのフィルタリングや自動翻訳などに使われ、成果を上げています。

人はときどき、キャリアを積む過程で大きな分かれ道に立つことがあります。どちらに進むべきか迷ったとき、「自分を客観視しなさい」などとアドバイスする人もいますが、それは不可能に近いことです。

そんなとき、思い切って「もうひとつの別の道」を選んでみるのも良いかもしれません。

もちろん、自己責任でお願いします。

※ 解説:http://www.youtube.com/watch?v=5pu1v0ou6sU

(人材育成社)

 

 

 

 

 

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他力本願こそ正しい努力である

2013年10月26日 | コンサルティング

他力本願というと、「他人の力を頼って、自分では何もせずに願いを実現しようとすること」と思っている人が多いようです。ビジネス本にも「他力本願はダメ。自分の力でなんとかすること、すなわち自力本願が大切」などと書いてあるのを見ます。

もちろん、これは全くの誤用です。しかも自力本願なる造語は、本来の解釈からすればデタラメです。

「他力」とは仏教の言葉であり、「他」とは他人の事ではなく、阿弥陀仏すなわち仏様のことです。したがって「他力本願」とは、自己中心的な考えを捨てて本願力(仏様の力)を信じて頼むことを意味しています。

なぜこうした誤用が広まったのかといえば、ひとつには、近代になって日本人が仏教を学ばなくなったことがあると思います。

もうひとつは、「Heaven helps those who help themselves(天は自ら助くる者を助く)」という言葉の影響です。まさに他力本願(誤用)とは真逆のように聞こえます。

この言葉は、サミュエル・スマイルズの著書「自助論」の序文に使われており、これを座右の銘としている大企業の経営者の方もいます。また、これは聖書の中の言葉であると思っている方も多いのですが、実はイソップ物語の言葉です。

さて、正しい意味での「他力本願」と「天は自ら助くる者を助く」ですが、よく考えてみるとほとんど同じことを言っているように思います。

どちらも「自己中心的にならずに最善を尽くせば神様が助けて(救って)くれる」ということです。

「他力本願ではダメ!自力本願で行け!」という人の多くは、他人を押しのけてでも「自分が自分が」と突き進んで行く傾向があるようです。

自己中心的な努力は正しい努力ではありません。

仕事も人材育成も他力本願であるべき。そう思っています。

(人材育成社)

参考:

http://www.shinrankai.or.jp/b/shinsyu/infoshinsyu/qa0405.htm

http://futuremix.org/2003/02/tarikihongan

 

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名誉とはなんだ? 空気だ・・・

2013年10月25日 | コンサルティング

今年の春、蜷川幸雄の演出で話題になったシェイクスピアの「ヘンリー四世」ですが、フォルスタッフを吉田鋼太郎が、ハル王子を松坂桃李が演じていました。(残念ながら私は観ることができませんでした。)

この芝居のPR動画※で蜷川氏自身が語っているように、「ヘンリー四世」はとても面白い作品です。

以前に私が観たのは1982年に劇団昴が上演したもので、フォルスタッフ役は故・小池朝雄さんでした。小池朝雄さんといえば、刑事コロンボの声であり、水戸黄門などの時代劇でよく悪役を演じている役者さんです。

芝居の中心人物であるフォルスタッフは太っちょで、だらしなくて、臆病なくせに大口をたたく老騎士です。

物語の前半は笑わせどころが満載で楽しいのですが、後半は一転して深刻なムードになります。

そして、死屍累々となった戦場でフォルスタッフが吐く有名なセリフが「What is that honour?  air・・・(名誉とはなんだ? 空気だ・・・)」です。名誉とは実体を伴わないただの言葉なのだ、という意味を含んでいます。

このシーンでは小池朝雄さんが抜群に上手くて、まさに戦場に佇むフォルスタッフそのものでした。

さてこのセリフ、実は最近の管理職研修でたまに耳にする言葉に少し重なる気がしています。

管理職になりたくない人が増えているという話は以前も書きましたが※、実際に昇進した人からも「収入は減るし、仕事はものすごく増えるし、不満は口にできないし・・・」という愚痴を聞くことが多くなりました。

