経営コンサルタント田上康朗の雑感帳

経営コンサルタント田上康朗が、気ままに本音で記す雑感帳です。書く日もあれば書かないときもあります。

客体験実技編

2015年03月18日 | Weblog
客体験を実際やってみればわかるが、
経営者は、まずできない。

ご本人は、お客になったつもりでも、全く駄目だ。


ついつい経営者の視点
ついつい競合店調査モードになっている。


そもそも歩き方、目配り、身体の動き、
そうしたものがとても一般の買い物客には見えないのだ。
動画でとってもらって、見てみたらいい。

仕事、職業に応じた歩き方、考え方が、
身体に染み付いているのだ。
それだけどっぷり、主観、売り手側の論理に
汚染されているのである。

そのことがわかるだけでも、最初は、「良し」としよう。



次に、家庭サービスのつもりで、
奥さんや子供の買い物について行く。
大型スーパーか百貨店がいいだろう。

この場合、「おい、あの売り場にいってみよう」
といったようにリーダーシップを発揮したら、

もうそれだけで駄目。失客。


子供の走り足の後に付いていく。
奥さんの手を引く方についていく。


彼ら、彼女たちこそ、消費者であり、
あなたこそ消費者失格者なのだから。


どこの世界に、買い物をするに、
ぎんぎらぎんの経営的視点で、
売り場や商品を見る買い物客がいようか。


家族がいやがって一緒してくれなかったら、
それだけで消費者落第の印を押されたと見てよい。

が、仕方がない。
無理に一緒せず一人で街に出かけて、
他の買い物客の後をついて行けばいい。


そんな暇があれば、経営書でも読んでいた方が、
といったことが少しでも頭を過ぎるようなレベルでは駄目だ。


やがて、自分は、消費者、お客様のことなど
まったくわかっていなかったんだと気がつく時が来る。

必ず。