「継続は力」と、言われている。
これは、「やろう」といった計画自体は
いくらでも立てたり口にしたりできても、
いざとなると実行しない。
やっても続かない、ではなんにもならない。
逆に自分や自社の評価を落とすことにもなりかねない、
という含蓄が背景に込められている、と理解している。
継続は難しいことである。
が、それだけに継続をなしたものは評価されるし、
そのことが力となる、ということであろう。
つまりこの「継続は力なり」の意味は、
1にどれだけ継続出来るかどうかが本当のその人の実力だ、
という意味と、2に小さなことでも一歩ずつ一口ずつ続けていけば、
成果という意味での力を得られる、
という2つの意味がある、と考えている。
逆に言えば多くの人が、
なかなか物事を継続ができないということだ。
そうした人間の持つ弱さ、だめ加減を背景にしている
といった皮相的な教訓とも受け取れる。
「継続」が、どうして重要かというと、
1に、人にしろ、企業にしろ、信用・信頼は時間を
経てこそ蓄積されるからである。
その意味で、思いつきにきわどさがあるのは、
こうした時間軸という意味での試練に耐えていないことである。
だから何事でも、「継続」が出来ない人は、
約束や時間を守れない人と同様、周囲から信頼、信用されない。
これは古今東西の定理といってよい。
2に、人間だけではないが、
一定のことを意識して継続することで無意識に出来るようになる、
私は、これを脳の回線作りといっている。
古い習慣を改め、新しい習慣に置き換えていく、
これを習慣の改更という。
企業でいえばこれまでの悪しき組織風土や体質を改めること
すなわち経営革新になろうか。
脳力開発でいえば、
継続できない人、企業は進歩発展出来ない、
ということになる。
継続が脳力を創る、と私が言う所以である。