経営コンサルタント田上康朗の雑感帳

経営コンサルタント田上康朗が、気ままに本音で記す雑感帳です。書く日もあれば書かないときもあります。

検便

2004年10月21日 | Weblog
 正確ではないかもしれないが、薩摩の古い格言に、「とぼかい。なこかい。なくよりひっとべ」というのがある。子供が小川を前に躊躇している。向こう側まで跳べる自信がないのだ。この場合考えていたってどうしようもないことなのだ。そこで先輩達がはやして言う。「跳ぼうか、跳ぶまいか。迷うぐらいだったら跳びなさい」。

 私の知る限り、多くの経営者はこの子供と変わらない。
 仮にでもいいので、まず戦略(意志決定)を決める。そして行動してみる。このことが先である。当然結果が出る。戦略だから結果は、うまくいくか、いかないか、2つのうちどちらかに決まっている。いずれかの結果が出てから。理屈や理論を付ける。「こうすればうまくいくんだ」、「こうしたからうまくいかなかったんだ。じゃ次はこうしてみよう。」と、うまくいくまで試みるから戦略でうまくいくと決めた人は、皆うまくいく。

 考えてから、勉強してから、なにかやろう、動こうとするのは順序が逆だ。検便してもらうのに、検便してからからうんこするなんて、おかしなこと、やれっこないはず。

 「考えてから行動せよ」ととったことを社長が徹底したため、業績がおかしくなった事例を、」羊たちのちんもく」に書いている。
 その理由は、考えていて、誰も行動しなかった為である。
 勤務時間だけで足りず残業して考え続けても、出て行く金だけで、入る金はゼロなのだから。