イリスの色いろのお話

イリスのエレガンス★コミュニケーション blog
色彩・着物・ファッション・アート

マイ箸は本当にエコ?

2009-06-21 17:21:33 | Weblog
エコプラザに触発されて、最近感じている事を。

エコバッグなど、何かと「エコ」のつく商品も出回っておりますが、、、
それらは本当にエコなのでしょうか?

スーパーのポリ袋は、ゴミを燃やす時に出る物質から作られているので、
もともと不要なものをゴミにしないで低コストでリサイクルしていたのですね。
それにひきかえエコバッグの多くはポリエステルやビニール制。
こちらの方が、作る時の原料や燃料の負荷が高いし、
不用となった時に不燃ゴミとなります。

マイ箸もブームですが、
割り箸は、間伐材を再利用して作られています。

間伐は森林整備に欠かせないそうです。
もし間伐材が利用できなければ、
手間とコストのかかる間伐をあえてしなくなってしまいます。
今、そうやって、日本の森をだめにしてしまい、
中国の森から材木を切り出して輸入していると聞きました。
なんか、おかしいですよね。
無漂白の木の割り箸は、身体にも害がないし、可燃ゴミです。
燃やさなくとも、自然に朽ち果てます。

「木を見て、森を見ず」といいますが、
もっと、包括的な情報が行き渡ればいいのに、と思います。

(港区エコプラザでは、間伐材で作ったお箸を置いていました)


エコプラザ

2009-06-21 17:02:52 | Weblog
浜松町界隈をたまたま通りかかって、エコプラザを発見しました!

白い外観の建物に立ち入ると、木の香りがぷ~んとします。
天井も高くて気持ちいい!

1階はサーチングルーム、ワーキングルーム、ラーニングルームの3つからなっています。
どの部屋もイスや棚が無垢材で、本当にきもちいいです。
ワーキングルームの壁にはくじらが描かれていて、
大きなテーブルに木材が置かれていました。
創造力を刺激しますね!

サーチングルームには、ツリーハウスのオブジェや、
エコやオーガニック関連の書籍があります。
しばらくそこで本を読んで帰りました。

2階は会議室が二つあり、港区在住か在勤の方が借りられるそうです。
私はどちらにもあてはまらないので、残念!

行政のハコモノはよく批判されますが、
よくぞ都会の真ん中で癒しのスポット。
さすが、港区ですね。




天地人~直江兼続とその時代~

2009-06-14 16:20:38 | 観劇・アート
サントリー美術館で開かれている
「天地人~~直江兼続とその時代~」
へ、参りました。

時間調整で、たまたま立ち寄ったのですが、、、
意外に、といっては失礼ですが、思ったよりずっと楽しめました!!

直江兼続は、上杉家の養子になっていますよね。
我が家の祖先は、どうやら上杉家にお遣えしていたようなので、
(詳しい事は分かりませんが、子どもの頃祖父から聞かされました)
ちょっと、興味がわきました。

入ってすぐ、甲冑に目を奪われました。
色は褪せていますが、当時はどんな色だったか、、と
「錆色」「縹色」など、色名と照らしながら見ます。
紋も意匠として随所に取り入れられていますが、
当時は養子縁組などが盛んなので、
紋は一つとは限らず、複数になることが多いのです。

赤銅で作られた甲冑の手の甲あたりを見ると、
桐と桔梗など、複数の紋が浮いて見えます。

「あら、これって、、、ルイ・ヴィトン?」

そうなんです。まるでルイ・ヴィトンのモノグラム状態なのです!
当時の戦国武将がルイ・ヴィトンなど知るはずもありませんが、
現代の若者が見たら、きっと、ルイ・ヴィトンのマネをしたと錯覚するでしょう?!^^);

その他に、腰周りに蒔絵があるものまであり、なんともゴージャス!
兜の流線型も素晴らしいし、
刀も美しいし、鞘に蒔絵が施されていたり・・・!(興奮)

