イリスの色いろのお話

イリスのエレガンス★コミュニケーション blog
色彩・着物・ファッション・アート

日本の配色美 ~ 雪の下

2012-01-24 18:53:51 | ファッション
今日は昨晩からの雪で道路が凍結し、
通勤の足も乱れがち。
皆さんは、いかがでしたか?

私は、「きもの美人講座」のレッスン。
いつもは会場まで自分で車を運転するのですが、
さすがに今日はスリップが怖くてやめておきました。
そんなことも、冬ならでは、ですね。

さて、平安時代の貴族の女房装束である「かさね(襲・重ね)」、
いわゆる十二単の色の組み合わせをみると、
いかに季節ごとの自然を感じて生きているか、
がわかります。


冬の重ね(かさね)として、

「氷」(こほり)(表:白 裏:白)や、
「氷重」(こほりがさね)(表:鳥の子色、裏:白)

という、見るからに寒そう^^); なものもあれば、

「雪の下」(表:白 裏:紅梅)
という重(かさね)もあります。

これは、雪が紅梅の上に積もっている様子、だそうです。

雪が降れば、あたりは真っ白に見えるけれど、
大地の中ではさまざまな生命が息づいて、
春への準備をしています。

そんなことを思わせる、素敵な重ね。

春を待ちわびる冬、楽しみたいですね。

*かさねには、衣服を何枚も重ねる「襲」(かさね)と、
合わせ地の表裏の「重ね」があります

十二単
http://ja.wikipedia.org/wiki/十二単

エレナ夫人のきもの姿の威力

2012-01-23 19:26:57 | ファッション
昨日は大相撲初場所の千秋楽。

優勝は、把瑠都関と決まってはいたものの、
やはりクライマックスはきになりますよね。

把瑠都関のお母様も母国からいらっしゃるとは聞いていましたが、
観客席に映し出された把瑠都関の奥様が、きもの姿であまりに美しく、
そちらの方が気になってしかたありませんでした。
プラチナブロンドの髪をふんわり結い上げて、
かんざしも大きめで(銀細工?)、華やかさもありました。

座っていらっしゃるので、
その時はすそ模様などがわからなかったのですが、
光沢のあるプラチナホワイトのきものと帯に、
ほんのりピンクの重ね衿が見えました。


yahoo!ニュースによれば、
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120122-00000253-sph-spo.view-000

袖と裾に藤紫色のぼかし染めと、
銀糸の刺繍か箔置き、のようですね。

ふと、勝手に思ったのですが、
日本の国技である相撲の世界に生きる、
外国人力士の妻としての覚悟の顕われではないかと。

もしかして横綱になるかも、
という夫への最大限の協力になったと思います。
少なくとも私は、把瑠都関が横綱になっても、
「この奥様なら大丈夫」
と思ってしまったくらいです。

きものだから、と、贔屓しすぎかな?








きものを持つ、ということ

2012-01-15 18:13:21 | ファッション
成人式前日に行った仕事場で、
お預かりした振袖が数枚、準備されておりました。

中でも、彩り豊かな大きな孔雀の羽が大胆にあしらわれた振袖が目を引きました。

近くによってみると、なんと、裏地はシミだらけ!

おもわずのけぞってしまいました。
身体に悪そう~・・・

せっかくの振袖なのに・・・!


お下がりや、リサイクル物の着物の場合、
時としてこのように残念なことが見られます。


洗い張り代なども馬鹿になりませんから、
予算が合わなかったのかもしれません。

でももし、表だけ良ければ、他人にわからなければいい、
という考えだったら、それは哀しい。

正絹の着物は、それを買うことができることよりも、
ちゃんと持ち続ける能力の方が大事だと思います。

その大変さを背負うつもりがないなら、
あっさり手を引くのも、ひとつの考え。

手元にある一枚の着物とは出会い、ご縁、といわれます。
相思相愛で、ありたいですね。

教え子たちとコラボ

2012-01-13 22:35:41 | 美容
成人式はクレームもなく今年も無事終わり、ほっとしたところです。

いつもとちょっと違ったのは、
同じ現場に入ったメイクスタッフが、
私がカラーコーディネートの講師をしているスクール、
VANTAN(バンタン)デザイン研究所の卒業生や学生達だったこと。

卒業後、今では講師のナツキちゃんをヘッドに、
スタッフはオールVANTAN関係者。

かれこれ10年以上講師をしていますが、
このようなことは初めてで、とても嬉しいです。

講師になったばかりの頃は、
私はまだ着付けを仕事にはしていなかったし、
このような形でコラボすることになるとは、
思いもよりませんでした。

その後、着付師になってから、
ヘア&メイクさん達と現場でご一緒することになったのも、
何かの縁でしょうか・・・。
おかげで、学生に現場の声を還元できるようになりました。

今後も、学生や卒業生たちと、
一緒に仕事をする機会をつくりたいな、と思います。

着付師の成人式'2012 を終えて

2012-01-11 12:45:23 | ファッション

東京、さいたまは、比較的暖かな成人の日でした。

着付師として、成人式の裏方をし始めて7年くらいになるでしょうか。


今年は、福島で被災した成人さんへ、

振袖を贈るという活動があり、

家に眠っている着物を役立ててほしいと全国から善意が集まったと報じられていました。



被災地での着付師の募集も11月頃ツイッターで見ました。

どうしようか、と迷ったけれど、

5月に契約書を交わし、責任者にもなっていたので、見送りました。



そんなこともあり、単純に仕事を無事終えてよかった、

というわけにはいかず、

少しいつもとは違う心境です。



今後、着物や着付けに携わっていくなかで、

どのような方向性でやっていくのか、

何が求められているのか、

今一度、よく考えたいと思いました。

明けましておめでとうございます

2012-01-01 18:30:29 | Weblog


明けましておめでとうございます!

皆様が笑顔で輝く年となりますように。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます

2012年 元旦



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元旦は、近所の二つの神社に初詣に行きました。

鳥居をくぐるごとに、
その人の見えない何かがバージョンアップする、
ということを、田口ランディさんが書いていらしたと記憶してます。


お正月に神社に初詣に行く人は9000人とも言われています。
日本人の無意識のパワーがそこにあると思いませんか?

「祈りのくにづくり」シェアさせていただきます。

祈り- 神が、意に乗ること

初詣、神社へ詣でる人々が皆、
自身のご利益のお願いではなく、
みんなのための祈りを捧げたら・・・

http://inori-no-kuni.com/