奈良県五條市西吉野町にある「賀名生(あのう)梅林」は、丁度満開で見頃でした。
今回は、まるで桃源郷のような「賀名生(あのう)梅林・2021」について紹介したいと思います。
明日香村から車で約1時間程にある「賀名生(あのう)梅林」は、純白や淡い紅色の2万本もの梅花が咲き、雲海のような幻想的な風景が広がっていました。口の千本、西の千本、奥の千本などの景勝ポイントがあります。雲海のように梅花がほころび、ほのかな香りの中約2時間ほど散策しました。
「賀名生(あのう)」という地名は、南朝時代に付いた由緒あるものです。
「賀名生梅林」の麓にある賀名生の里、歴史民俗資料館のすぐ隣りに「賀名生皇居」跡があります。藁葺き屋根の素朴な建物、そして堂々とした冠木門に掲げられた扁額は、天誅組の参謀「吉村寅太郎」の筆による「賀名生皇居」の扁額が、秘められた南朝の歴史を物語っているようです。
この場所は、1348年「後村上天皇」が吉野より難を逃れ、ここにお入りになられました。さらにこの邸宅は、「後亀山天皇」の皇居と伝えられているようです。今なお当時の面影をとどめる屋敷は、全国でも最古に属する民家で重要文化財に指定されています。
雲海のように梅花がほころび、ほのかな香りが山々を伝うように漂ってくる「賀名生(あのう)梅林」は、まるで「桃源郷」のようでした!