イリスの色いろのお話

イリスのエレガンス★コミュニケーション blog
色彩・着物・ファッション・アート

友人の日本画家・束田久美子さん

2013-03-19 21:28:07 | 色彩
早朝の着付けの仕事の後、
友人の日本画家・束田久美子さんのグループ展が開かれている、
銀座のギャラリー「青羅」へ参りました。

束田さんとは、
カルチャー教室の「カラーコーディネート講座」
で知り合いました。
講座修了後も、彼女を含めて4人グループで連絡をとりあってきて、
かれこれ四半世紀の付き合いです。

彼女は美大を卒業された後、アニメーションの制作に携わり、
退職後も地道にデッサンや絵画を学ばれ、
いつしか日本画の世界へ。


昨年、淀姫神社の絵馬の修復をしたことが、
地元の新聞など数社に取材され、
画家として着実に歩んでこられたことを評価されました。

http://mainichi.jp/feature/news/20121109ddlk40040365000c.html

奉納した絵は現地で見るしかないので、
ギャラリーには下図がかけられていました。
また、売れてしまった柿の絵なども、やはり下図でしたが、
独奏的な構図と色彩感覚で、
彼女の作品に一本筋が通った気がしました。

とくに水彩やパステルは、個展に出すとすぐ売れてしまうとか。

「でもね、売れる絵を描くようになったら、画家はおしまいっていうから。
好きな物を描いて行くの」
とコロコロ笑っていました。

無邪気で、心優しい束田さん。

ほんのたまにしか会えませんが、
一緒にいると、女性として、人生の先輩として、
私はいつも自然に学ばされていることがあるのです。

友人である彼女が、平安時代の舞姫を描くことになったのも、
なぜか人ごとではないご縁を感じたのでした。

有機ELといえば山形~よそおう、もてなす、くつろぐ、いたわる

2013-03-07 23:27:04 | 色彩
東京国際展示場で行われています【ライティングフェア2013】(~3/9)にて、
山形県産業技術振興機構 様の出店ブースを拝見して参りました。

「よそおう」「もてなす」「くつろぐ」「いたわる」
のテーマごとのコーナーが設けられ、
有機ELの特性をしっかり伝える、
品の良い、完成度の高いブースだと思いました。

ブースには多くの方々がお立寄りになって、
熱心に説明を聴いていらっしゃいました。

私がアドバイスさせていただいた、
「演色性ブース」。


真ん中を仕切り、向かって左に蛍光灯、右が有機ELです。

ちょっとみると、異なる布が置いてあるように思われますが、
一枚の布です。
蛍光灯がいかに青みを帯びているか、よく分かり、
これは来場者の方々にインパクトが高かったようで、
コミュニケーションのきっかけになったと、担当の方から伺いました。

また、化粧用ライティングは、
最初は左右のみのパネルでしたが、
光量不足に感じ、
上部にも取り付けた方が良い、と申し上げた通りに出来上がっていました。



有機ELは、紫外線を含まず、熱を帯びませんので、
木や布(もちろん、着物にも!)にやさしい。


展示されていた組み木細工のライティングは、
実際に使われている旅館から持っていらしたそうですが、
とっても繊細でほっこりする灯りです。

大事なお人形も、有機ELの柔らかな光で照らされ、
お幸せそう。


薄いパネルにできる有機ELの特性を生かした試験品
「オリガミ」は、
コンパクトにたためちゃうんです!
これはブックエンドやペーパーウエイトとしても使える、
ポータブルな灯りです。



さて、個人的にとっても欲しいものが!

デモストされていた、「光の三原色パネル」!



レッド、グリーン、ブルーのパネルを重ねると、、、ホワイトになる!
光の三原色を教える教材にほしい~~~!

しかし、、、

今はこれで車が変えちゃうくらいのお値段だそうで、、、撃沈!

山形に住まいか、営業所や支所があれば貸し出しは可能だとのことなので、
なんとかなるかしら??

