イリスの色いろのお話

イリスのエレガンス★コミュニケーション blog
色彩・着物・ファッション・アート

オルセー美術館展

2010-07-31 23:03:12 | 色彩
新国立美術館の「オルセー美術館展」へ。

金曜日は20時まで開館しているので、
少し涼しくなってから出かけて行きました。


誰でも知っている巨匠の画家たちの作品が、
時代別に全10章の構成。


カラーコーディネーターとしては、
新印象派のジョルジュ・スーラの作品はとても興味深いです。

絵の具を混ぜず、
色を視覚の中で混合させて見せる点描画の手法は、
画期的で、その後、多くの画家たちに刺激を与えました。

点描画は、色をキャンバスに点で置き重ねるように描きます。
たとえば、青と黄色の点を細かく置いて行くことで、
見る人間の脳で混色されて「緑」と感知するのです。


私はスーラの「「ポーズする女」
の肌色の美しさをじっと見つめました。

以前読んだ、有名なメイクアップアーティストの本には、
この絵をヒントにファンデーションの開発をしたことが書かれていたからです。

女性の肌の明るさ、白さ、そこに含まれる暖かみと影。
影を表す寒色ほど小さな点で密集させていることもよくわかりました。


もうひとつ、とっても目を奪われたのは、
ゴッホの「星降る夜」

画集で見るのとは全く異なります。
星がピカピカと金色に光り、
真っ青な空に、また海に、映り込むさまは、
まるで宝石のような輝きがあります。

この作品の前はとくに観覧者がたまってしまって、
待ちかねた後ろの方の人からクレームがきたくらいでした。


ゴッホとゴーギャンを、同じ部屋の向かいの壁に、
それぞれ展示したのも良かったのではないでしょうか。

さすが、オルセーだわ!と感激した夜でした。
次は、やはり現地で鑑賞したいものです。






赤い倍音の月の年がスタート!

2010-07-28 19:15:48 | Weblog

「13の月の暦」では、7月26日が新年スタートの日。


「13の月の暦」とは、古代マヤ暦をベースにし、
28日×13ケ月を基本とする太陽暦。
あくまで太陽暦でありながら、
太陰暦のよさも融合したすばらしい暦です。

この「13の月の暦」を身近なものにしたのが、
「コズミックダイアリー」。
毎日、日記をつけながら、その月、その日の宇宙的な意味を感じられます。


今年は「赤い倍音の月の年」

「コズミックダイアリー」と一緒に、
「赤い手帳」もつかっています。



赤いダイアリーと赤い手帳で、
宇宙のリズムを感じ、
世の活性につながりますように。


☆コズミック・ダイアリー2011  コズミック・ダイアリー赤い手帳 発売中
 COSMIC DIARY SHOP  http://cosmicdiaryshop.ocnk.net/

☆紀伊国屋書店、ジュンク堂などでも購入可能



シニア向けカラーコーディネート講座

2010-07-13 21:57:41 | 色彩
本日は、さいたま市から依頼され、
65歳以上の方を対象とする講座の一コマを担当し、
お似合いになる色についてお話をさせていただきました。


小雨が降っていたので、出足が鈍るかと思いきや、
50名近くの会員のほとんどの方が出席されました。秊


経験豊かな目上の方にお話させていただくのは、
普段の学校とは全く異なる心持ちです。

私はつい早口になってしまうので、
なるべくゆっくり、ていねいに、を心がけます。

通常、カラーココーディネート講座では
デモンストレーションをするのですが、
この年代の女性はご自分からは前に出てきてくれませんので、
なかば強引に?こちらで人を選ばなければならないのが、
普段と勝手が違うところでしょうか。


本日の皆様方は、とても勉強熱心で、
始まる前からおしゃべりがにぎやかで楽しそうでした。鍊
半年で15回ほどさまざまなジャンルの講座が開かれるそうですが、
ほとんどの方が出席されるそうです。
メンバー固定のよさでもありますね。


先日、シニア大学の卒業生のサークルにも出向きましたが、
やはり毎月開かれる講座の出席率が高いと伺いました。

孤独なお年寄りのニュースがよく報道されますが、
やはり家以外の居場所は大切です。
地方自治体は、
居場所をつくる機会をたくさん提供していただきたいものです。

また、いくつになっても学びを楽しめる健康、心の余裕、
柔軟な頭を保たれる皆さんに触れ、
私自身もこうありたいと思いました。
ご縁に感謝烈

松田聖子30周年おめでとう

2010-07-11 12:40:50 | Weblog
松田聖子さんの30周年記念コンサートへ行ってきました!!

「SEIKOちゃんのコンサートはすごいらしいよ。」
「とっても楽しいんだって!」
と以前から何度となく聞いていたけれど、

やはり、すごかった~!^^)/

スリムなスタイルは子供を産んでるとは思えない。
途中チューブトップでおへそも出しましたが、おなかぺったんこ!

