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Pierre de Rosette を目指してダッシュ

2016年05月07日 | 毎日の話

 おかしなもので、休日の旅番組は源太郎が行ったことのある場所が、国内外問わず近頃とみに放送されている気がする。日本人がいなかったロトルアや日本人観光客などいなかったスラバヤ、マッチ箱の世界遺産のチェスキークルムロフなど、素晴らしい場所が時折放送されるいるのが不思議で、今は多くの日本人が訪れている。

そして、今日もスイスのルッツェルンが紹介されていた。

 

 それだけ日本人は余裕もでき、欧米人のように旅の仕方も慣れて、新しいものや見たこともない空間を求めて旅できるようになったのだろうと思う。でも、アルゼンチンの旅番組は少ないのはどうしてだろうか。

 放送局も広告収入がインターネットに吸収され、取材費用もままならないから、どうしても大手旅行代理店のバックアップ企画で、旅先を仕込んでいるに違いない。そう見えてしまうのは源太郎だけだろうか。国内旅行も、グルメツアーか温泉巡り、そして近場の街散策の企画物。これじゃ、視聴率(意味ないよね。録画してコマーシャルは飛ばすから)は稼げないし、クイズ番組に至っては、答えの前にコマーシャル、そして数分巻き戻しては、また問題を聞かされる始末。前にも書いたが、取材なんてものは夢のまた夢、新聞を並べて説明し、視聴者投稿動画でニュースを組み立てるあたり、もうテレビ放送は終焉なのだと思う。

 

それでもマチュピチュやアマゾン、イースター島などマニアックなツアーもあって、余裕のある団塊世代の旅先として広告している旅行会社もあるので、まんざらではないところもあるが、圧倒的に国営放送の番組に目がいくのは、民放のスポンサー重視のめんどくさい構成がその原因だろうと、「大変ですね」と言って、やっぱり国営放送にチャンネルを合わせることになる。

 

ところで、職場の若い研究員達はそれほど国内の旅も海外への渡航の経験も少なく、旅なんてものには興味を示していない現実がある。せっかく出張で旅するなら、24時間を無駄にすることはなく、若いんだからとことん楽しんでくればいいと思うのに、集団で固まって、そしてスケジュール通りに時間を過ごす、そして寄り道しようなんて発想は誰一人申し出ない。不思議な世代になったものだとも思う。

 

もう随分昔であるが、イギリスを訪問したことがあった。移動のためそれほど時間はなかったが、大英博物館でどうしても見たい展示物があった。開館時間は午前10時。とにかく開館と同時に展示物を目指した。それがこの「Pierre de Rosette」だった。写真の時刻には10:11の記録が刻まれている。これを見て、触って(今は触ることさえできないし、ガラス越しにしか見ることはできない)ホテルまで戻ってきた。勿論、読めるはずはないのだが、解読したフランス人の「ean-François Champollion」に思いを馳せ、創造の神「プタハ」の文字はどこにあるのだろうかと想像した。そして、こんな碑文を思い出し、すごい王だったんだなぁと時間を楽しんだ。

 

「王は、エジプトにて徴収した税の、あるものはすべて免除し、他のものは軽減し、その治世の間、人民とすべてのものが繁栄出来るよう治め、またエジプトにおいて、他の地においても王権に対する負債を容赦され、獄につながれ告発を受けし者たちに恩赦を下され、そして長きにわたり獄に繋がれたまま告発を受けし者たちに恩赦を下された」

 

ぜひ旅する人へ、「一日は24時間ある、寝なくても死にはしない。でも安全だけは確保して」こんな言葉をおくりたい。さて、学校に行ってくるか。きっと笑い話だろうけど。早速テストはないよなぁ。