今回はれいかさんという女性歌手の4月2日に発売された新曲『とわず語りの数え唄』を取り上げたいと思います。
れいかさんは一般にはあまり知られていない歌手だと思いますし、私もこれまで知らなかったのですが、兵庫県出身の方で、ライブ活動を中心に活動されていて、2009年にメジャーデビュー、2018年には日本クラウンに移籍しています。
この曲は女性主人公がこれまでの人生を振返って、失恋の遍歴を順番にたどっていくといったもので、『ざんげの値打ちもない』『圭子の夢は夜ひらく』などと共通の味わいがあります。
ただ、この曲は力強いリズムを刻んだ曲調なので、そういった過去の曲のような暗さはあまり感じませんし、れいかさんの歌声は低い目でパワフルなので余計に強さが前面に出ている感じです。
作曲は日本クラウン移籍後の彼女の曲をすべて作曲している杉本眞人氏で、そういえば同じ杉本氏作曲で、あさみちゆきさんの『夜桜蝶々』と曲調も内容もよく似た感じだと思いました。
れいかさんのように個性があって歌唱力のある歌手はもっと評価されていいと思いますし、この曲が飛躍のきっかけになればいいですね。
歌謡曲ファンを中心に広くおすすめしたい曲です。