イリスの色いろのお話

イリスのエレガンス★コミュニケーション blog
色彩・着物・ファッション・アート

東北の活力、新人にエール!

2012-03-31 22:30:08 | 研修・講座

暖かな30日、仙台にて、
医療関係の企業様の新入社員研修でした。

こちらの企業様は、日本で初めて
「ドライブスルー薬局」
をつくったというユニークな会社です。


朝、大宮から東北新幹線「はやて」に乗り込みながら、
昨年は研修どころではなかったこの会社も、
予定通りに研修ができるようになったのだと、感慨深く思いました。

入社式を終えたばかりの新入社員は、
研修第一日目とあって、緊張の面持ちでスタート。

この日の午後は、薬剤師の国家試験の合格発表でもありました。
「万が一落ちたら、、、」
という不安な気持ちも心の片隅にあったようです。

そして、午後の研修中、担当者が
「途中で失礼します・・・全員合格していました!」
と報告にいらっしゃいました。

瞬間、みんなで「わ~!」っと雄叫び?!
私が「わ~!おめでとう!!」
と手をたたいたのに続いて、全員で拍手~!!
「報われてよかった」
と、ほっとするあまり泣きそうな女子も。

薬学部が6年制になってはじめての卒業生です。
誰か一人でも不合格であったら、皆意気消沈するところでしたが、
私も安心して研修続行できました。

そういえば、卒業袴を着付けした学生さんの中にも、
未来の薬剤師さんが3人いらっしゃいました。
彼女たちも合格されているといいな。

さて、ゆとり世代の新入社員たち、安心するのはつかの間。
これからが本番ですよ。

未来を創る新人に、エールを送ります。

卒業の着付け、最後は四代受け継ぐ丸帯で締めくくり!

2012-03-26 16:05:22 | 着物

卒業シーズンも今日でほぼ終わり!
本日は自由が丘のスタジオで朝7時から着付け。

最後のお客様は、年代物の振袖と丸帯をお持ち込みになりました。

<丸帯>とは、幅広い布を二つ折りにしてますから、
表も裏もなく全てに柄が行き渡っています。
帆布をつけて仕立て、刺繍がほどこされていますので、重く厚いものです。

着物をご存知ない方でも、
花嫁や舞子さんのする帯、と言えばわかりますでしょうか?

このご時世に丸帯とはめずらしい。
伺うと、曾祖母様のもので、
お母様も御祖母様もご着用になったとのこと。
皆さん身長が同じくらいで良かったですね!

お着物の裏地が紅絹(もみ)なので、
鮮やかな青にちらっと覗く赤が艶っぽいこと。

さて、貴重な丸帯、腰入れて気合いで巻きました^^);

帯締めは相当太くて、単品で見ると「何、この太さ?」
となるのが、締めると納得!
丸帯の重量感にはこのくらい太さがないとダメ。

レモン色の帯締め、青の振袖とコントラストが美しい。

N様どうぞ、いつまでも大切になさってくださいませ。

美しすぎる薬剤師さん?!

2012-03-23 17:15:24 | ファッション

先週から袴の着付けオーダーをたくさん頂いております。

本日は、お坊ちゃま&お嬢様が通われることで有名な大学の卒業式がありました。

朝6時半より、スタジオnipapo(ニパポ)代々木八幡店にて、
薬学部をご卒業のお嬢様の着付け&撮影。

なんとミスにも選ばれたことのある、色白の超美人さん!
石田純一さんも担当するヘアさんが仕上げた、令嬢スタイルが似合い過ぎます。

もともと小柄な方ですが、
国家試験を突破するために猛勉強したため、
さらにやせてしまわれたそうで、
私がこれまでに着付けしたお客様の中で、最も腰の細いお方でしたね。


