イリスの色いろのお話

イリスのエレガンス★コミュニケーション blog
色彩・着物・ファッション・アート

美の壷~銘仙の魅力・木村和恵さん講演会

2011-10-27 19:37:02 | ファッション



西武百貨店池袋店にて、「美の壷」展が開かれています。

今回私が足を運びましたのは、「銘仙」の語り部ともいえる方、
花織人・木村和恵さんの講演会。

会場では、実際に着物や帯を触らせていただけて、羽織ったりもできました。
私は銘仙についてほとんど知らなかったので、
とても刺激になり、楽しかったです。

「銘仙」が手元にある方って、今では少ないのではないでしょうか?

もともと、くず繭といわれるB級品から作られる労働着。
大正から昭和のはじめに出回った、
モダンなデザインのものがとても人気があったそうです。

女性が社会で働くようになり、
さりとていきなり洋服には抵抗があった時代、
モダンな「銘仙」は着物から洋服への過渡期に重宝だったようです。

古着としては、以前ならただ同然で、
他の着物をお買い上げのお客さんに、
おまけとしてあげていたというくらいです。

今まさに銘仙ブームを起こしたのは、まさに木村さんと言われています。

しかしながら、木村さんのお話は意外性たっぷり。

「私は銘仙が好きな訳じゃないの」と仰る。

秩父に生まれたことが縁で、
ご自分しか銘仙を伝える人はいないのではないか、
と考えられたとか。

業界的には、木村さんが銘仙を集めているのが噂になって、
どんどん値が上がったそうです。
全国から、見知らぬ人までが木村さんに銘仙の着物を送ってこられて、
集まったのは1600着以上とのこと。

また、若い女性がその斬新な色とデザインに目をつけて、
ただ今第3次銘仙ブーム。

残念ながら、アンティーク銘仙の良い物は出尽くしてしまいました。

木村さんは「庶民のものは庶民が守らないと」
と、使命感に燃えていらして、とてもパワフル。

「好きじゃない、嫌いでもない、だから冷静に見られるのよ」
とおっしゃいます。

私は、木村さんがお持ちになった銘仙の配色やデザインを見て、
まさにいつも専門学校で教えている学生たちの服装と同じだと思いました。
ポップアートの先駆けだった銘仙は、
今、若者の心を捉えてしかるべし、です。

木村さんは、「銘仙は、印象派」といい、
また、若い職人さんたちに、
平成の新しい銘仙を創りなさい、とはっぱをかけているそうです。

私も多いに期待したいです。

木村さんの素敵な笑顔とパワーにふれて、
皆がテンション上がった講演会でした。

大久保信子さんのトークショーへ

2011-10-22 22:02:48 | ファッション
今日は、午前は留袖の着付けに出張し、

午後は、着物スタイリスト・大久保信子さんの

「染のきもののコーディネート」トークショーに参加しました。



この企画は、「落合ほたる」という
染色工房さんたちのイベントの一環で、なんと無料でした!



東京友禅や江戸小紋、色無地を中心に、
染のきもののお話をうかがいました。



通常、「染の着物に織の帯」が正装と習うので、

染の着物に染め帯は格が低い、という思い込みがあります。



大久保先生は、染め帯でも、

金を使ったり、文様が格の高いものであれば大丈夫。

名古屋帯で良いのですよ、とおっしゃいます



確かに、着物を着こなれてくると、そう思います。





また、色合わせの基本もはずせません。



基本的に、全体を三色でまとめること。

(関西は五色とも言われます)



一枚の着物に三本の帯、その基本色は、

白、黒、錆朱(さびしゅ)。



「菰(こも)は着ても、錦の帯」

ということばに表れるように、

着物は汚れやすいけれど、帯はいいものを選ぶこと。



などなど、一時間足らずのお話に、皆さんメモをとるなど、

熱心に聞いていらっしゃいました



私も、最前列でしたので、

反物や、大久保先生の上品で粋でな着こなしを

間近で拝見でき、大変満足でした





翌朝は、五歳の男のお子様と、ご両親様の着付けがあります。

男袴の着付けは久しぶりなので、

夜は、父をモデルに、袴の着付けを練習しました。



気がつけば、着付けときものの一日で、とっても楽しかった

もっと、日常に着物にふれていたいな~と思うのでした。






今田美奈子 ~バラと天使とお菓子の物語~  華麗なる王妃の食卓芸術展へ

2011-10-15 21:54:37 | ファッション
今田美奈子 ~バラと天使とお菓子の物語~ 
華麗なる王妃の食卓芸術展(於:新宿高島屋~11/17日)へ、
カラーコーディネートの生徒さんと行って参りました。


今田美奈子さんといえば、
「食卓芸術」なる西欧文化を広めた第一人者。
貴婦人のオーラをまとう素敵なマダムです


まず王妃たちの華麗なテーブルセッティングは、

マリーアントワネットを筆頭に、

マリア・テレジア、ジョセフィーヌ、

カトリーヌ・ド・メディシス、エカテリーナ2世、、、など。



銀食器、ティーカップ&ソーサー、ナプキン、クロス、

どれも装飾が華やかで美しく、

食卓を芸術たらしめる要素が満載です


ここに美味しいケーキが加わって、

どんなおしゃべりをされたのだろうかと、

しばし王妃様たちに思いを馳せます。



また、お菓子の数々の展示も楽しい。

クグロフ、トライフル、オペラ、、、

きっと男性には、名前だけではさっぱり分からないのでは?