驚いたのは、甲冑の「下着」。
甲冑を脱いでも見劣りしないように、なのでしょうか?
紺地に緑の、とても奇麗な文様なのです。
2種類の染色技法が使われていて、手が混んでいました。

当時の武将は、茶の湯と縁が深く、
直江兼続らが秀吉に招かれた二畳敷きの茶室の見取り図や、日記もありました。
先般、直木賞をとった『利休をたずねよ』を読んでいたので、
「ああ、これね!」と興味深かったです。

勇猛果敢で、知的な戦国武将たちを垣間見た思い。

展示品は、まさに「陰影礼賛」の美しさがありました。
ああ、やっぱり日本ていいなぁと、しみじみ思うのでした。

2日続きの美術館めぐり。
今回は、閉館時間までゆっくりと静かに楽しみました!


ルーブル美術館展

2009-06-14 15:51:16 | 観劇・アート
12日の金曜日、上野の西洋美術館で行われていた
「ルーブル美術館展」に行って参りました。

実は、一週間前にも来たのですが、
上野駅に12時頃着いたら、なんと1時間待ちの張り紙が!
駅の改札を出る事無く、引き上げました。

土日はさらに混むというので、
今度は開館ぴったり、9時半に到着。
すでに長蛇の列で、ゆっくり、ゆっくり進みます。
からっと晴れていい天気。しかし日射しがアツい・・・
入館までに25分かかりました。

当然、会場内の混雑はお察しの通りです。
チケットを前もって購入していたにも関わらず、
会期終了間際に飛び込んだ私がいけませんでした。

それでも、フエルメールの代表的な「レーズを編む女」は、
しっかり見届けてきました。
なにせ、思ったより小さな作品ですからね。
近づかないとよく見えません。

有名な絵画は図録や本で見て知った気になっていますが、
やはり、本物を鑑賞するのは全く違いますよね。
写真では実感できないスケール感や、タッチ、色、、、
画家の迫力を感じます。

宮廷のお抱え画家の肖像画作品からは、
当時の貴族、王族の暮らしぶりや趣味が伺えて楽しいけれど、
その中で、印象に残ったのは、農民の家族を描いた絵でした。
粗末な服を来て、食卓に集まった家族達の、その顔の崇高なこと。
おじいさんの顔は、まるで哲学者でした。
かたや35カラットのダイヤの王冠をつけたお妃様が描かれている中で、異彩を放っていましたね。

見終わって、かなり疲れました。
外に出たら、まだまだ待っている人たちの列。
この日はとてもよく晴れていたので、日焼けしそうです。

それにしても、開館時間をもっと調整してもらいたいですね。
平日は、金曜を除き5時までしか開いていないので、
当然フルタイムのお勤めの方は来れませんよね。
美術好きな私の友人は、お休みをとって観に行っていますが。

今回はあまりの混雑ぶりに、途中から閉館時間を5時から7時にしたようですが、
もっと早くからそうしていただけると良かったです。

次は現地で鑑賞するわ!!







単衣の季節

2009-06-05 21:25:44 | 着物
衣替えの季節になりました。
着物の世界では、6月と9月は裏地のない単衣(ひとえ)を着ます。

着物入門者は、まず手始めに単衣から始めるといいかもしれません。
裏地がないので、浴衣感覚で選べます。
袷(あわせ)の着物より、軽くて着付けもしやすいです。

先日、駅のホームで電車待ちをしていると、
小柄な着物姿のマダムがす~っと通り過ぎました。
はっとして、後ろ姿を見送りましたが、
着物は白地の単衣に、黒地の帯。
銀座結びが身体にぴたっとついていて、かっこいい!!
お年の頃は60代くらいでしょうか。
背筋がぴんと伸びて、歩く姿が颯爽としてました。

こういう着慣れた方に出会うと、
年輪を重ねた美しさを醸し出せるよう、
私も頑張ろう!って思います。