イリスの色いろのお話

イリスのエレガンス★コミュニケーション blog
色彩・着物・ファッション・アート

歌舞伎座さよなら公演

2010-04-25 15:15:16 | 色彩
現歌舞伎座閉場30日まで残りわずかとなりました。

うっかりチケットを取り忘れてて、調べたらすでに完売。
間際になってネットオークションで競り落とし、
すべりこみセーフでした。


第3部は「実録先代萩」と「助六由縁江戸桜」

実録先代萩は、親子の情、主君への忠誠などがテーマで、
子役が泣かせます。
乳母は実の子よりも主君に仕える身であるから、
生半可では勤まりません。
猩々緋(しょうじょうひ)という赤い色の着物が気の強さを表します。


そして、歌舞伎十八番「助六由縁江戸桜」
市川團十郎さん扮する助六は、江戸一番のいい男。
紫の鉢巻がきっぷのよさ、けんか速さを象徴します。

その恋人・太夫の「揚巻」を玉三郎さんが演じます。

その衣装は、打ち掛けの背中に伊勢えびの縫い取り、
前帯に鯉の滝登りが施されており、
内掛けの下には赤地に総桜文様の着物、、、
高下駄の高さはおよそ21センチ
というゴージャスさ!

ほかの5人の花魁たちがかすんで見えてしまうくらいです。


揚巻は、当時にはめずらしく物言いのはっきりした女性ですし、
助六が田舎侍をからかう場面なども、
江戸時代の庶民にとって、
何とも気分のよい演目であったことでしょうね。

途中、勘三郎さんが通行人役で出てきて
アドリブをきかせて大いに笑わせてくれました。
本当にこのようなひょうきんさ、
おおらかさが魅力の役者さんですね。

最後に客席に向かい、
「歌舞伎座が新しく生まれ変わったら、
またここで夢を見にいらしてください」
とおっしゃって私たちも大きな拍手を送りました。


終演は10時近くでしたが、
皆さん写真をとったり、立ち去りがたい思いの様子でした。

私も、通常でしたら3階席でこの値段は出せないな、
という値でチケットを買いましたが、
歴史ある歌舞伎座の立替前最後の公演で、
大好きな玉三郎さんの揚巻姿を拝めただけでも、幸せ!

今しかない時と思いと場を共有できて本当に良かったです。

二年後の歌舞伎座を楽しみにしています。

春は味覚から?!

2010-04-22 17:56:49 | 色彩
春とはいえ、冷たい雨の多いこの頃。

先日、久しぶりにワイン好きな友人たちと集いました。

レストランFEU
http://www.feu.co.jp/

前菜のテリーヌは、ストロベリーを包み込んだフォアグラ。
ストロベリーは生だけでなく、コンフィチュールやドライも添えられて、
いい香りと食感のバラエティが素敵!
重たいフレンチはどうも、、、という人にオススメです。

私たちの気を引いたのは、ホワイトアスパラ。
オレンジのフルーティなソースとの取り合わせ、
春だわ~、と思わずにっこり。

お魚はアイナメ。
皮がパリパリで美味しいのと、
付け合わせの竹の子がまたフレッシュで!
洗練されていました。

ラム肉も軽くスモークしてあり、
軽~くいただけました。

こちらのソムリエさんは、ボルドーで学ばれた筋金入りで、
奥様もワインのお仕事をされています。
友人ともすっかり意気投合されてました。

そんな中、ワインに関する会話のほとんどが意味不明な私。
ほんと、不調法で困ったものではありますが、
食い気だけは負けずに、春を味覚で先取りできました。





新学期を迎えて

2010-04-20 19:07:06 | Weblog
春の新入社員ビジネスマナー研修を終えたら、
学校関係は新学期が始まりました!!

私はヘア&メイクアップアーティストを養成するスクールで、
カラーコーディネートを担当しています。

1年制コースは転職を目指す人が多く、年齢層に幅があります。
27歳の人が二人いたので、
私も、28歳でカラーのスクールに入学したことを
アツく語ってしまいました

「好きなことを仕事にしよう」

それが当時の私の希望であり、救いでしたから。

バブル時代を経験した私と違い、
今どきの20代は夢を描きにくいのではないでしょうか・・・

圧倒的に女子ばかりの中、
少数派の男子生徒たちは、自己紹介で得意なこと・好きな事は、
「スノボー」「読書」「音楽」「料理」、、、
と、多彩な顔ぶれです。
中に、このスクールにはめずらしく、
某有名お坊っちゃま・お嬢様大学に在籍している男子学生も。

活発な女子に負けずに頑張ってほしいものです。

新しいことにチャレンジしようとしている学生をみると、
私も、なんとか役にたってあげたいです。

「もっと結果を出せる講師に!」

が、今年度の新たな目標です



六条御息所 源氏ものがたり

2010-04-18 12:01:52 | 着物
過日、林真理子さんの
「六条御息所 源氏ものがたり」
が発刊された記念のトークショーに参加しました。


「六条御息所 源氏ものがたり」は、
雑誌「和樂」に連載されたものに加筆訂正して単行本化されたもの。
私は「和樂」は創刊以来お気に入りでしたが、
林さんの「六条御息所 源氏ものがたり」が連載されてから、
それが楽しみで読んでいるようなものです。

