イリスの色いろのお話

イリスのエレガンス★コミュニケーション blog
色彩・着物・ファッション・アート

乙女達のきもの塾

2007-09-08 22:16:09 | 着物
短大の夏期集中授業で、4日間、女子学生に着付けを教えました。

もちろん初心者ばかりですから、
「肌襦袢と長襦袢てどう違うのですか?」
「衣紋?抜くってどういうこと?」
と、次から次へと超初心者の質問の嵐。

カルチャーショックだったのは、
半襟を付ける練習をした時のこと。
おぼつかない手つきの学生に、
「皆さん、将来、旦那様にズボンの裾あげぐらいしてあげてね。」
といいましたら、
「裾ってどうやって縫うんですかぁ?」と聞かれ。
「裾はまつればいいの。まつり縫いすればいいのよ。」と答えると、
「まつり縫いってどういうの?」
と、真顔で聞かれてしまいました・・・・(- -);

今どきの家庭科はまつり縫いをしないのだろうか??

一時が万事こんな調子で、時が過ぎ、最終試験。
条件は、普段着の着物に名古屋帯をつけ、
歩いて正座して立ち上がって、くずれないこと。

全員なんとかできあがり、あとは写メ大会。
内心、ほっとしました。
一応、単位認定講座なもので。

着付けを教える事は、女性としてのたしなみも一緒に教える事になります。
学生は、私にとっては娘のようなものなので、
ちょっとお母さんになった気分でもありました。