イリスの色いろのお話

イリスのエレガンス★コミュニケーション blog
色彩・着物・ファッション・アート

白い花~スタイリッシュアレンジ

2006-02-27 23:12:13 | Weblog
月1回のお花のレッスン。今回はスタイリッシュな細長いガラスの花瓶に、薔薇など白い花数種をアレンジ。
なんでも、この花瓶、とある商社が決算期に在庫放出したとかで、お買い得に手に入ったそうで。ラッキー!
カラーをそのまますっとさしてもいいけれど、
オアシスを使うと、垂れ下がるように生けられて、繊細な表情が出ます。しなやかに垂れ下がったり、揺れたりする茎のラインは、「イナバウアー」を彷彿とさせます!強引かな・・( ^ ^ ;
白い花たちは、グリーンとの分量のバランスで引きたちます。白と白が重ならないよう、葉や茎で区切って・・・
レッスンは、ある程度の説明を受けたら、出来上がるまで自分でやってみて、仕上がったものを先生に見ていただきます。
先生の手が入ると格段に良くなります。目の付けどころを盗みたくて通っていますが、毎度、レベルの差を実感。
だから、やめられない。(やめたいわけではないですが)
最初は分からないままでも、続けていると、段々コツがつかめてくるもので、先生は「上達したよね~」とか、「これはこれで、あり、だよ。」とフォローしてくれます。
何でも、回数をこなさないことには身に付きませんね。それに、やはりよい指導者が必要です。
私のカラーコーディネート講座の受講生の皆様が、上達できるよう、私も頑張りましょう!





女子フィギアの運命を左右した?衣装の色

2006-02-25 11:47:37 | Weblog
おめでとう!荒川静香選手!
メダル不発の冬期五輪に、やっと明るいニュースをもたらしてくれましたね。
私はフィギアスケートのテクニカルなことは良く知りませんので、どうしても気になるのがコスチュームです。
そこで全く個人的な感想を。
とくに安藤美姫選手のショートプログラム(SP)の、黒っぽい衣装は「なんでだろう??」が残ります。
体格的に太って見えやすいために、黒っぽい色を選んだとのことですが、私には素敵に見えませんでした。
確かに、黒は収縮して感じる色なので、「痩せて見える」効果はあります。
私が教室や講演先で出会う人たちの多くにも、黒信者?がいらっしゃいます。
そこで私がよく申し上げるのは、黒のもうひとつの効果。黒や濃紺は「重たい」色でもあるのです。
ですから、安藤選手の若さ、軽快さ、スピード感などというものが、打ち消されてしまっていたと思います。
黒を着るなら、シャープなカッティングで胸元や背中を大きくあけたら良かったのではないでしょうか?
薄手のハイネックの長袖で肌を覆っていましたし、前面のデコラティブな紋章のような大きな飾りと、腰から足の付け根あたりの太い金フリンジも、重たげで、オバさんみたいでした。(失礼!)残念です!
フリーは、淡いブルーに下から濃いピンクが少し覗いて、かわいらしいものでした。こちらは文句ありません。ハイ。

それから、惜しくも4位の村主選手。
彼女はチームを自費でまかなうほど、努力家でこだわるプロ。
今回のオリンピックのコスチュームは、選曲にはとてもあっていました。SPもフリーも、大きく胸の開いたコスチュームでしたが、個人的に、彼女の華奢な身体には、袖なども布があった方が、存在感があっていいのではないかと思いました。
フリーの紫色のコスチュームは、曲のイメージでありましたが、観ているうちにどんどん気持ちが沈静化され、人々がオリンピックに期待する、楽しさや高揚感とは異なるものになっていました。ラテンのイタリアの地には、馴染まないのかも~、と採点が伸びなかった時に思いました。

そして、荒川選手。
彼女は、コスチュームからみても完璧でした!
SPの赤に白の縦長のアクセントのきいたコスチュームは、なにげに「NIPPON」カラーではありませんか!
首元を美しく見せていました。地元新聞にも「東から来た太陽」と称されたとか。
フリーの、ブルーとロイヤルブルーのコスチュームも、優美で控えめな荒川選手の持ち味を生かしていた、と新聞でも評されていた通り、全く同感です。
ブルーは、世界中で最も愛される色です。近年2回のオリンピックにおいて、女子シングルで優勝した選手がいずれも、ブルーのコスチュームであったとのことなので、この色はラッキーカラーでもありますね。


フリマ初出店!!

