経営コンサルタント田上康朗の雑感帳

経営コンサルタント田上康朗が、気ままに本音で記す雑感帳です。書く日もあれば書かないときもあります。

あすなろう

2009年02月07日 | Weblog
昨日、Gさんからこの提案、無料でいただくのは
もったいない。ご自分でやられたら儲かるのに、
と、いったメールをいただいた。

Gさんは、公共機関を通じて、新規事業の無料相談に
定期的に来らる人である。

讃辞だろうか。あるいは皮肉だろうか。
Cさんのことを知っているから、素直に前者と解し、
素直に喜べばいいものを、やっかいな性格ではある。

褒められたらたちまち木に登る自分との長い付き合いを
してきているので、むしろ後者ではないか、と自戒し、
自己点検をして置いた方が、と思ってしまうのだ。

事実、そうして自己点検をしてみると、
確かに最近ハイになるような嬉しいことが続いている。
こうしたときが、木に登り、落っこちることを
これまで、何回もやってきているのだ。

「人を儲からせるのがこの仕事」である。
ここのところを少しずつ、ずらしていけば、
「自分が儲かる仕事」になる。

だがそうなったら「経営コンサルタント」の
定義からはずれてしまうのである。

自分が儲かりたくない人がいないわけはない。
きれいごとだと言われるだろうが、前者の「儲かりたい」は
私も熱烈そうおもう。だが後者は違う。
断固きれいごとではない。

仕事としては、まったく異なるからだ。
だから、人を儲けさす仕事という看板を下ろしたうえで、
自分が儲かるという看板に換えてから、やるべきだ、
と私は思う。

お湯は氷を溶かす。しかし氷になったら
いけないのだ、と思っているからである。
知り得た内部情報で、といったことで捕まる。
あれと同じことだ。やったはならないことだ。

自分が儲けるのに、こんな理屈をいうこと自体が
自分が儲かる仕事に向いていないことが、
自分にはよくわかるのである。

それに、かりに一人で儲けるには、それなりの能力と
かなりのやる気が不可欠だ、と私は思う。
それが、私にはない。とにかくそうしたことで
忙しくなるのがいやなのだ。
そうしたことで能力を高めようといった
やる気がわかないのである。

映画が見たい。好きな本を読みたい。あそこを見たい。
これをやりたい、あれをやりたい。温泉へ行きたい

一つのことに集中することが苦手で、熱しやすく覚めやすい。
そうした自分が、こよなく好きなのである。

それに、私は怠け者で欲が深い。
たとえうまくいったとしても、1人の力は知れている。
それより、儲ける人を10人見つけて、育てて、
その10人にぶら下がって、一生を送ったほうが、
楽だと思っている。それにはこの仕事は、うってつけ。
ただ、いまのところ、私をだれもぶら下がらしてくれない。

でも、自分が人様に役立つ限り、生きられる、
という確証はある。
今、私がけっこう気分良く生きていることで
自信を持って、「ある」と断言できる。

この今時点ぶら下がらしてくれる人がいない。
だが、この今から将来は、長生きしているかぎり続く。
明日は、そうした人の行列が出来ることもあるのだ。

もっとも、ときおりは自分は「翌檜」であって、
諸葛孔明ではけして、ないと思ったりはする。