中小企業のための「社員が辞めない」会社作り

社員99人以下の会社の人材育成に役立つ情報を発信しています。

集中力の時間は?

2013年07月12日 | コンサルティング

 皆さんはどれくらいの時間、集中力を維持することができますか?

 一説によると、人間の集中力が続くのは、長くても45分程度だそうです。振り返れば、私が小学生の時の授業時間は40分でした。そして、中学・高校は50分、大学では90分でした。この春まで通っていた社会人大学院に至っては、一コマの授業は180分。今思えば、実に長かった!

 一方、同時通訳などでは15分程度が限界だそうです。自治体での研修で手話通訳者がつく時には、3人位の方が約15分ごとに交替されています。

 わが人材育成社では、平野と芳垣の二人が揃って事務所で仕事をする時には、25分間を1つのサイクルにした集中時間を設けています。毎日の仕事で45分間ずっと集中し続けるのは辛いですし、15分ではちょっと短すぎるのです。いろいろ試した結果最適な時間は25分になりました。

 25分の間は、話しやメールのチェック、コピーをとったりすることは原則禁止にして、ひたすら目の前の仕事に集注しています。用意ドンでタイマーをかけて、時間がきたら一旦仕事から離れ2~3分休憩をとるというサイクルです。これを繰り返すことで、効率的に仕事を進めることができるように感じています。

 25分という時間が適切なのかどうかは、仕事の内容にもよるかとは思いますが、ON(集中)、OFF(解放)とメリハリをつけることで、想像以上に仕事がはかどると思います。

 ところで、このやり方をするようになったきっかけですが、下着メーカーのトリンプで1994年に開始された「がんばるタイム」に影響をされてのことなのです。

同社のホームページによれば、発案者の吉越社長は当時「欧米では仕事時間中にぺちゃくちゃ、おしゃべりする習慣はありません。日本では工場では効率がよいのに、オフィスでは生産性が非常に悪い、と以前から思っていました。 日本人の情緒的な面はよい場合もあるのですが、仕事にそれを持ち込むのはどうか。何でも隣の同僚に聞くのではなく、自分でじっくりと考えること。 集中して仕事を進める時間帯があってもいいのでは。」と考えていらっしゃったのだそうで、「がんばるタイム」の導入により、オフィスの生産性は大幅に向上したとのことです。

 弊社では今後も25分の集中時間サイクルを続ける予定です。しかし、集中するというのはもともとエネルギーがいるところにもってきて、ここ数日のこの暑さ。集中を続けるのは大変ではあります。

 でも「時間の整理術」研修を提供している会社であるからこそ、やり続けなければと自分たち自身を叱咤激励しています!

「ピピピピピ」というタイマー音に妙に敏感に反応している日々です。

(人材育成社)


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。