経営コンサルタント田上康朗の雑感帳

経営コンサルタント田上康朗が、気ままに本音で記す雑感帳です。書く日もあれば書かないときもあります。

どっちが大きい

2011年08月03日 | Weblog
組織は、機能分担である。

それぞれが、共通の目標具現のために

役割分担するためのシステム構成である。



だから戦略の共有が絶対要件になる。

戦略を一部の者にしかに知らせない

といったことは、あってはならないことだ。





ところが、現実には、

経営陣だけが知っていればよく、他には知らしめない。

管理職までは知らしめるが、一般社員には知らせない。

社員までは知らしめるが、それ以外例えば契約社員、

パート等には知らせる必要はない。



こうしたレベルの差は、例外なく存在している。



そんなことを言っても、

組織には企業秘密というのがあるんで情報漏洩があるので

契約社員や派遣社員などには、とてもとても。



と、いったことを良く耳にする。





そして、ここで戦略の共有は、事実上建前に終わってしまい、

次の論議がなされることは、まずない。





○確かに、間違いなくリスクはある。

しかし、何事でもリスクはあるのではないか。



○漏洩といったことは管理者にも、

否、経営陣にも起こりえるのではないか。



○もっと踏み込んで考えてみたら、

戦略が外部の漏れたとして、失うものはなにか



○いやむしろ、外部の人たちにも共有してもらったらどうか。

理念、社訓では、むしろ積極的にそれをやっている企業が多いではないか。

等々・・・・・・・・・・。



物事をなすに当たり、リスクはつきものと考えたら、

上の議論に決着を付ける考え方として、



全員が戦略共有できていないことにより失う損失と、

戦略が外部に漏れた場合の損失と、どちらが大きいか。



そして、

全員が戦略共有できていうことにより得る利益と、

情報が内部だけに止めおかれた場合の利益と、どちらが大きいか。