組織は、機能分担である。
それぞれが、共通の目標具現のために
役割分担するためのシステム構成である。
だから戦略の共有が絶対要件になる。
戦略を一部の者にしかに知らせない
といったことは、あってはならないことだ。
ところが、現実には、
経営陣だけが知っていればよく、他には知らしめない。
管理職までは知らしめるが、一般社員には知らせない。
社員までは知らしめるが、それ以外例えば契約社員、
パート等には知らせる必要はない。
が、当然視されている。
こうしたレベルの差は、例外なく存在している。
そんなことを言っても、
組織には企業秘密というのがあるので、
情報漏洩があるので
契約社員や派遣社員などには、とてもとても。
と、いったことを良く耳にする。
そして、ここで戦略の共有は、事実上建前に終わってしまい、
次の論議がなされることは、まずない。
○確かに、間違いなくリスクはある。
しかし、何事でもリスクはあるのではないか。
○漏洩といったことは管理者にも、
否、経営陣にも起こりえるのではないか。
○もっと踏み込んで考えてみたら、
戦略が外部の漏れたとして、失うものはなにか
○いやむしろ、外部の人たちにも共有してもらったらどうか。
理念、社訓では、むしろ積極的にそれをやっている企業が多いではないか。
等々・・・・・・・・・・。
物事をなすに当たり、リスクはつきものと考えたら、
上の議論に決着を付ける考え方として、
全員が戦略共有できていないことにより失う損失と、
戦略が外部に漏れた場合の損失と、どちらが大きいか。
そして、
全員が戦略共有できていうことにより得る利益と、
情報が内部だけに止めおかれた場合の利益と、
どちらが大きいかを秤にかけた論議が必要と考える。
そしてその上で、共有すべきことと、、
そうでないことを、きちんと区分し、前者は
全員に徹底的に共有を図る。
少なくとも、このレベルには、というのが
私の思いである。
ちなみに、決算書、日々の部門ごとの売上等を、
お客さまにもみてもらおうと、壁に掲げているお店を
幾つか知っている。
それは、お客さまを、売上を上げてくださるために、
絶対不可欠な購買者と定義し、その意味で
心的には仲間だという、そのお店の経営者の信念に基づく。