タルト、フィナンシェ、バウムクーヘンなど、

おなじみのお菓子も盛りつけが繊細できれい。


シュガーデコレーションは、
ケーキだけでなく、

クリノリンレディと名付けられた貴婦人のお人形や、

小さなテーブルセッティング作品になっていて、

なんとも夢のあるお作品ばかり。



そして、めずらしいのは、
バスティヤージュという、

建築物の模型を製菓材料で作成されたもの。

プチ・トリアノン宮など、
設計図からおこした数点の作品は、
なかなか見応えがありました。


なぜ「食卓芸術」といわしめるのか?
この展示会で、それがとてもよく理解できました。

本物を伝える、貴重な展示だと思います。

私のお気に入りのバッグ

2011-10-14 18:27:32 | ファッション
Coquette(コケット)の鳥かごデザインのバッグ。

写真はこちらへ 
http://color-iris-wagokoro.seesaa.net/?1318584365

地色は褪せたグリーン。
鳥かごをモチーフにした深い赤の飾りと、
白い小鳥がなんともチャーミング^^)

他には見られないデザイン。
テレビで紹介されたのを見て、気に入ってしまいました!

9月にお店に行ったときは品切れで、
注文して待つこと2週間ちょっとで届きました~。
(現在は色違いも含めて品切れのもよう)

これまでの私のテイストとはちょっと違うかもしれませんが、
大人かわいい、ユーモアを楽しみたいと思います。


HPによると、フランスでは粋で洗練された大人の女性のことを
「Coquetteな女性」と呼ぶそうです。


バッグにふさわしい、チャーミングな女性でありたいです。


☆「Coquette」(コケット)には、
他にもかわいいデザインのバッグや小物がたくさんあります。

http://www.coquette.jp/

秋晴れに、きものでおしゃれを

2011-10-13 19:30:55 | 着物


秋はおしゃれシーズン。
とくに晴れの日はおしゃれがより楽しくなります。

着付け美人講座は、ステップアップ編が始まりました。
初回は、初卸しの小紋で気合いが入ります。

入門から継続された方に加えて、
ご新規の生徒さんも入られました。

聞けば、私が学んだのと同じ着付け学院の出身でいらっしゃいました。


しばらく着ていなかったので不安、とか、
名古屋帯までは結べるけど、
袋帯の二十太鼓まではちょっと・・・
という方は案外多いようです。

着付けは習って終わり、ではなく、日々実践が大事。

着付け全般の弱点補強もかねて、通っていただいています。

早く皆さんと、きもので外出したいです。


☆写真はこちらでご覧下さい 

http://color-iris-wagokoro.seesaa.net/?1318501800

「内定者の集い」ふりかえり

2011-10-10 15:57:17 | 美容
例年、10月の初旬に某企業の「内定者の集い」にて、
チームビルディングを担当させていただいています。

今年は、採用人数自体は昨年より減りましたが、
研究だけでなく、営業部門も含め、
ほとんど全員がかなり有名な大学院卒ばかりでした。


この企業は、IQが高いだけでなく、快活で、スポーツマンも多く、
ヒューマンスキルも重視の傾向があります。

昨今「KY」なる言葉ができたように、

内定者の方たちは意図をよく理解するし、話し合いもスムーズでした。

ある意味、まとめる傾向にあります。


手を焼く人がいないのは、進行上は歓迎すべきことかもしれません。
しかし、本音はどうなんだろうか?とふと思います。


反抗しても、話しあうことでお互いがみえてきますし、
そのやりとりもまた、次への自信になるからです。

ビジネス上の真剣勝負の話し合いでは、
丸く納めることに終始してはいけないので、
そこで意見をどう伝えるのか、
相手の言わんとすることをどのくらい聴き取れるのか、が大事になります。

これからブラッシュアップされていくことでしょう。


つい最近亡くなられた、アップルコンピューターのCEO スティーブ・ジョブス氏は、
妥協しないカリスマ経営者として有名でした。


NO!と言うのは、信念と勇気がいることですよね。


新人の皆さん、おおいに暴れてくれることを期待します。