2006-02-20 11:45:56 | Weblog
友人に誘われて、明治公園のスーパージャンボフリーマーケットに出店しました。
フリマって初めてでしたけど、おもしろいですね~!!
私は、頂き物や、古くなって今は使っていない洋服やアクセ、バッグなどをもっていきました。
値段の基準は、自分にとっての価値を最優先に、充分使い、ほんとにこれから使う事はないものは、とっても安くしました。

●買い手の達人!----------------------
私たちが、車からスーツケースを降ろして、開店?準備を始めようとしたとたん、並べる前から、「これはいくら?」「ブランドのものは何がある?」と、いつの間にか人だかりが!
朝一番のお客さんは、慣れている感じの人たちがみられます。
インド系の男性二人組が、私のイアリングを品定めし、「これは、、、それほどいい物ではない」とささやき合ったり、「これの素材は?」などと聞いてきました。結局金メッキのイルカのイアリングを買って行きました。
また、若い男性が、エトロのバッグとグッチの時計を「これ以上安くなりませんか?」と聞いてくるので、
「ごめんね~。それが最低価格だし、午前中は値下げはないわよ~」などと応戦。
だって、エトロのバッグは、たった1000円にしたのだもの。これ以上は無理よ。で、そのまま買っていかれました。
その時は、「彼女に上げるのかな」と思ったけど、あとから考えると、彼は安く仕入れてネットオークションで売るつもりではないかと思いました。
そして、笑っちゃったのは、やはりインド系の男性が、まだ値の付けていない洗剤「アタック」を抱えてしまって、離さない事。これは、単品ではなく、福袋にして、売れにくいものと抱き合わせようと思っていたものでした。
「それはまだ売らないのよ~」と言って他の人の接客をしていたのだけど、振り向くとまだ手にもっている。根負けして売りました。彼が一番いい買い物したかも。

終えてみて、何が面白かったかと言うと、お客さんによって、こちらも売り方が変わる事。
「気持ちで負けて」と言って、情に訴えるおじさん、「これ以上は負けられないわよね~」と最初から弱気なオバさま、全く値切らず5品くらいまとめて一緒にいた男に払わせたロシア系のお姉さん、ひたすら値切る中国系の女性、「ホンモノですよね?」と確認してくるお嬢さん、、、、
相手の雰囲気しだいで、値引きするかしないか、心持ちが変わるものです。これって普通の定価販売のお店にはないことだと思います。
それに、物と人って、やはり引き合うものですね。買われていく品物を見ると、洋服ならその人によく似合うものだし、インテリア小物などなら、生活スタイルが見えてきます。
私にとっては、ほんとにもういらないものなので、大幅なロープライスにでき、それが欲しい人にとっては、嬉しい値段となるわけで、お客さんから「ありがとう!」と笑顔で言われて、とても嬉しい!
見知らぬ者同士が、お互いに「ありがとう」を交わせる素敵な1日でした。

●事後談
おっちょこちょいなことに、家に帰ってから気がついたのですが・・・
バッグの中に、緩衝剤代わりに、スカーフ類を入れたままのものがあったのでした!
もちろん売るつもりのものです。
しかし、すでにバッグは完売。幸運な方はどなたでしょうか・・・。

おひとり様のオペラ「愛怨」

2006-02-18 23:45:06 | 観劇・アート
新国立劇場で開幕中のオペラ「愛怨」を観ました。

瀬戸内寂聴さんがオペラ台本を初めて書き下ろし、
作曲の三木稔氏は闘病しながらの、
さながら命がけの作品ということでも取り上げられていました。
その記事を見て、早速チケットを手配した次第です。

遣唐使と双子の生き別れの姉妹の生涯をからめた愛の物語ですが、
情が熱いというか、なんというか・・・。

「え?!(そんなに簡単に)死んじゃうの?」
と、びっくりしてしまいました。

今時の感覚では理解できない、
愛を全うする女の情と自己犠牲。
でも、赤ちゃんがいるのに、(夫が死んだと聞かされて)
湖に身を投げちゃうのはいかがなものか・・・
と、とまどいました。

クライマックスは、
琵琶の音色にのせて、この世で愛する人と出会えた喜びと、
そして、死んでもあの世では幸せな思い出で満たされる、
と歌い上げられます。

ときには、皇帝と皇后の痴話げんかもあり、
男と女の関係は身分に関係ないものだ、と思わせます。

このシーン、皇后が入浴しながら会話したりして、
おもしろい。茶目っ気があるのは、寂聴さんらしい気がしました。

さて、演目が終わり、
ロピーでコートを受け取って、帰ろうとした時のこと。

白髪の老夫婦のご主人様が、
奥様のコートを後ろから羽織らせてあげていらっしゃるのを見かけました。
会場には、私のように、「おひとり様」の女性は多かったし、
女性同士のグループも結構いらしていました。

