イリスの色いろのお話

イリスのエレガンス★コミュニケーション blog
色彩・着物・ファッション・アート

振袖選びのコツ

2006-01-25 23:09:40 | Weblog
成人式、といえば、振袖。着物を着るのは七五三以来、という人もめずらしくありませんし、
お母様の年代でさえ、着物の知識のない方が多く、振袖選びは一苦労されるはずです。

昨今は、レンタルが主流ですが、借りるなら、実は今!が一番お得なんです!!
と、いいますのも、レンタル品は、1枚につき、1年に一人だけ貸す、のが原則です。
(成人式に一斉にみんなが着るわけですから)
で、成人式が終わったばかりの1月は、一番在庫がある状態です!
また、早期契約には、いろんな特典があったりしますよ。

おすすめ・その1
最も高いけど、お勧めなのは、オーダーレンタル。
これは、新品を、借りる人のサイズにお仕立てしてくれるのですから、
販売と同じ気分がリーズナブルに味わえます。
実は着物のサイズがあわないと、どんなにうまい着付け師でも、仕上がりに限度があります。
例えば、身幅が合っていないと、裾の背中心線は真ん中に来ないので、
ご自分の着物でないことがすぐ分かってしまいます。

おすすめ・その2 
価格は、古いものほど安くなります。
中には、誰も借りず、しつけ糸がついたまま安く借りられる掘り出し物もあります。
もし似合えば、儲け物!
余った予算で、帯締めや草履・バッグをオプションにしましょう。ぐっとグレードがアップします。

「着物は分からない」というあなたへ!
最初は洋服感覚で、色や柄から好きなものを選んでみて下さい。
試着して比べると、AよりはBが好き、とか、方向性が見えてきます。
着物だけでは地味?と思うものも、帯や帯締め、帯揚げ、伊達衿などをコーディネートすると、
とてもよく映えるものもあります。

私個人の意見を言わせていただくと、
やはり成人さんならではの、若い色、赤・ピンクなどおめでたい色をお召しになていただきたいな。
グレーやからし色などは、あとでいくらでも着られますから。

「痩せてみえるもの」と、こだわるお嬢様へ。
黒や紺などの暗い色は、重さを感じさせる色です。
太って見えるからと敬遠しやすい、淡い着物の方が、かえって軽さが出て良い場合も。
その場合は、帯色で引き締めると効果的です。
また、図柄が縦の線を意識させるようなものを選んでいただくと、いいと思います。

成人式を迎えるお嬢様、カラーコーディネーターで着付けもできる私が、
最も似合う1枚を、一緒に選んであげたいな!
ぜひ、ご連絡くださ~い!!



パーティウエア

2006-01-09 18:46:10 | Weblog
お世話になった日本文学研究者・秦澄美枝先生の出版記念パーティに出席したときのこと。
主役の秦先生はトレードマークのピンクのあでやかなドレス姿。
それとは別に、パーティに出席されていた方の中で、ひときわ輝く方が、男女一人ずついらっしゃいました。
まず、食卓芸術家・今田美奈子先生。
赤のドレスにバッグと靴もまっ赤でコーディネート。思わず声をかけてお話させていただきました。
姿勢がよくていらして、テレビや雑誌で拝見している通り、ヨーロッパの貴婦人のような雰囲気の素敵なマダムでした。
もう一人の男性は、映画監督の大林宣彦氏。
スーツに革靴の定番を敗り、グレイのジャケットに黒のパンツ、オレンジのネクタイ。靴は黒のスニーカー、素材はスエード??かな。それに赤とオレンジの模様のマフラーをさりげなく合わせ、壇上でスピーチする時にはそのマフラーはおとりになっていましたから、装いに気配りのある方なのが分かります。
今田先生は、すきのないフオーマルな装いで、一方、大林監督は肩の力の抜けた洒落たコーディネート。
いずれにしても、ご本人に合っているから素敵なのはいうまでもありません。

私ですか?主役に敬意を払い、京友禅の淡いグレイッシュピンクの訪問着でした。
細い小枝に小鳥が描かれており、細身で身長のある人しか似合いません。それに裾が共布引き返しになっており、裏の部分にまで小枝が描かれているのが心憎い。とても気に入っている1枚です。
茜色の半襟を組み合わせましたが、何人かの方にお褒めいただきました。
お金持ちマダムの気合いの入ったお着物姿もたくさん見かけましたが・・・自分らしい装いが、一番落ち着きます。
(今田先生と大林監督と一緒に撮った写真は掲載できないのが残念!)


SAYURIをみて思う、旦那の必要性

2006-01-02 19:39:53 | Weblog
新春映画鑑賞は『SAYURI』。予告を見た時は、「なぜ日本の芸者なのに中国人?これが芸者の踊り?」など、意外に思うところもあったけれど、実際観ると、一切、そのようなものは感じませんでした。
芸者、という特殊な世界を通じて、でもメッセージは、人の生き方、愛、なのでした。
貧しくて置屋に売られた身寄りのない少女が、絶望の中で、ある紳士と出会い、希望を見いだす。それだけもいい物語じゃないですか!誰でも、視点が変われば、苦しい現状から抜け出すチャンスはあるのかもしれないと、思わせます。
でも、単なるシンデレラストーリーで片付けられないのは、芸者の世界であったこと。厳しいおかみさんや先輩、仲間の嫉妬や裏切りなども描かれます。苦労なくして成功はなし。そのときいる環境に応じて、最大限できることにチャレンジする強さが必要だということも伝わってきます。
そして、思いがけないことから少女は一流の芸者として仕込まれることになります。最後になぜ、女中の少女が芸者として磨かれるチャンスを得たのか、謎解きがあります。ここで私は、「源氏物語」の若紫や「愛しのサブリナ」、「プリティ・ウーマン」を連想しました。いつの時代も女は男によって磨かれる。女性は憧れの男性に認められることが目標になり、できる男は、相手を「所有する」のではなくて、理想の女性に「育てる」のですね。

ところで、置屋の「おかあさん」と、「旦那」は、そのまま日本語でした。英訳すると、本来の意味がなくなるからでしょうか。日本は1億総中流社会になった時、本来の「旦那」はいなくなりました。「旦那」が育てるのは女性だけではありません。文化や芸術、まちづくりにも、やはり「旦那」が必要です。
世の男性諸君に、旦那的発想を求めます!でも、もしかしたら、これからは女性が自ら「旦那」になっちゃう!のかもしれませんね・・・



2006年を迎えて

2006-01-01 16:03:58 | Weblog
明けましておめでとうございます。
今年はいつにもまして明確な目標がもちたい私です。心の中の想いをどれだけかたちにできるかな~、じゃなくて、するのです。
仕事ではチャレンジが早くも年末から到来。なんと、ipod配信コンテンツに登場予定。DJひとみの誕生?!
講義は短大でも始まるので、より分かりやすく楽しく、色彩検定合格へ導いていきます。
また、クリエイティヴセラピーもNPOの認定講師になり、活躍の場を広げて行くつもりです。
プライベートでは、タイミングと素直な心が肝心かな?心と環境を整えていきたいと思います。
ブログをご覧の皆様にも良い年となりますように!