「私の名をどうか聞いてくださいますな」

と、はじまるこのものがたり。

聞いてくれるな、と言われると、
聞いてみたくなるのが人情というもの。
そこからがもうすごい!
六条御息所の口を借りてあらわす源氏の君や女房たちへの視点は、
まったく新しい源氏物語のおもしろさに目を見開かれる思いです。
私は林真理子ファンではなかったけれど、
これにはもう感服いたしました。


「源氏物語」といえば、誰でも知っているけれど、
実はそれほど読んでないのが実情でしょう。
知らないながらも、
六条御息所は生霊となって葵の上を殺してしまった、
ということくらいは知ってますよね。

初めのうちは、年上の女の怨念はなんて怖いのかしら、
と思ったものですが、
六条御息所の可愛げのなさは、
高貴な身分と深い教養からくる気高さであり、
プレイボーイの源氏の君より年上である引け目もあって、
これいたしかたない、と、
私も年を経るにつれ、六条御息所に肩入れする気持ちになっていました。

そこに、林さんの連載が、
それも、千住博さんの挿絵で始まり、
毎月楽しみに読んでいました。

千住さんも源氏をかなり読みこなしていらして、
源氏は周辺のものがいっぱいあるけど、
それが源氏物語そのものを普遍化しているゆえんだ、
ということをおっしゃっていました。

普通、源氏物語の挿絵というと、
美しい装束をまとった黒髪の美女などが描かれそうですが、
そこは千住先生、
2000年前の貴族が見たであろう月夜であるとか、
闇であるとか、そういう景色を描かれる。

一流人て、やはりすごい!

本の装丁も素敵で、
表紙は紫色の布張りで、帯はモノクロで女性が横たわり、
半透明の白い紙で覆われています。
フランス人が喜びそうな感じですね。

今回は第1章 光の章ですが、
連載はまだまだ続き、次回作も楽しみにしております。

そうそう、
「誰も教えてくれなかった『源氏物語』本当の面白さ」
林真理子×山本淳子 (小学館新書)
も、あわせて読むとなお楽しめます。

新入社員ビジネスマナー研修を終えて

2010-04-13 21:40:11 | Weblog
この春は、数社の新入社員ビジネスマナー研修を担当させていただきました。

皆さん就職戦線を勝ち抜いた方々なので、
全体的に例年よりレベルは高かったように思います。

そうはいっても若者ですから、言葉遣いが最も心配なところ。
敬語などは練習問題ではできても、
ロールプレイイングでは言葉がでない場面がしばしばみられました。
会話力は課題ですね。

ひと言でビジネスマナー研修といいましても、
1社単位とオープンセミナーでは性質が異なります。

オープンセミナーは数社が参加されるので、
まず、恥をかかせないよう配慮しなければなりません。
講師は受講者の力量を見極めて、
質問して答えられないようなら、すぐ人をチェンジするか、
答えを誘導するような投げかけをした方がスムーズです。

実際、主催者からお聞きしたのですが、
オープンセミナーで指名されて答えられなかった人が、
いつまでもそれをひきずってしまい、
所属する会社からクレームがきた、ということです。

ですが、「できなかった」ということに、
それほど固執してしまうとは、かなり繊細な気がしました。
これも時代の反映ですね。

さて、私はといえば、オープンセミナーの他に、
通信関係の研修が3日間連続でありました。
私のクラスは男性ばかり36名。
元気いっぱいで、チームワーク良く、
笑いが絶えませんでした。

最初は緊張させないようにと冗談をいいすぎたせいか、
2日目にはやんちゃすぎて、
ロールプレイができなくても笑ってごまかそうとするので、
「明日やり直し!」と厳しく指導するはめにもなりました。

それにしても、ひたむきに頑張って
応えようとしてくれる熱心な姿は感動します。

毎年、新入社員研修を担当するたびに、
「やはり若いっていいな~」
とつくづく思うのでした。

皆さん、これからも頑張って、
日本の将来を背負っていってくださいね



新社会人おめでとう

2010-04-01 21:11:56 | Weblog

電車の中から、ふと窓の外を見たら、
王子の飛鳥山公園の桜がとってもきれいに見えました。

この季節、私はいつも落ち着きません。
なぜなら、
新入社員向けのビジネスマナー講師をしているからです。

新人さんの新たな門出に、
ちょっぴり社会人として先輩の私から、
ビジネスにおけるマナーを伝授させていただくわけですが、
私はもとをたどると、
「根性無し、体力なし、やる気なし!?」みたいな、
ダメダメ社員だったので、
振り返れば恥ずかしいことばかり。

なぜか縁あって、研修のお仕事に就いてしまい、
あとから色々学ばせていただいた感じです。
だから、頭でなく、身体とハートで教えてますからね!

明日から、大手生保関連、大手都市銀のシンクタンク、
そして、IT関連企業と、研修は目白押し。

新社会人の皆さんとともに、私も元気にガンバリます!!