イリスの色いろのお話

イリスのエレガンス★コミュニケーション blog
色彩・着物・ファッション・アート

着物は呪術?!

2008-01-31 18:50:15 | 着物
田口ランディさんの「ドリームタイム」の中に、
「繭のシールド」という章があります。
沖縄の風水師が着物について語っています。

着物は、紐を結んで着付けますが、
この結ぶ、という行為そのものが「呪術」です。
白い肌着は、魔除け。
帯を下腹部に巻くのは、「丹田」という、
他から最も影響を受けやすいエネルギースポットをカバーしています。
帯によって背筋が伸びることにより、
頭頂からのエネルギーが入ってきやすくなります。
また、絹は蚕の繭からつくられるけれど、
繭は生命の変態の最も柔らかい状態を守る為に作られたもの。
最後に帯締めを結ぶのは、熨斗と全く同じ意味です。
また、着物や帯の柄は、縁起のよいものが用いられます。
存在そのものが、おめでたく、魔除けなのです。

最後に帯締めを結ぶのは、熨斗と全く同じ意味です。
そして、着物や帯の柄は、おめでたいものが用いられます。
存在そのものが、おめでたく、魔除けなのです。

ランディさんは、亡くなったお母様の着物の処分に困っていた時、
「着なさい!」という声が聞こえ(たような気がして)
着付けを習い、着物で旅行するまでになりました。
着物を着ていると、周りから大切にされるし、
何といっても自分自身が人に疲れない、と書いていらっしゃいます。

私も全く同感です。
よく着物を着ていると、苦しいですか?とか、
草履は痛くないか、とか聞かれますが、
私はこれまで、苦しくも痛くもありませんでした。

それより、着物を着た時は、何というか、
自信みたいなものが満ちて、「自分自身でいられる」のです。

日本の文化、というだけではなくて、
本当に、日本女性に、もっとこの感覚を味わってほしい、
と、あらためて思いました。

それにしても、
「呪術」と書かれちゃうと、着付師はみんなもとは魔女か?と思っちゃいます。
ちょっと、こわ~い。





就職活動支援セミナー

2008-01-28 22:23:20 | Weblog
先日、都内の大学で、就職活動支援のためのセミナーを1日行いました。
目的は、プレゼンテーション力を磨くこと。

まずは、見た目が大事、というわけで、
私がパーソナルカラーのお話を、およそ70分しました。
印象を決めるのは、言葉以外のもの、
つまり、顔の表情や動作、服装などによります。
顔まわりの色によって、顔色も変化して見える事などを説明し、
デモンストレーション。

その後、他の講師が面接での諸注意を説明し、
全員でお辞儀の練習。

午後は、グループごとに部屋を分かれ、
一人ずつビデオに撮り、確認とコメント。
また、グループ討議もあり、実践的な内容でした。

その夜会った友人に、今日は何の仕事?と聞かれて話したら、
「へ~、そんなこともしてるの?」と意外そうな顔をしてました。
そうなんです。パーソナルカラーは、人のいるところどこでも関わります。
活用の幅は広いのです。

お会いした学生さんたちは、皆、真面目で素直な感じでした。
もっともっと、磨いて自信をつけて、面接に打ち勝ってね!




限りなき義理の愛大作戦

2008-01-23 14:47:19 | Weblog
バレンタイン近づくこの頃、23日の読売新聞紙上に、
「イラクの子へチョコ募金」を
という記事が掲載されていました。

日本イラク医療支援ネットワークが行う、
白血病のイラクの子ども達の薬代のための募金活動です。

名付けて「限りなき義理の愛大作戦」
http://www.jim-net.net/notice/08/08campaign02.html

一箱は500円で、5粒の六花亭のチョコと、
闘病中の子ども達が書いたカードが付いています。
経費差し引いて、400円が薬代だそうです。
六花亭といえば、私も、ドライフリーズしたいちごにホワイトチョココーディングした商品が好きでよく食べます

4箱1セット以上は、ネットやFAX でも受け付けています。
私もさっそく申込みしました。

バレンタイン、どうしようかと思案中のあなた、
そして、「そんなの関係ない!」という方も、
こんな作戦にはまってしまうのはいかがでしょう?

