イリスの色いろのお話

イリスのエレガンス★コミュニケーション blog
色彩・着物・ファッション・アート

母の味

2007-08-13 16:41:18 | Weblog
毎日、暑いアツいが、挨拶代わりのようになりました。
冷房のきいた室内と、外気の温度差がありすぎて、
体調をくずしやすい時期でもあります。
食欲のない時、梅干しがあると食が進みますよね。

我が家では、ここ10年来、母が梅干しを作っています。
今年は、いつもより小粒な梅を購入しました。

まず、ひとつひとつ、丁寧に、へたをとって、汚れをふき取ります。
この時、梅に傷をつけてしまうと、雑菌が入ってカビの原因になります。

紫蘇は、知り合いの農家の方がどっさり、下さいます。
実は、紫蘇をもみ込むのが結構大変な作業で、
母の手は真っ赤っかになります。

瓶に塩と紫蘇と梅をつけ込んだら、数日間放置。
母も父も、毎日のようにそ~っと蓋をあけて、
カビがはえていないか確認してます。
そして「いい感じ!」とご満悦。

梅雨が明け、晴天が続く日をまちわびて、干す作業に入ります。
写真は、玄関先の駐車スペースにて梅を干しているところ。
赤く染まった梅干しの、酸っぱい匂いがぷんぷん漂って。
見ているだけで、よだれがでちゃいます。

もし急な雨でも降ったら大変なので、その3日間は、母は番人になります。
そうして、200個の梅の、表、裏を返して、できあがり。

手塩にかけるってこういうことかな、と、
梅干し作りの工程を見ていると思います。

私は・・・もっぱら、いただくばかり。
毎朝、田舎の叔父から送ってもらったお米と、母の梅干しが、食卓にあり、
私の、心と身体の栄養源ですね。