イリスの色いろのお話

イリスのエレガンス★コミュニケーション blog
色彩・着物・ファッション・アート

年の瀬に

2011-12-31 17:16:49 | ファッション
アンケートによると、
おせち料理を全て手作りする派も2割ほどいらっしゃるようですが、
我が家ではここ数年、お取り寄せ+手作りです。

今回私が手作りしたものは3点。

☆「生麩入り煮物」

素材を一度揚げてあるのと、生麩で肉がなくてもコクがあります。
(お麩だいすき~♡)
人参は、抜き型で松、手で梅(のつもり)にしました。


☆「田作り」

ごまめとアーモンド。ほのかな甘みが食べやすいです。

☆「りんごとサツマイモのきんとん」

レシピは朝日新聞掲載のもの。
お芋は胸につかえやすいのですが、これならさっぱり上品です!
中央の赤は梅肉。自家製梅干しで。

少し水気が多くて形にしにくく、
ラップのままとなりました^^); 

さあ、あとはお取り寄せが届くのを待つばかりとなりました。
こうしてゆっくりできるのも、
大晦日まで走り回っているドライバーさんのおかげですね。



今年は、3月の東北地方の大震災を抜きには語れませんね。

直接被害にあっていなくても、
情報に惑わされたり、精神的に不安定になったり、
人はもろいものだと、あらためて実感すると共に、
被害に遭われた方々から勇気をもらうこともしばしば。


今だ仮住いの方も多くいらっしゃいます。
問題は来年に引き継がれますが、
私たち一人ひとりが、
今一度気を引き締め、希望をもっていかなければいけませんね。


心温まる年越しでありますように・・・。



おせち・手作り分の写真はこちらへ http://color-iris-wagokoro.seesaa.net/?1325318681

部屋も、ココロも、片付けてます!

2011-12-21 19:29:39 | ファッション
今日は、これまで手つかずだった仕事関連の書類を片付け始めました。

片付けし始めると、なんだか涙ぐんでしまいました。

「カラーコーディネーターになるんだ!」
と、気持ちばかり前のめりだった20代の私。

「あの頃は頑張ってたね~。よく勉強したね~。」

その一方で、その頃のアツいものを、今は持っていない、
ということにあらためて認識しました。

ビジネス、にはほど遠い活動だったけれど、
いろんな所へ講師として呼んでいただいて、思わぬ旅もしました。

皆さんに、私はちゃんと応えられていただろうか・・・?


かれこれ20年くらい前のカラーコーディネートのテキストは、
当時は教科書らしきものがなかったので、
プリントをファイルしたもの。
中身を全て出して分別しないと捨てられない。

何冊もの厚いファイル。
それに、契約書や受講生の個人情報書類なども、
シュレッダーにかけながらの作業。

どうしようかと迷うものは、
「ありがとうございました」
と言うと、わりとすっと捨てられました。

これまで、本当にありがとう。

今、こここから、始めます。
また、いろんな人たちと出会っていきます。

そんな気持ちで過ごした1日でした。

天使のキャンドルホルダー

2011-12-18 18:13:12 | 観劇・アート


銀座にお買い物に行って、
たまたま目にとまったガラスのキャンドルホルダー。


薄いガラスの中に、松ぼっくりや、オーナメントなどが、
透明ジェルのようなもので閉じ込められています。

神秘的で、なんて奇麗なんでしょう!

Dreamlight というドイツの会社のハンドメイド。

ゴールドとシルバーのふたつを求めましたが、

とくにゴールドのは、
天使のお顔が、もの憂げで愛らしくて、
なんだか癒されます。

もうすぐクリスマス。

天使が一足早く舞い降りてくれたようです。

おしゃれは服の値段に比例しますか?~パーソナルカラー講座より

2011-12-17 19:08:00 | ファッション
本日は「パーソナルカラー」と「メイクアップ」の2本の講座。

参加者は、30代の専業主婦の方たち。

「おしゃれって、やはり服の値段と比例しますか?」

と、質問されました。

・・・・・・・


「安いのと、安っぽいのは違います。」

私の場合は、たとえ安くても私が着ることで良く見える、
と言われたら最高の褒め言葉かな。

予算がないからこそ、工夫するもの。
スクールの学生を見ていると、
彼らは古着屋さんから見つけてきたり、
おばあちゃんのコートです、なんてこともあり、とってもおしゃれ!


似合う色を知ることも、おしゃれになる第一歩。

自分らしい、ってどんなことかな、とか、
その場にふさわしい色は何色かな、とかイメージすることから。

そして、服はそのまま着るのではなく、
どんな着方をすれば自分が素敵になるかなって工夫する。

雑誌を見て研究したり、
ファッションアドバイザーと仲良くなって、
いろいろ教えてもらうのもいい。

自分の外見は、私はこんな人ですよ、と伝えるツールなのだから。


・・・そんなことを答えました。

(答えながら、私も頑張るぞ~と決意あらたに!)


