経営コンサルタント田上康朗の雑感帳

経営コンサルタント田上康朗が、気ままに本音で記す雑感帳です。書く日もあれば書かないときもあります。

当然のこと

2009年02月22日 | Weblog
人はだれしも、わかっている当たり前のことではなく
未知のことを知りたがる。今の風景より、先を夢見る。

それが、人をして人類がここまで文明を進めて、
発展してきた原動力である。
だが一方、そのことがまた当たり前のことを見過ごし、
普遍性を疎かにするというマイナス的側面を生じさせている
この事実を知るべきである

当然のこと、旧知のことを見過ごし、
あるいはないがしろにしている、という向きが多い
と言いたいのである。

日常性が大切だ。一人の人間として考えよ。
経営者としてより消費者の一人として経営を観てみよう。

そう言ったことを申し上げたいのである。

脳力開発では、当然のことを普遍性がある。
そうでない方を特殊性と呼ぶ。
あるいは前者を主流、後者を支流という。
そしてどちらが物理的面積、価値的に重要視し、
優先すべきかを常に自らに問いかける習慣づくりを言う。

たとえば事業を伸はしたい経営者には次のような問いかけを行う。
「売り上げを上げるのは、誰ですか」
「売り上げは、消費者が購買した結果でありませんか」
「事業側の計算をして買い上げ客数は伸びますか」
「経費は惜しむものですか。それとも最大成果を得るものですか」。

こうした問に対する経営者の答えはほとんど正解だ。
だが実際思考や行動になると、この正解ではなく誤解をやる。
「売り上げを上げよう」
「経費削減」
「会議で詰めようか」

言葉尻を云々ではない。何気ない言い回しに、

「それって意義、意味があるのかな」
「それで、人は動くのかな」

と、クエスチョンを付け、考えてみる習慣を付ける。
それが極めて大切なことなのである。
経営革新は何かこれまでやっていないことで
革新を図るという考え方と、
これまで見過ごしていたことにクエスチョンを付し
そこから革新を産む
この2つに大きくは分けられよう。

思うにほとんど前者。だが私は後者を薦めている。
理由は簡単である。
世の中のこと、大半以上が普遍性で占められている。
企業も事細かく見てみたらほとんど普遍性で構成されている。
大きいところに着手する。この方が遙かに成果が大きい。
当然である。この当たり前のことを、当たり前に無意識に行う。
これが、私の「経営の目指す域」です