何より、お肌の美しさが際立ってます。


年齢を感じさせない、
というレベルではないですね。
ますます進化したSEIKOを観た思い。

今思えば、デビュー当時からアイドルスターだった彼女の存在は、
同年代の私等にはある意味妬みの種だったわけで。

(だって、好きな男の子が「聖子ちゃん、かわいい」
 なんて言ったりするものだからね)

「何よ、あんな子」みたいにひがんじゃうわけです。


仕事の成功も、結婚も出産も手に入れる彼女の生き方は、
刺激的で、、次世代への見本?にもなったと思う。

時を経て、今も娘と並んでも負けない美しさ連

「参りました~」とお手上げです。


さて、コンサートは武道館の追加公演、スタンド席前から3番目。

圧倒的に中高年層が多く、
奥さんに連れられて来たとおぼしき男性の姿も多かった。

アリーナ席はさすがコアなファンの方々で、
みんな、SEIKOうちわを持ち、
「赤いスイートピー」では造花のスイートピーをさっと出す準備の良さ秊

SEIKOちゃんは、まず新曲でダンサブルにかっこ良く登場したあとは、
おきまりのお姫キャラ。
ピンクのプリンセスラインのドレスに、ヘアは縦ロール。

かと思えば、マーメイドラインのシックなドレスで、夜会巻のアップで、
しっとり大人のバラードも。

極めつけは、アリススタイル。

頭には水色のリボン、白いソックスを履いたSEIKOが、
「みんな~?これ、アリス。ねえ、私、大丈夫~?」
と、会場になげかけて、大爆笑秊

その様子を見ていると、なんだか幼稚園の先生と園児のよう。
SEIKOちゃんは、トークもお上手。

リクエストコーナーも会場とのやりとりが楽しいし、
メドレーはノリノリで総立ち。

ああ、楽しかった~。ストレス発散にはもってこいですね!

アンコールで2度登場したSEIKOちゃん、
すでに2時間半以上、踊り、歌い、走り回ってますから、
「これで終わりかな~?」と思ったその時、

「みなさ~ん、今日はスペシャルオープニングだから、最後まで歌っていいかしら?」
と、しっかり最後まで聴かせてくれました。

そんな彼女を見て、私は、
ああ、SEIKOちゃんはほんとに音楽が、歌うことが大好きで、
こうやって、ファンの声援に応えることに最も喜びを感じているのだな~と、
サービスを超えたものを感じ、彼女の人気の秘密が少し分かった気がしました。

3日間連続の武道館、
実際のところ、体力的にも精神的にもキツい仕事だと思います。
でも、それだけの人が集まる魅力が何よりすごい。

にわかファンとしては、
今後も輝いていってほしいです烈

私もがんばろう~っと


ファウストの悲劇

2010-07-08 23:59:39 | 色彩
シアターコクーンにて「ファウストの悲劇」を観てきました。

主演・野村萬斎氏、演出・蜷川幸雄氏
というだけでも十分ですが、

「ファウスト」といえば、
色彩の世界でも有名な、かのゲーテ。

ゲーテは60歳で「色彩論」を世に出していますが、
「ファウスト」の第一部も、同時期だったのですね。
その後、第2部を執筆。

天才は違うな~~とうなってしまいます。


さて、舞台は、といいますと、
不思議でエネルギッシュな世界が繰り広げられました。

すごいシリアスな内容を、シニカルに、そしてコミカルに。
観ている間にいつの間にか何かに気づかされる、
そんな感じ。



まず、会場に足を踏み入れると、
舞台には歌舞伎でおなじみの、柿色・萌黄・黒の常式幕があり、
バルコニー下には赤い提灯がならんでます。
なんだか歌舞伎でも観に来たような気にさせられます。

幕が開けば、いきなりサーカス???
とびっくりさせられました。

また、舞台上の演技者とは別に、
舞台正面奥にはなにやら人がたくさんいる。
それも、中世なのに、和服を着た日本人たちが。

これは、歌舞伎の一座が「ファウストの悲劇」を演じる、
という設定だからなのですね。

だから、正面奥に見えるのは楽屋ということなんだそう。

舞台設営も大変だろうなあと思いました。
奈落はあるし、
花火もあがるし。

舞台正面が前面鏡に切り替わるのもおもしろい趣向でした。

役者さんたちは客席も含めて動き回り、
それが客席とともに鏡に映り込みます。

舞台を観ていたはずが、自分もそこにいた、みたいな、
変な気分になってきます。

悪魔のメフィストフェレス役の勝村さん、
2階席から舞台下まで、すごい移動でした。

主役の萬斎さんは、もちろんのこと、
脇も実力派ぞろいで、
千秋楽までどんどん進化していくことでしょう。

舞台っていいな!