着付師として、成人式

2008-01-14 18:53:13 | 着物
今年も、たくさんの新成人の方々に着物を着付けさせていただきました。
成人さんには前撮り、というかたちでスタジオでも着付けはしていますが、
やはり、成人式当日は、格段の緊張感。

本日は、総勢59名のお嬢様を、7人の着付師と14名のヘア&メイクさんとでお仕度しました。

私は、昨年同様、着付けの現場責任者を任されていたので、
いかにスムーズに全体を運ぶか、時間管理と人の動かし方、未熟な着付師のフォローなど、采配もみせどころ。
いい勉強になります。

着付けのコワい所は、歩いたり座ったり、動いたあとに崩れる事。
あとからクレームの電話が来る事が一番の心配です。
午後2時を回り、クライエントから電話がなかったので、一安心です。

お客様はもともとは、見知らぬお嬢様方ではありますが、これもご縁。
私も、もし20代前半で結婚して、子どもがいたら、そんな娘がいたかもしれないと思うと、みんな我が子に思えてきます。
付き添いのお母様の方にとても共感してしまいますね。

私の友人の中にも、来年、娘さんが成人式を迎える人がでてきました!
友人・知人のお嬢様ならなおのこと、お祝いとして、最高の着付けをさせていただきたいと、勝手に思っています。

朝からバタバタした舞台裏をこなしながら、二十歳の皆さんの幸せを祈る1日でした。

至高の華

2008-01-11 23:05:14 | Weblog
国立能楽堂にて、「至高の華」を観ました。
大好きな野村萬斎&万作の親子はもちろん、
梅若六郎、観世清和、宝生 閑、、、すごいメンバーです!!

なんといっても、梅若六郎さんが還暦を迎え、
「鷺」を52年ぶりに演ずるのが見所でした。
なぜ、52年ぶりかというと、
「鷺」の鷺役は、子どもか、
還暦を過ぎた者でなければ演じられないことになっているとか。
六郎氏は9歳で鷺を演じていたとのことです。

鷺はご存知のとおり、白い鳥。

この白にふさわしい、
清廉潔白な無垢な魂でなければ、演じる資格がないというものなのですね。。。
本当に、能というものは奥深いです。
能の、なにがおもしろいの?
と聞かれると困ってしまうのですが、、、
分からないけど、知りたい!というか、
知らなくても、その場に浸っていたい、というのが本音かな、と思います。

また、能舞台のもつ凛とした空気感が好きなんですね~。

能楽堂では、ややご年配の奥様方やご夫婦連れが多く、
着物姿も自然な方が多いので、目の保養になります。
さらっと着こなしてて、がんばってないのがいいですね。

私も着物で行くつもりでしたが、
あいにく直前まで成人式のための準備をしなければならず、
優雅に着物で能舞台を観ることはできませんでした。

お正月のおめでたい雰囲気さめやらず、
お能で粋な夜でした。


明けましておめでとう

2008-01-01 17:20:18 | 着物
新年明けましておめでとうございます。

めずらしく朝、気功をし、朝風呂も入り、スローなスタートです。
小学校以来の友人から贈られた、大島紬を初おろし。
大島は、軽くて、しゃりっとした質感が心地よく、
快晴の空を見上げて「ありがとう」と感謝。
地元の神社へ初詣に出かけました。


今年は、精神的に、とくにここ2年の仕上げの時期のようです。
いろいろ学びましたが、それを日々実践していくこと。
これしかないと思います。

「海の水を辞せざるは同時なり。
このゆえによく水あつまりて海となるなり」

これは、曹洞宗のお寺のポスターにあった言葉の中の一文です。
「同時」とは、
同苦、同非の心で、理解と強調の世界をあらわしているとか。

海はどんな水も拒まない。

こんな広い心には、とてもなれませんが・・・
もし、何か人を拒むような気持ちになったら、
思い返すようこころがけていこうと思います。