この他、三菱、小泉産業、岩崎産業、パナソニック、はもちろん、
韓国、台湾、中国の派手なブースもいろいろありました。

あちらこちらで、「これの演色生評価指数は?」
といった質問がなげかけられていましたが、
私は、高演色かどうか、というより、
有機ELのもつ、包み込むような優しい雰囲気に魅力を感じます。

心を動かす灯り、とでもいいましょうか。

早くいろいろな商品が、市場に出回ってくれる日が待ち遠しいです!

新年の嬉しいスタート!

2013-01-04 17:54:58 | 色彩
新年の嬉しいスタート!


正月三が日を明けて、
今日は中学時代の同級生、
ゆりさんとランチミーティングでした。
(写真は、レストランから見えた富士山。頂上が黒く映っています)

彼女はオペラ歌手であり、心理カウンセラー。

昨年、思わぬご縁で舞台を拝見する機会を得て、
中学卒業以来の再会をしました。

今年は、彼女の企画で、
音楽とさまざまなジャンルとのコラボレーションをする予定だそうです。
そのひとつに、
「色」とのコラボレーションをしたい、
というオファーをいただきました。

元気の出る色、似合う色、
知っているようで知らない色の活用法などのトークと、
個々の色のイメージにあった音楽を提供するという、
なんとも魅力的なコンサートになりそうです。

同級生といいましても、
お互いに歩んできた道はまるで異なります。
それでも、年月を経て、経験してきたことを分かち合え、
リスペクトし合えることは、
なんと素晴らしいことでしょう!

”お越し下さったお客様が、皆、元気になる”

7月23日のミッションに向かって、
私も今から内容を練り上げていきます。

今年は、元旦から着付けのお問い合わせをいただくなど、
幸先よいスタートを切っています。

しばらく停滞していたものが、やっと動きだした感じ。
その波は、今はまださざ波ですが、深く遠いところで、
確実に働きかけてくれているように思えます。


「色を聴く」I lsten to the color by Neil Harbisson

2012-11-14 22:48:07 | 色彩
Eテレ 11月12日放送の「スーパープレゼンテーション」に感動!

次世代の色の可能性がまた広がりました!

「色を聴く」

アイボーグ。eyeとサイボーグの造語。

生まれつき視覚障害で、
モノクロの世界しか知らないできたニールが、
色の波長ごとに音に返還する装置「アイボーグ」を身につけてから、
彼の見る世界が変わった!

それは、健常者に近づく、なんてもんじゃない。
ニールにとって、いつしかアイボーグは彼の脳の一部のようなものになる。

色を直感で感じるようになる。

音から色へ。
色から音へ。

人間の無限の可能性を示唆する彼の体験は、本当にエキサイティング!!

かねてより西洋では音と色の関係が研究されてきたが、
普遍的な結論には至っていない。

ごく稀な才能ある芸術家は、
音を聴くと色が連想される、「色聴」という能力があるという。

ニールは言う。
「携帯のアプリより、身体のアプリを開発する方がおもしろいじゃない?
今世紀には出てくると思うよ」

プレゼンテーション時のニールの服装は、
三原色のピンク、イエロー、ブルー。

きれいな和音だ。

スーパープレゼンテーション|Eテレ NHKオンライン
www.nhk.or.jp

志村ふくみさん・洋子さんの芸術学校

2012-09-22 21:28:15 | 色彩

志村ふくみさんと娘さんの洋子さんが、

魂の教育」を目指して芸術学校を設立され、来春開校だそうです。

京都の地で、染織りを通した色彩体験。

きものという枠を超えた色の普遍的な美を目指すアルスシムラ。


アルス シムラ

http://shimuranoiro.com/ars/pdf_ars.pdf#search='アルス%20シムラ'