フォルスタッフではありませんが、「What is that manager ?  air・・・(管理職とはなんだ? 空気だ・・・)」という感じです。

組織がある程度大きくなれば、管理する人は必ず必要になってきます。

できれば管理職には大幅な昇給とそれなりの権限を与えてほしいものです。

そうしなければ管理職になりたい人がどんどん減り、やがて組織が維持できなくなってしまうでしょう。

(人材育成社)

※「13.5%の課長は「ショムニ」で働くことができるか?」 http://blog.goo.ne.jp/jinzaiikuseisha/e/13d8ef59eec0e502e78064bbc2968d1c

「ヘンリー四世、PR動画」 http://www.youtube.com/watch?v=rP0CfOLIRa0


 

 

 

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「有明や浅間の霧が膳を這ふ」

2013年10月24日 | コンサルティング

「有明や浅間の霧が膳を這ふ」

小林一茶の句です。

今年は一茶の生誕250年です。一茶は1763年長野県信濃町の生まれだそうですが、その長野県に昨日から来ています。

長野ははや晩秋といった風情で、写真のように木々もかなり色づいています。朝は吐く息が白くなりますし、夜の露天風呂では外気との寒暖差にブルッと震えました。

さて、冒頭の句は軽井沢町での句で、二松学舎大学の矢羽勝幸教授によれば「明け方宿の障子を開けるとまだ空に月が残り、裏の浅間山から流れてきた霧が部屋に入ってきて、膳の辺りをはって流れていく」とのことです。

一茶が何歳頃の作品なのかは不明だそうですが、情景が目に浮かぶようです。

一茶は生涯で約2万の句を作ったと言われていて、その数は芭蕉の約千句、蕪村の約三千句に比べ圧倒的に多いのです。

最も多いのは正岡子規で約二万四千句だそうですが、一茶の句は類似句や異形句が多く、数え方によっては子規の句数を上回るとも考えられるのだそうです。

さて、俳句は五・七・五からなりますが、十七文字(じゅうしちもじ)は世界最短の定型詩とのことです。

私は、この春まで句会に参加していましたが、俳句の魅力はいろいろある中でも、私は「潔さ」だと感じていました。贅肉を落として最後に残ったことを17文字にする。あれこれ言わず、17文字に全てを託す。そぎ落とすことによる表現の美しさです。

そして、一旦句が自分の手から離れたら、解釈は読み手にある。作り手の意図と異なる解釈をされたとしても、それもありということです。精一杯やって、退路を断つという感じです。そうした潔さに魅力を感じていました。

また、一字一字がもたらす影響力もあります。緩急をつけることで飛躍的にリズム感が出てくるのです。

同じように、人の育成も時期により緩急があると思います。

人材育成は一朝一夕ではいきません。短期間で大きな飛躍を遂げる時もあれば、その逆もあります。ただし、植物に光や水や肥料を与えることを止めてしまうと、成長は止まってしまうように、自ら学び、そして周りが積極的に育てようとしなければ、やはり人はなかなか成長できません。

緩急に惑わされることなく、実るまで育成をし続けることが必要だと、色づいた木々を見ながら思いました。

(人材育成社)

 

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和食が世界遺産になる!

2013年10月23日 | コンサルティング

「和食;日本人の伝統的な食文化」がユネスコへの無形文化遺産に登録されます。世界遺産の食文化としては「フランスの美食術」「地中海料理」「メキシコの伝統料理」「トルコのケシケキの伝統」に続く5番目の登録となります。

まさに日本の和食から世界の和食に!ですね。

和食の素晴らしさは味はもちろん、見た目、素材の活かし方、どれをとってもバランス良く、しかも高いレベルで実現していることです。こうした料理が日本で長い時間かけて醸成されてきたことに感動します。

ところで、私は和食とは「自然からちょとだけ頂戴したものを無駄なく使った料理」だと思います。

昔の日本には、食材が豊富にあったわけではありません。狭い平地を効率よく耕して収穫する、小さな船で近海に出て必要な分だけ魚をとる・・・自然からちょっとだけもらってきて、きれいに作って食す、その繰り返しが洗練されていった結果だと思います。

