おかあしゃんがお使いに行ってくるよと言って出かけた。
静かだから、二人とも寝ていると思っていた。
裏庭から赤ちゃんが泣くような声が聞こえる。
ラウラの声に似ている。
いつもいる場所やお昼寝の場所を探してもいない。
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おかぁしゃんが出かけると後を追って玄関に行くか、網戸越しに車が出ていくのを見ている。
そして、大泣きするのだが、その鳴き声はなかった。
まさかと思い張り替えた網戸を見ると「風に揺らいでいる」
「やっぱりラウラだ」
彼女は耳が不自由だから、臆病でそんなに遠くに行かないはず。
すぐに、裏庭に行ったが静かだ。どこに行った。
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木陰に白いものが見えた。「ラウラだ」
抱きかかえようとする、その脇に「近所に回ってくる飼い猫の黒猫」いる。
「ダメじゃないか。こんなところに来たら。ばっちいんだからね(黒猫の飼い主には悪いが)。だめ!!」
そう言ってつれもどり、「何もなかったか。怪我しなかったか。足が汚れている。虫は付いていないか」と心配になったが大丈夫そう。
もうお仕置きしかない。「投獄!!」
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情けない声で鳴いているので、仕方なく釈放。
で、このようにふてくされている。そして、お外で緊張したのだろう。今は爆睡している。
エアコンをつけずに頑張っていたのだが、結局つけることになった。
「不良娘になったラウラです」