経営コンサルタント田上康朗の雑感帳

経営コンサルタント田上康朗が、気ままに本音で記す雑感帳です。書く日もあれば書かないときもあります。

虚と実

2014年10月12日 | Weblog
10年ほど前のある日のこと。

なぜか私の年が、基本情報に27歳と記載されて、
それで航空券のWEB購入ができない、と
新潟・十日町市 小嶋屋 小林 均さんからメール。
そのことで、ANAとやりとりしていた。

連想で、昔、アンルイスという歌手が、「徹子の部屋」
で語ったことを思い出した。
以下、彼女の話の概要。


売れない頃、背伸びをして、高価な宝石を身につけていた。
だがだれも注目しなかった。
親しい先輩が言ったそうな。
「アン。だめよ。あんなケバケバの安物、身につけていては。
売れっ子になれないわよ.。
無理してでも本物を身につけなくちゃ」。


何年か後、売れっ子になった。
彼女が身につけているのは安物の宝石である。
みんながアンに、こう言ったそうだ。

「アン、すごくすてきよ。あんな高価なもの身につけて。
うらやましいわ」 (この会話、田上の意訳)

この話を聞き、若いのに、「人」を知っている人だと
感服したことを思い出した。


子供の言うことと、大人の言うこと 、
パートさんの意見と、営業部長の意見>
英国製78万のブランドスーツをきている紳士と、
作業服の人が売る時計・・・・

さてさてどちらを信用するか、というのがアンから学んだこと。
人は実ではなく、虚をみて判断してることが、わかる話である。

自分の年齢を自分で修正できないANAのシステム
(ちなみにJALは可能)に首をかしげてながら、
この古い話を思い出した。

その間2日。私の年は27から一気に62歳へ。
これまで27歳で、パスしてきたのだから、
訂正することなかったかな。
虚の世界がはげたせいか、今やけに虚脱感を感じている。
(文中一部敬称略)