15日の新聞の一面や、テレビニュースなどで、
雪の吹雪く中を歩く、新成人の振袖姿が映し出されました。
その後、着物好きな友人、知人から言われたことは、
「なぜ皆さん、雨コートや羽織を着ないのかしら?」
「振袖着て、ビニール傘はひどいわよね」
私もそう思って見ていました。
そしてすぐ、
「ああ、お母様も(雨コートなどを)お持ちでないのだな」
と思い当たりました。
振袖は、購入するとなれば一式で100万円単位はざらです。
レンタルであっても、何十万円かはかかっているはず。
それなのに、その着物や帯を大事にする、
ということに気がいかないのはなぜでしょうか?
私は裾が地面についてる振袖姿を見たとき、
冗談抜きで、泣きそうになりました。
吹雪にさらされている帯、たもと、、、。
知り合いの呉服屋さんによれば、
二日前には草履カバーが完売したそうです。
残念ながら、私は当日草履カバーを履いた方を見ていませんが ^^);
今や親の世代は、着物を着ない人ばかりになり、
着物や着付けはさっぱり未知のご様子。
どの小物を持ってくればよいのかも分からないお客様ばかりです。
着付けのリクエストもいただけないのは、
仕事は楽かもしれませんが、達成感は薄いのです。
技術の向上にも影響しますね。
お母様が着物を大事にされていれば、自然にお嬢様もそうなりますよね。
天気予報で雨か雪と分かった時点で、準備をされていただきたかった。
せめて、大判のショールを巻くとかしていただきたかった、
と思った人は少数派でしょうか?
いまとなっては、シミ抜き王子?に頑張っていただくしか有りませんが。
それにしても、こんな小言を言うようになって、
私も年とった証拠でしょうか~?