・・・・


志村ふくみさんが糸から染め、織り出したきものは、
それはそれは美しく、輝いていました。

『白夜に紡ぐ』
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4409150197/ref
=as_li_qf_sp_asin_il_tl?ie=UTF8&camp=247&creative=1211&creativeASIN
=4409150197&linkCode=as2&tag=irishitswebsi-22

『一色一生』
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4061962566/
ref=as_li_qf_sp_asin_il_tlie=UTF8&camp=247&creative
=1211&creativeASIN=4061962566&linkCode=as2&tag=irishitswebsi-22

など、著作を読んで感動しました。

色は自然からの贈り物。
志村さんの豊かな色の世界が、

また違うかたちで広がっていくと思うと、

どきどきしてきます。

どうか、次世代に"本物"を引き継いでいってほしい。

浮世絵に見る江戸美人の化粧~白、赤、黒ー三色の美』

2012-06-27 23:02:16 | 色彩

赤坂のホテルニューオータニ美術館にて、
江戸時代の女性の化粧道具や、浮世絵が展示中。

鏡を覗き込み、化粧する女の姿。
鏡の中の自分と対峙する姿は、いつの時代も変わらないのですね。

<白>

「色の白きは七難隠す」といいますように、

いかにお肌を白く見せるか、が化粧の決めて。
白粉にも決めの細かい上等なものから数種類あり、
顔より首の方をさらに濃く塗りました。
これは顔に塗った白粉化粧を柔らかくみせるためだそう。


<黒>
日本特有のお歯黒。
中世以降、成人式や婚礼と関わる儀礼でした。

江戸中期以降、黒は他の色に染まらないからことから、
「貞女のしるし」、として定着。

一般的に既婚者の象徴ではありますが、
地方によっては子どもができてから、などまちまちだったようですね。
私は、実際に見たことがないので、
やはり見た目は「ちょっとどうかな~」と思ってしまいます。

『陰影礼賛』の世界は遠い・・・

なんといっても虫歯予防効果があったのが、普及の原因でしょうね。

そんなお歯黒、外国人には、眉そりとともに奇異に見られ、
明治3年に華族に対して<お歯黒禁止令>が出ても、
なかなかやめなかった。
明治6年に皇后が率先してやめたのを機に、一般人もやめていったといいます。


<赤>
口紅、ほほ紅、爪紅。

いずれも濃い色は下品とされました。
江戸より上方の方が濃い傾向があったのは、今にも通じるところありますね。

紅のもとの紅花は大変高価だったため、お猪口や小皿に塗られて販売されました。

文化(1804~17)頃に、
「笹紅色」という濃い玉虫色の紅化粧が流行しましたが、
そうはいっても、濃く塗れるのは、富裕層の妻女か、遊女などだけ。
庶民は、墨をまず塗り、その上に紅を重ねて笹紅に近づけて塗ったそうです。

浮世絵にも下唇が黒い女性が描かれているものがありました。
涙ぐましい・・・

私も、<よーじや>さんでお猪口に入った笹紅を見つけて購入しました。(写真)
でも、思ったより暗い色で似合わなかった~ ^^);


展示品の中で、<紅板>がとっても気に入りました!
携帯用の、今で言うリップパレットなんですが、
蒔絵が施されていたり、とっても奇麗なんですもの。

赤白黒の三色って、ダイナミックな配色ですよね。
化粧だけでなく、着物も同じ。

黒地の長着に白い衿。
袖口や裾から襦袢の赤がのぞくのが、はっとさせられる。

思うに、私たちは黒髪であったから、この配色を生んだのではないかしら?

今のような照明環境がなく、
月明かりや、ろうそくの灯りのもとで映える色。
めりはりのある三色配色が生きる。

今、学生から主婦までのほとんどの女性が、髪を茶色に染めている。
黒より茶は、明るい=軽い

中身のない者はさらに、、、?