企業の中で人を育てることも「和食の精神」に近いものがあると思います。

仕事をきっぱりと何年か休み、海外の名門大学院でMBAを取得することも大変素晴らしいことです。短期間に集中して大量の知識やスキルを徹底的に叩き込めば、人は大きく飛躍するでしょう。

しかし、私たちの考える人材育成の王道は、長期間にわたって知識やスキルを仕事の中で少しずつ伝えて行くことです。OJTも研修も自己啓発も、長い時間をかけて人材を熟成していくプロセスだと考えます。

それが日本流の人材育成であるべきだと思います。

さて、私は和食が世界遺産になるのは少し残念だと思っています。

和食が世界的に評価され多くの国の人々が食べるようになったら、日本から良い食材がなくなってしまうのではないかと心配だからです。

和食はそっとしておいてほしかった・・・

すみません、了見が狭すぎますよね。

(人材育成社)

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「名古屋に『アラシ』が来る!」 

2013年10月22日 | コンサルティング

「名古屋にアラシが来るんです」

先週末に泊まった名古屋のビジネスホテルでフロントの人から聞いた言葉です。そう聞いて、「えっ?嵐が来るとホテルに宿泊するの?」 「一か月後に嵐が来ることが、今の時点でわかるの?」 私はとっさにそう思いました。

9月に名古屋のホテルに10月と11月の宿泊予約をしました。10月の宿泊はホテルの空室に余裕がありましたが、11月はなぜか満室のホテルが多く、ぎりぎりで予約がとれました。名古屋にいくつビジネスホテルがあるのかわかりませんが、こんなに沢山のホテルが満室になるとは・・。多分、そのタイミングで何かの催しがあるのだろうと想像しました。

そして、先週名古屋に行ったので、試しにフロントの人に聞きてみました。

「11月もこのホテルに予約を入れたいと思ったのですが、9月の時点で既に満室でした。他も満室のところが多いようですが、その日に何か催しがあるのですか?」

この問いに対する答えが、冒頭の言葉です。

先週半ばに台風26号による被害が各地でありましたが、ちょうどそのタイミングで聞いた話です。私はアラシが来るというのは、嵐(台風)が来るのだと思い、「えっ?嵐が来るとホテルに宿泊するの?」と頭に浮かんでしまったのです。

きょとんとしている私を見て、聞き取れなかったと思ったのか、フロントの人は「名古屋に嵐が来るんです。」と繰り返しました。そして、「あのー、ジャニーズの嵐です。ご存知ですか?」と一言。

「あ~、ジャニーズの嵐ね!今週大きな台風が来たばかりですから、てっきり台風の嵐かと思ってしまいました」と私。双方、合点がいって大笑いでした。

「『嵐』の人気はすごい」と思いながら部屋に入ってテレビをつけると、ちょうどNHKのニュース9に「嵐」の松本潤さんが出ていました。

番組がはじまってすぐにFAXが1,000枚も届いたとのことで、この日は2回も「嵐」の人気のすごさを感じました。

ところで、ジャニーズと言えば、とても厳しい教育やルールがあると聞きます。礼儀を始めとして、仕事のルールを徹底しているとも聞きました。ファンに直筆サインをあげてはいけない、ファンと写真を撮ってはいけないらしいなどなど。つい先日も、ジャニーズの他のユニットのメンバーが解雇されるという報道がありましたし、過去には事件を起こし長期にわたり謹慎した人もいました。

その時は厳しいなとも思いましたが、人気アイドルだからといって決して甘やかすことのない厳しさ故に、ファンをはじめ多くの人の信頼を得ることができているのだと思います。

現在の状況に甘えることなく、絶えず自らを律するその姿勢には学ぶところ大です。まさにジャニーズに学ぶ人材育成です。

 P.S. 昨年自宅の近くで松本潤さんが出演しているドラマのロケをやっていました。ある晩、丁度撮影をしているところを通りました。大勢のスタッフから少し離れたところで、コートを羽織った松本潤さんが一人寒そうに立っていました。たぶん出番を待っていたところだったのでしょう。スターが一人寒そうに立っているその姿が少しほほえましく感じながら、私はその前を通り過ぎました。今になって、うっかりサインや握手を求めたりしなくてよかったとジャニーズのルールを知って改めて思いました。

(人材育成社)

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