でも、その老夫婦の様子を見て、
私もそんなパートナーがいたらよかった、と思いました。

エスコートとまではいかなくとも、
さりげなくコートを羽織らせてくれる男性の存在があると、
オペラ鑑賞として完成度が高いのは言うまでもありません。

以前、パリ帰りの友達から聞かされたたのですが、
彼女が素敵なマダムと食事した時、
そのマダムがコートを羽織ろうとしたら、
すっと、見知らぬ紳士が近づいて、
「私にさせてください」と、コートを着るのに手をかしたという話でした。

ま、もしかしたら、老夫婦の場合は、
おばあちゃんが肩があがらないから、見かねておじいちゃんが手伝っただけかも~と、
あとで想像してみたものの、
それでも二人でオペラに来るような、仲良しさんは、いいな~と、
「愛怨」からはほど遠い、和みで帰りました。


ナナ・メモリアル

2006-02-16 11:28:52 | Weblog
今年の年賀状に、我が家の愛犬ナナを登場させたばかりなのに、1月26日に亡くなってしまいました。
昨年9月に癌が分かり、それまでおおらかに飼っていたのが、
家族で協力して病院に通い、ご近所の方々にもひとかたならぬお世話になりました。
犬を通じて知り合う人たちは、なんと親切で優しい人が多い事か。
皆さん、やはり飼い犬の死に立ち会ったことがあり、その話のひとつひとつがドラマです。
つい先日も、ナナのトリマーさんがうちに立ち寄ってくれました。
彼女が独立して今の店舗を立ち上げた時、私の父の口利きで店舗を借り、
まだ若い女の子でお金もないからと、工事も安く請け負い、私も外装の色を一緒に決めました。
今では立派な看板もつき、お客さんが絶えません。
「今の私がいるのは、ナナちゃんのおかげ。」と、泣きはらして帰られました。

実は楽天日記に匿名で、ナナの病気の経過や感想などを公開していました。
4ケ月に300を超えるアクセスをいただき、見知らぬ人たちがナナを応援してくれたことに感謝です。
ナナが亡くなってからは、ぽっかり空洞ができたような虚脱感で、食事も美味しくないし、だるくてたまりませんでした。
そんな時に、以前雑誌で見たバカラの戌の置物を思い出し、思わず買いに行ってしまいました。
透明なクリスタルの輝きは、もう身体をもたない世界のナナの成仏を願うにうってつけのように思われます。


Amour du Chocolat !

2006-02-14 12:01:13 | Weblog
2月14日。本日はバレンタイン。なんだかチョコレート業界にはめられてるだけなんだから、と無関係を装いつつも、甘い香りに誘われて、ついチョコレートショップを覗いてしまいます。

つい先日、バレンタインに関連する出来事を、妙にはっきり思い出しました。
それは、私が20代の頃のある2月14日。一通のカードが届きました。
差出人は、先日パーティで会ったばかりの日本在住のアメリカ人男性。

カードには、私の幸せを祈るメッセージが詩的に綴られていました。
日本だと、すぐ個人的なラブレターを連想しがちですが、カードのメッセージから、もっと広い意味での愛と思いやりを感じました。
もともと欧米では、バレンタインデーに、家族や恋人同士で、カードやちょっとした贈り物を送りあったりすると聞いていたけれど、いざ男性からカードを受け取るとは、新鮮でしたし、嬉しかった。

彼のファミリーネームは、Dot。
初めて会った時、「Dot、ミズタマ。」と、おちゃめに自己紹介してくれて、長い睫毛が印象的な優しい笑顔の人でした。
バイリンガルの友達が、「通訳しようか?」と私たちの間に入ろうとすると、水玉君は、「大丈夫、大丈夫」といって、尻込みする私に、ゆっくり分かりやすく話してくれました。
実は、そのあとの2次会で、同席していたイギリス人男性が、自慢めいた話をし、間接的に水玉君を少し侮辱するようなことになってしまいました。私はとっさに、英語で何とフォローすればよいか分からずに、そのままやり過ごしてしまい、そして水玉君は先に帰り、それきりになっていました。
そんなわけで、私は彼にちょっと申し訳ない思いでいたのですが、カードをくれたことで許してもらえたような気がしたのです。
カードは、国内から投函されているのに、アメリカの住所が刻印された私製封筒だったので、返事を期待しないカードであるのは分かりました。