講座にいらした時と終了時とでは、
皆さん表情が全然違います!

輝き、というか、自信、というか・・・
きっと、もっと奇麗になれる!というワクワク感からかも。

とくにメイク後は、
「あれ?あの方はそんなに美人さんだったかしら?」
と思う事もしばしば。

そんなお顔を見るときが、一番嬉しい!

みんなキレイにな~れ♡


きもの美人講座の生徒さんと

2011-12-14 18:22:31 | ファッション


着物はじめてさんを対象に月2回3ヶ月、

その後、ステップアップとして3ヶ月の講座をしています。



計6ヶ月の最終日は、

「きもので出かけましょ!」と、

フレンチレストランでお食事をしました。



ご自分できものを着て外出するのは、まさに初めての人もいて、

ハラハラ、どきどき。



それでも一歩外へ出れば、

「みんなできものを着て歩くのは楽しいですね~」

と、大満足の様子。



お別れの頃は、

「初詣はきもので浅草寺にでも行こうかしら」

と、嬉しそう。



皆様のこれからのきものライフ、私も楽しみです!



着付けの誤解

2011-12-11 18:22:01 | ファッション
本日は、婚礼列席の新郎お母様と妹様(振袖)の着付けに参りました。

お母様は、お子様の七五三で着物を着たけど、
苦しくてこりたから、
着物はそれ以来着ていないそうです。

「なんで親は着物(留袖)なのかしらね~」と面倒くさそう。


妹様は、成人式のときに着付師から、
「着物は紐がきつくなければ崩れてしまう。
きついのは当たり前。着付けしてもらって、
苦しいのなんのと言うものじゃない。」
という主旨のことを言われて、
「怖かった~」と話してくれました。

もう、、、絶句!

紐はキツければいいというものではないし、
ましてお客様に対して何という言動でしょう。

着物離れの一因に、「着物は苦しいもの」
という固定観念がありますが、
仮にもプロの着付師が、
それに拍車をかけてどうするのでしょうね。

それでもその妹様は、着物が好きで、
着付けを習いだしたばかりだとのことでした。

仕上がって、
「全然、苦しくないです。」
とにっこりされたお客様のお顔を見て、ほっとしましたが、

ほんとに、
紐や帯がしっかり締まってるのと、
苦しい、のは別物ですから~!

と声を大にして言いたい日でした。

継ぐ×着物

2011-12-06 18:44:30 | 着物
12月2日 BS朝日「エコの作法」で、
「「継ぐ×着物」
と題して、スローファッションとしての着物をとりあげていました。

着物に関する番組というと、
着物と帯のTPO、コーディネートや作法が中心であることが多いけれど、
この番組では、
着物の構成を丁寧に見せてくれたのがとても良かった。

着物は一反の布を、衿、おくみ、身頃と、
各パーツに分けて裁断し、残す所が無いから、
糸を解いて再度縫い合わせすれば、また元の一枚の布になる。

洗い張りをすれば、反物は蘇り、
あらたに寸法を変えて縫い直すことも可能で、
何代も受け継ぐことができます。


解き洗い、伸子張り、色かけ、仕立て直し、などは、
着物をお持ちでない人にはさっぱり縁のない話かもしれませんが、
そこに、先人の知恵が沢山詰まっていることが分かります。

また、江戸小紋の染色行程も紹介され、型紙の細かさは、
江戸職人のプライドの表れ、ということも語られました。

ナビゲーターの、シーラ・クリフさんは、来日25年。
着物コレクターであり、短大で着物文化の講義を担当され、
また海外へ発信したりもしているといいます。

シーラさんは、
「着物の文様には物語があります。
色の組み合わせもいろいろできて楽しいです。」

「洋服は服が一番大事で、服に人を合わせる。
でも着物は同じかたちだから、着物が一番ではない」

とお話しされていました。

そう、まさに私が最も着物が好きな点をついていました!
着物は、人が着て完成するもの。
着付けが大事。


また、京都で学ぶ留学生は、
「着物を着ると、日本文化の精神をより強く感じられる。
洋服では自由なため大きいゼスチャーになりますが、
着物は制約があるからこその美しい動きができます」
と答えていました。

お二人の外国人は、
着物を通してしっかり日本を感じ取っている好例ですね。

だからこそ、
日本の家庭や学校教育で、
着物文化を伝えることができなくなってしまっているのを、
今更ながらに残念に思いました。

もしかすると、日本の中より、外からの方が、
着物の魅力を再発見できるのかもしれません。

着物は見るより絶対、着たときにこそ気づきが多い。
それを分かち合える場を、どんどん創らねば!
と、ちょっとアツくなった番組でした。