源氏物語千年紀

日経ホールで行われた、「源氏物語国際フォーラム千年の古典『源氏物語』」
に参加してきました。

源氏物語千年紀委員会は、およそ1年ほど前に、瀬戸内寂聴さんらが発起人で始まり、
各地で源氏物語にちなんだ催しや商品が出ているそうです。

京都では11月1日から丸4日連続で国際フォーラムが開かれるとのことで、
京都方面の人がうらやましい。。。

私は一昨年、夏に石山寺へ立ち寄った際、
「ああ、ここで紫式部が執筆したのか・・」と想いを馳せました。
明石の海を見た時は、
光源氏が流刑になり、明石で隠遁生活をしていた時に出会った姫君が
「明石の姫君」なんだなあ～と、感慨にふけっていました。

文学にゆかりの地を訪れるのは、とても楽しいものですね。

さて、基調講演は、
芳賀徹先生（京都造形芸術大学名誉学長、東京大学名誉教授）と、
日本文学研究家のドナルド・キーン氏。

パネルディスカッションには、さらに秋山虔先生（東京大学名誉教授）や
伊井春樹氏（国文学研究資料館館長）らを加えて行われました。

出演者の先生方の、次から次に語られる深～い内容に感心したり、笑ったり。

源氏物語のような文学は、11世紀の時代に、諸外国では生まれていない。
恋愛をとりあげていて、いわば、日本はおませな国だと言える。

また、自然描写から日常が描かれているのも特徴的である。
諸外国どこをみても、話の筋から自然描写が描かれているものはあるが、
その逆は、まずない。

そして、一千年も語り継がれる文学。
すごすぎます・・・

紫式部は執筆した時に、千年後、わたしたちがこうやって集まって、
源氏物語を語り合うなどということをしているとは、よもや思わなかったのでは？

出演者の先生方の奥深い洞察と幅広い知識に圧倒され、
源氏物語を通して文学の世界を楽しみました。

ああ、こんな平和な楽しみがあるなんて。

芳賀先生が、
「源氏物語を読む人に、戦争が好きな人はいません。もののあはれをうたう源氏物語こそ、今の社会に必要なんです。」
と仰っいました。

会場には、たくさんの幅広い年代の女性と、
そして、圧倒的に60歳以上と思われる殿方らが。

ん？
若い男性は、源氏物語は興味ないのかな？

それだけが、残念！！

平成中村座

秋晴れの今日、浅草の平成中村座へ出かけました。

歌舞伎は久しぶりです。
演目は「仮名手本忠臣蔵」。
良く知られた内容だけに、役者がどう演じるか、筋書きは？と期待します。

出演は、もちろん私の大好きな、中村親子。
勘三郎さんは、勘九郎さん、とつい以前の名で呼んでしまいます。
七之助さんはお母様によく似て、細面の高貴なお顔。
女形が映えますね～。ますますお美しい。

でも今日は、お兄さんの勘太郎さんが、
りりしく男前になったな～と、やけに目にとまりました。
頼もしいです。

そして、なんといっても、仁左衛門様！
（というか、やはり私は孝夫さまと呼びたい）
以前、まだ孝夫様だったころの、
玉三郎様とお二人のベストショットは忘れられません。
学者のような理知的な雰囲気、眼鏡の奥のお優しそうな瞳、、、
憧れの男性です。

今回は、ぐっと耐え忍ぶ役柄。
苦渋をこめた表情と、控えめながら全身から香るような立ち振る舞いは、
さすがでした。。。
今更ながらに、惚れ直しました。

中村座のように、芝居小屋で見るのは楽しいです。
昔の人たちも、こうやって、
片寄せ合ってお芝居を楽しんだのかな～と感慨にふけりました。

浅草寺の西側は、江戸村・奥山通りがあるので、散策にぴったり！
幕間には外に出て、お昼ご飯を今半の茶屋で食べちゃいました！
早メシは江戸っ子の条件だとか。
いつも食べるの遅いけど、ここでは、そんな気分で。

トラ吉か？いえ、マイケルです！

昨夜、我が家に新しい家族が仲間入りしました。

父が知り合いの家からもらってきた、茶トラの子猫です。

昨日の朝、父が「いいシマ模様の猫がいたんだ」と目を細めて話していました。
子猫の兄弟は6匹くらいいたようですが、
中でも左右対称にきれいにシマが入っている猫がいて、
「いい猫だな」と思っていたら、父に近寄って来てすりすりされて、
すっかり気に入ってしまったようでした。

私は、「じゃ、明後日にでも、一緒に見に行くわ」と応じていたのですが、、、
まさか、その夜にもう家に連れてきてしまっているとは！

実は、我が家では、猫は10年来飼っていません。
最後に飼った雌猫・ペルは、15年一緒に暮らしました。
言葉が通じているかのように気心が分かり合えたので、
亡くなった時はショックで、もう他の猫を飼う気がしなかったのです。

そして、ペルと入れ違いに飼っていた雌犬ナナも、2年前の正月明けに癌で亡くなり、
ナナを可愛がっていた父は、もう生き物は飼いたくない、と言っていたのでしたが、
やはり動物好きなため、最近寂しくなったのでしょう。

さて、見知らぬ家に連れてこられた茶トラの子猫は、
最初は父の後ばかりついて歩いていましたが、
今日は椅子をひとつ陣取って、日中ず～っと寝てばかり。

私が父に名前は？と聞くと、
「トラ、トラ吉にしようかと思って」

え～～～～～＾＾）；

かんべんして～～～～

「嫌よ、そんなの！茶トラといったら、マイケルに決まっているでしょ！
ホワッツ　マイケル？　のマイケルよ！！」

と、いうわけで、平行線でしたが、
私がずっと、「マイケル、マイケル」と呼びかけているので、
父も今夜になって、渋々、
「マイケルか。。。よびにくいから、マーくんでいいかなあ」
などと言っています。

マイケルは、夜になると元気いっぱいに、いろんなものにじゃれつきます。
寝顔も癒されるけど、動くのもカワイイ?

今はやせっぽちだけど、早く太らせて、あったか～く冬を越したいな。

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思わず涙があふれてきました。とても感動しました。

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