その後も、彼とは会うことはないまま月日が流れています。
今頃になって、水玉君の優しさが、一層感じられるこの頃です。



素描と色彩の画家 パウル・クレー

2006-02-13 11:15:46 | Weblog
大丸ミュージアムのパウル・クレー展へ、行きました。
パウル・クレーといえば、素描と色彩の天才。色彩に興味のある人にとって、はずせない存在です。
私の手元に1993年の展覧会の分厚い図録があります。
このたびは、スイスの首都ベルンにパウル・クレー・センターが開館したことを記念しての展覧会でした。
センターの設計は、イタリア人建築家レンツォ・ピアノによるもので、広大な敷地の庭園の中央に、3つの山並みを描いたカーブの屋根が特徴的な建物。写真と映像をみると、硬い素材を用いながら、リズミカルな柔らかな曲線が、無機質な色を牧歌的なベルンの景観に溶け込ませていました。
さて、パウル・クレーの作品を見ていると、瞬時に一番肝心なものだけを見抜く力がおそろしく強いのだな、と思います。
素描にみられる最短シンプルな表現に加え、チュニジアから多くの異国文化の影響を受けた頃の作品も色彩の楽しさを味わえます。
一番新鮮に嬉しかったのは、ドイツの有名な芸術学校バウハウスの教授に就任する時の認可書?が展示されていたこと。
そこには、カンディンスキーやイッテンのサインがあるではありませんか!!
あぁ、バウハウスのなんと贅沢な教師陣。
しかし、なるほど・・と思ったのは、
そのとなりに、クレーに宛てた学校からの手紙に、クレーと音信不通なのを憂いていることが書かれており、
それと同時期にクレーから返信した手紙には、制作と教授の両立がいかに困難であるかが書かれていました。
もちろん、学生に対して自分の教えが段々浸透してきて、レベルアップして嬉しいことも。
たしかに、学校で教鞭をとるとなると、年間のカリキュラムを予定通りに消化しなくてはならないことや、学生の理解度による悩みなど、制作に没頭できない側面は否めません。
学校からの手紙に「他の教授陣も長い休みをとっているため、このままではカリキュラムの昇華は困難。いざ開始したときの欠席学生への指導も反発の種になる云々・・・」とありました。
このような手書きの手紙は、作品だけでは分からない、生身の生活感が感じられ、天才画家をもっと身近に感じられるものでした。



表参道ヒルズOPEN!

2006-02-12 12:39:00 | Weblog
2月11日、表参道ヒルズがグランドオープンし、たまたまその日に集うことになっていた気功の同期生2人と足を運びました。
気功のメンバーは、通常、人ごみにわざわざ出かけることはしないのだけれど、私に付き合わされるかたちになりました。
想像以上に、いやいや、すごい人!人!人!
地下鉄の駅から正面玄関まで入場規制で並ぶ人の列。仲間がいたからおしゃべりしてて、あまり気にならなかったけど。
入ってからも、あまりの人の多さにびっくり。
そんな中、若いカップルが、「写真撮ってくれませんか?」と声をかけてきたので、気軽に引き受け、パチリ!
見ると、彼らは美味しそうなジェラートを持っています。
「その先で買いました」と嬉しそう。
飲食店はどこも並ばなければ入れません。ジェラートには惹かれましたが、
「私たちには、これ以上並ぶ若さも情熱も、ないわよね~」と友人と目配せ。
お二人さん、いつまでも仲良しで!
さて、お目当てのめがねやさん、「LUNETTS du JURA」は、というと・・・
入場規制をしており、やはり行列。またゆっくり来る事にしました。
ここは、輸入の個性的なセンスの良いサングラスが豊富です。以前プレゼントしてもらって以来、気になるお店。

元の同巡会アパートは、私が10年来通っている鍼灸の先生が開院していたこともあって、親しみを感じていました。
鍼灸師の先生の、古い型の白いベンツSLが駐車してあったのですが、あまり乗らないので、秋には枯葉が、それこそまとわりついていましたっけ。
それから、ある日の夕方、アパートの入り口に大きなカエルが2~3匹いて、コワくてなかなか上がれなかったことがありました。それを言ったら、先生のパートナーから、「あの子たち(!)は何もしないわよ~」と軽くたしなめられましたけど。彼らも同居人、てわけですかね。
とすると・・・あの子(?)たちは、、、どうなったのかな~。どこかに移してもらえたならいいけれど・・・
そんなことを思い出しながら、家路についたのでした。