源太郎が帰ってくるとMihoちゃんはピアノの練習中。ジェリーは我慢してゲージ、ラウラは電子ピアノのキーポードの上でヘラヘラしていた。
源太郎の顔を見るなり、ジェリーはグズを言い出し、ラウラはすっ飛んできて「おやつ」の要求。
「ラウラ、おかぁしゃんがおやつを買ってきてくれなかったんだよ」
「いいの、そのカスで十分」とMihoちゃんの声が聞こえる
「おい、ママ。ジェリーの散歩は」
「まだ」
「なら、行ってきてよ。パパは頭オーバーヒートだから」源太郎は、頭をもう使いたくない。宿題も出たし、「あぁ、スイッチ入れたらどんな言語も理解出来て、話せる技術が開発されないかなぁ」と願うばかりだ。
「わかったわ。ジェリーいくよ」
ジェリーは、「行くよ」と「散歩」の声には確実に反応。ゲージから飛び出すと、一階を走り回って、玄関で行く気十分で待っている。そして、ラウラは置いていかれると思い、ジェリーの後ろを追っかけている。
「行っちゃったね」
「つまんない」とラウラ。「こっちに来てごらん。いいものがあるよ」
友人から「桃」を頂いた。箱を開けるととてもいい香りが部屋に広がった。毎年本当にありがとうございます。
バングラデシュでまた大きなテロがあった。源太郎も昔JICAで海外に行ったことがあるが、皆さん無事でいてほしいと願うばかりだ。