普段はCM広告などを手がける竹内カメラマンも、
「カメラ慣れしている」と褒めていました。

お顔の披露ができないのが残念ですが春からは、

「美しすぎる薬剤師」

としてご活躍が期待されます!^^

谷根千めぐり~後編~

2012-03-20 17:55:25 | 
ランチ後、小雨が降り出しました。


はす向かいの漬け物屋さんが目にとまり、通りを渡って行こうとしながら、
なぜかその隣のカワイイお店<goldbouncy>へ吸い込まれる。

http://goldandbouncy.com/concept/concept.htm


ヨーロッパテイストのアクセサリーや帽子、バッグ。
生徒さんに、「あなたに良く似合うわ!」と被ってもらいました。

私は金と皮のコンビネーションの指輪を衝動買い。


お店のスタッフさんもソフトで優しいから、
初めての人も居心地いいと思いますよ☆

そしてお隣の漬け物やさんでは、菜の花と、
わさび味の漬け物を求めました。

谷中へ抜ける途中は、
<旅ベーグル>とセミオーダーシャツのお店などを冷やかし、

そしてステンドグラスの<nido>ニドへ。

ここではキャンドルホルダーなどを自分で作れるお教室もあります。


谷中の商店街では、

<猫のしっぽ>(写真)
のドーナッツを片手に、歩を進め、

主婦の生徒さんらは、お夕飯のおかずにと、
メンチカツや豆腐総菜を買い求めてました。

お肉やさんも数件ありますが、「コロッケ30円」とか、
すごい生活価格~ ^^)/



「ここにすみた~い♪」「いいわね~」なんて言いながら、

仕事帰りの生徒さんと合流し、
お茶する頃には、結構疲れがでましたね。

ああ、よく歩き、よく食べました。

気軽な仲間との下町散歩。

お天気の良い日に、また行きたいな~。

生徒さんと谷根千めぐり~前編~

2012-03-20 17:50:12 | 
日曜日、カラーコーディネート教室の生徒さんらとの<谷根千>めぐりは楽しかった~♡

10時半。根津駅出発。
まずは<根津のたいやき>屋さんへ。
ぱりぱりの皮が特徴で、あんこも滑らかで美味しい~!
後ろに人がならんでます!(写真)

次は根津神社へ。
梅が紅白で奇麗に咲いていました。

そして、私好みの店構えの<丁字屋>さんで、
桜と猫の柄の手ぬぐいを求めました。

色とりどり、並べられた手ぬぐいに
生徒さんたちは「かわいい~♡」と言いつつ、意外にも、

「手ぬぐいってどういう使い方するのですか?」

というので、
私は、季節ごとに壁にかけ変えたり、
さらしハンカチなどは乾きもよくてデイリーに使いやすいし、
さらしやガーゼの手ぬぐいは、旅行に持って行ったりもする、
とアピール。

そのあと通りかかったバッグの卸し<大崎>は、セール中♪

「ん?何、この値段!」とおもわずうなった私。

だって、母が浅草のお店で着物用に買ったバッグが半値なんだもの^^);

おばちゃんがニコニコしながら、
「デパートにも卸してますよ。お店なら倍の値段ね」
とさらりと言われました。
他にも信じられない値段でデイリーに使えるバッグがた~くさん。


お腹もすいてきて、お昼はイタリアン<CANOVA>カノーヴァへ。

元生徒の夏樹ちゃんのおすすめであるラザニアをいただきました。


これが美味しくて☆☆☆☆☆

「ああ、ラザニアって本当はこういう味なのね!」

なんて思ってしまった。^^)/

お腹いっぱいになったところで続きは後日・・・

「虎屋のお雛様」展へ

2012-03-04 16:08:38 | ファッション


去る3月3日上巳の節供(句)、雛祭りにちなみ、
根津美術館にて開催中の「虎やのお雛様」へ、生徒さんも誘って参りました。

虎屋14代目店主が明治30年に生まれた愛娘のために調えた雛飾りを展示。
とっても品のある京雛でした。
調度品は池之端の七澤屋製で、蒔絵と螺鈿装飾にうっとり。
一緒に行った生徒さんらと「カワイイ~!」を連発しながら鑑賞しました。

そして、「雛祭りのお菓子」講演会も聴講しました。

講演会は満席で、美術館でもめずらしいそう。
お雛様って惹き付ける要素が大きいのでしょうか?それともお菓子につられて?

和菓子というと、季節感を感じる色とかたち、自然素材であることなどが思い浮かびます。
しかし、節供という言葉にあるように、
「お供え物」としてみると、また別の世界観があります。

たとえば、お雛様といえば『菱餅』がありますが、
陰陽道の観点でみると、菱形は大地を象り、女性(陰)を意味する。
端午の節供のちまきは、丸で天を象り、男子(陽)を意味する。

菱餅は、江戸時代には「青(緑)」と白の組み合わせで、
ピンクが加わるのはもっとあとのこと。

お正月の花びら餅は、子孫繁栄を願いますが、
どうりで丸に菱があわさっているわけですね。
(今は菱を省いているものが多いけれど)
お正月の鏡餅の上に菱餅を置く地域もあるそうです。

また、地域によって、特徴があり、関西の方が関東より色が鮮やかな傾向があるよう。
お菓子の世界も深いですね~。

これからは、ただ「きれいね」と言って食べるだけでなく、
意味もよく知っていきたいです。

伝統的な風習が薄れていく中、
本来の意味にたちかえって、節目を過ごして行きたいものです。