イリスの色いろのお話

イリスのエレガンス★コミュニケーション blog
色彩・着物・ファッション・アート

着付け~技術は永遠の螺旋階段

2012-12-27 18:07:41 | 着物
さて、クリスマスが終わると一気にお正月ムードですね。

今月はクリスマス直前まで、

成人式に向けて着付けスタッフへ振袖講習をしていました。

先日、オリンピックメダリストの振袖姿について、

「あれはないのでは?」

と、いう声を耳にしました。

着物の着付けはできない人でも、ダメなものは分かります。

コワいですね。

たしかにスポーツ選手の体型は着物向きとはいえないでしょうが、

その選手の、別の場面での着物姿は奇麗でした。

あきらかに着付した人の力不足であり、

またその着姿をOKとした人の見る目のなさが残念でした。



「人の数だけ着付けの数がある」

と言われる着付けの世界。



体型の違いによって補正が異なり、バランスがあり、

同じ着付けはないのです。

もちろん決まった手順はあるけれど、

上手くなるには、

ひたすら、お客様の着付けをたくさんさせていただいて、

失敗し、恥をかき、、、

そうしてやっと学び掴んでいくもの。



今、後輩や新人さんに指導するとき、

「ああ、私もここでつまづいたな」
などと思い返します。


「ああ、そういうことなんですね!」

と、発見や納得の顔をするのを見ると、
まるで昔の自分を見ているような気持ちになります。

スクールは別として、
仲間に教えるのが嫌いな着付師も多いようです。

ライバルでもあるのだから、
手のうちは簡単には教えられないの、よ~く分かります。



私の場合は、結構教えたがりみたいなんです。

これは講師ぐせ、でしょうね ^^);



教えたってすぐできるとは限らない。
私は、教えるそばからまたすぐ上に上がるゾ、
という気持ちになります。


技術は永遠の螺旋階段。
昇らなきゃ、見えないものばかり。


そんな気分のこのごろです。

(写真は公開画像より拝借しました)






















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