黒髪の美をもう一度再認識してみようではないか、
などと思いながら帰路につきました。



カラー講座のご案内

2011-08-31 22:44:42 | 色彩

権田ひとみのカラー講座のご案内

中央工学校生涯学習室 (STEP)
http://www.bunka21.com/step21/2011color-winter.pdf


内容は濃く、しかもリーズナブルでおすすめです!

☆パーソナルカラー教室 9月11日(日)10:00-12:00
 参加費4,000円


☆AFT色彩検定3級講座 9月17日(土)9:30-12:30 全6回


二葉苑の大染色祭りにて染色体験

2011-06-26 19:00:31 | 色彩
江戸の染色産地として今も残る落合。
<染の里・二葉苑>の大染色祭り(6月24、25、26日)では、
いろいろな技法の染色が体験できます。

http://www.futaba-en.jp/profile/access.html


私は2時間でストールを染めるという、
型染めの体験をしてきました。

まず型紙を5種類選び、


型をスプレー糊で用紙に貼り、カッターで切り抜きます。
カッターは直線用なので、曲線はちょっと苦労します。

彫る事1時間。
人差し指がちょっと痛い。
私は4つでやめました。


続いて、いよいよ染色!


布はあらかじめ板張りされています。
本日は、
水色、紫、紺、緑、黒の5色が使用できます。

私、結構アバウトなたちなので、
とりあえず一つの型紙で左からはじめ、
そこから思うところに付け足しました。


2時間後、出来上がり。
うーん、ちょっとあっさりですかね。




外に干して乾いたら、お持ち帰りOK!


乾くのを待ってる間に、墨流しを見学。

こちらも自然にできる模様がとってもおもしろそう!
次はこれね!

オレンジネイルでパワーアップ!

2011-04-18 22:14:22 | 色彩
ヘアメイクスクールの授業が始まりました。

私はいくつかの専攻をかけもちしますが、
本日は1年制の2クラス。

既に美容師経験を積み、
さらにステップアップのためという人や、

大学や専門を卒業してきている人、

高校卒業したばかりの人など、

さまざまな顔ぶれです。

皆、多少緊張しつつ真剣に受講してくれてました。

初回の授業って、テンションも上がります
はじめが肝心ですからね。


私は前日ネイルサロンに行き、
オレンジ色で逆フレンチネイルをしてもらってパワーチャージ。

ちょっと見ただけではわかりにくいですが、

ラメラインはゴールドとシルバーゴールドを交互にし、
ストーンもぎらぎらさせないよう、
ミルキーホワイトとピンクベージュを選び、
バランスにこだわりました!


オレンジ色は私のパーソナルカラーの1色ですが、

「元気」と「陽気さ」「親しみやすさ」を醸し出す、
私にとっては特別な「お仕事カラー」なのです。

それに今年の春夏はオレンジが流行色。

オレンジと白、オレンジとブルー系の配色で、
おしゃれを楽しみながら教えていくつもりです

京都・白川のほとりで

2011-03-27 18:32:19 | 色彩
**東日本大震災の被害にあわれた全ての皆様にお見舞い申し上げます**


全国的に強い北風の吹いた日に京都にいました。

そこでの一こま。


白川のほとり、旅館白梅のすぐそばを歩いていたら、、、鶴?

じっとしているのでシャッターを押していたら、
どこかからもう一羽がばさっと飛んできて、
一瞬、2羽とも羽が広がりました。
でもあとからきた1羽はすぐ飛び立ち、
前からいた鶴は何事もなかったように毛繕いを初めました。


白川は鳥の足も透けて見えるくらい奇麗な流れ。

彼岸桜の花びらが、寒風ではらはらと散って、
なんとも風情のある景色でした。

京都の冬もことのほか寒い。
桜のつぼみはまだ硬く、
寒風に耐えつつ春を待っているのを見ると、
いろんな思いが重なります。



もうすぐ桜も咲く事でしょう。

春が待ち遠しいですね。

☆写真付き記事はこちら
http://color-iris-wagokoro.seesaa.net/?1276518050


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