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♬ 歌・唄・詩の日々

いい歌、いい歌手と出会いたい・・・
そんな気持ちを込めて綴る気ままな雑記帳です

門松みゆき “みちのく望郷歌”

2019年03月12日 | 演歌・歌謡曲

これまでこのブログでは数多くの新人歌手を取り上げてきました。いつも新人がデビューするたびに大きな期待を持って応援したくなります。

さて、今年初めて取り上げる新人歌手は、2月27日に『みちのく望郷歌』でデビューした、神奈川県小田原市出身の25歳、門松みゆきさんです。

彼女は小学生の頃から歌手を目ざし、16歳からは本格的にレッスンを重ねたそうで、第一興商のカラオケガイドボーカルを150曲以上担当しているとのことです。

実際、この『みちのく望郷歌』を聴いてみると、彼女の大変力強い歌唱が際立っており、さすがにガイドボーカルで鍛えた力量だと思わせます。

曲の内容はよくある望郷もので、東北から東京に出てきた主人公の女性が、故郷をなつかしく思い出しながら、つらいけど都会で頑張ろうと思う心境を歌ってます。

聴かせどころは「アー ホーヤレホー」からの部分で、彼女はうなりを入れてメリハリのきいた印象になっています。

彼女のルックスは、はっきりした目鼻立ちにロングヘヤーと人気が出そうな雰囲気です。

日本コロムビアのキャッチコピーは、彼女の名前にちなんで“歌う門には福来たる”です。「門松」は本名とのことで、まさに目出度い名字なだけに、歌によって多くの人に幸せを届ける、そういう歌手になってほしいと思います。

今後の活躍が大いに期待できる大型新人の登場に、万雷の拍手を届けたい気持ちです。
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竹川美子 “三年椿”

2019年03月10日 | 演歌・歌謡曲

竹川美子さんは中堅演歌歌手として安定した活躍をされていますが、このへんでさらに飛躍のきっかけとなるようなヒット曲がほしいところです。

3月6日に発売されたばかりの彼女の新曲『三年椿』は、そんな期待に十分に応えうる楽曲だと思います。
日本クラウンのキャッチコピーでも、(デビュー曲『江釣子のおんな』以来、もっとも本人のキャラクターに合った「健気なおんな」を歌います)とあり、恩師・叶弦大氏が長年温めていた楽曲とのことです。

歌い出しから彼女の切なげな高音で、歌の世界に引き込まれます。主人公は、男性と別れて傷心で三年ぶりに故郷に戻った女性です。やさしく、変わらない故郷の様子を久しぶりに見て、ラストでは、もう一度生まれ変わった気持ちでやりなおそうという、前向きな心情が歌われています。

PVでの彼女を見ていると、持ち前の可憐さに加え、一段と妖艶さが出てきて魅力ある女性になったように思います。

最近の彼女は『船頭さん』『片恋おぼろ月』と、酒場で淋しくたたずんでいるような、うらぶれた感じの女性が主人公の歌が続きましたが、やはりこの『三年椿』の健気な女性が彼女の真骨頂だと改めて感じました。

ぜひ大きなヒットになり、カラオケでも多くの人に歌われる曲になってほしいものです。そして彼女のデビュー時からの夢である「日本を代表する歌手になる」にさらに近づいてほしいと願っています。

https://www.youtube.com/watch?v=WRK4GK_TI-A
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丘みどり “紙の鶴”

2019年03月05日 | 演歌・歌謡曲

丘みどりさんは、先の市川由紀乃さんと肩を並べると言ってもいいほど、このところ華々しい活躍で、人気もトップクラスの女性演歌歌手です。

その彼女の新曲は2月13日に発売された『紙の鶴』です。

転機となった『霧の川』そして『佐渡の夕笛』『鳰の湖』と幽玄でドラマチックな路線により、彼女が今日の地歩を固めたわけですが、この『紙の鶴』では雰囲気を変え、メジャー調で、彼女の新たな魅力を引き出す曲になっています。

紙の鶴とはもちろん折鶴のことで、かつては昭和歌謡の名曲、千葉紘子さんの『折鶴』があったのを思い出します。

会えない人のことを思いつつ鶴を折り、その鶴が相手へと飛んで行くことを想像して思いにひたるといった内容です。彼女の歌唱は、やさしい気持ちが曲全体ににじみ出ており、聴いていて心地よいやすらぎを感じさせます。

特徴としては、鶴が飛ぶ様子を「ゆくら ゆくらに」「ほうら ほろほろ」「ひらり ひらさら」と擬態語に工夫をこらした新鮮なフレーズで表現しており、響きが印象的です。

彼女がこの曲を歌うときは、折鶴を手にしていて、イントロ中に着物の襟に入れ、曲のラストでそれをまた取り出すという演出をして、彩りを添えています。

彼女にはこの曲のヒットで、さらに大きく飛躍してほしいと思います。きっとカラオケでも多くの人に愛好されるのは間違いないでしょう。

https://www.youtube.com/watch?v=7Y05N0Jq1Gw
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市川由紀乃 “雪恋華”

2019年03月01日 | 演歌・歌謡曲

現在、もっとも輝きを放つ女性演歌歌手といえば、市川由紀乃さんでしょう。その彼女の待望の新曲は1月30日発売の『雪恋華(ゆきれんげ)』です。タイトルもなかなか凝っていて、まさに渾身の名曲と言える出来映えです。

昨年の『うたかたの女』は、メジャー調の軽い感じの曲でしたが、この『雪恋華』は、道ならぬ恋という抒情演歌の定番をテーマにしながら、その表現の仕方に工夫があり、深みと切れ味を感じます。

曲の構成としては、出だしは淡々と心情を語りかける調子で始まり、徐々に盛り上がって、「雪が散る散る」のサビで感情が大きく高揚します。そしてラストでは「戻りたい戻れない」と揺れ動く感情を「雪の華」になぞらえて美しく締めています。

歌詞は演歌では異色と言える11行の長さで、スケールの大きな曲になっています。

PVも斬新な作りで、椅子1脚だけの場所に市川さんが腰掛けると、照明が落ちて真っ暗になってから彼女にスポットライトが当たるという印象的なシーンで始まります。男女二人のダンサーによる舞踊は演歌のイメージを破るものです。

女性の内に秘めた繊細かつ激しい感情が、彼女の極上の歌唱力により、豊かに表現されています。

この曲は、今年の歌謡界を代表する曲として、また彼女の代表曲として息の長いヒットになる可能性が十分にあると思います。

カラオケでは難しい曲だと思いますが、それだけにチャレンジする価値があると言えるでしょう。

この曲のヒットで、彼女が名実ともに女性演歌歌手のトップとしての地位を盤石にしてほしいと願っています。

https://www.youtube.com/watch?v=TQfPlhwHeuo
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