年月に関守なし…… 

古稀を過ぎると年月の流れが速まり、人生の終焉にむかう。

春の雨

2015-04-21 | 俳句&和歌

  ◇◇◇  春の雨

昨今の雨は作物にとって恵みの雨である。暦で言う穀雨。
路傍の雑草の若葉さへ柔らかな緑を輝かせ、恵みの雨に声を上げているよう だ。
は云え、過ぎたるは及ばざる如し、で「卯の花腐し」となるとウンザリである。今年の春雨はいささか降りすぎではないのか!


  冬枯れの梧桐老木さみしけれ穀雨めぐりて木肌艶めく


 公園にひとつ自転車横になり主あらわれずなお春雨やまず


   春の雨突き刺している葦牙は


  春雨じゃ濡れるも一興八重桜

 

 ※穀雨(こくう)=春夏秋冬を24に細分した季節の表現
 ※梧桐(ごとう)=あおぎりの別称。落葉樹で樹皮は緑色
 ※葦牙(あしかび)=葦の若芽。芽は牙・錐のように鋭い