イリスの色いろのお話

イリスのエレガンス★コミュニケーション blog
色彩・着物・ファッション・アート

服を、選ぶ。服に、選ばれる。

2008-03-21 19:05:59 | Weblog
先日、春物の服を買いに出かけました。

海外ブランド隆盛の中、
私には20年来、着続けている国産ブランドの服があります。
講演など、大勢の人前で話すときは、ここの服が一番安心です。
仮に「S」としましょう。

贔屓の理由は、
1.オリジナリティあるエレガントなデザイン
(品がある)
2.細身のシルエットで、身体のラインが美しく見える
(物理的に誰もが着られる服ではない)
3.手が込んでいるわりに、リーズナブルな価格
(若い頃は高く感じましたけど) 
4.ショップ数が少なく、知名度が低い
(人とかぶらないし、値踏みもされにくい)

の、4点があげられます。

店員さんによると、
「S」の上着は、脇の袖付けが深い割に袖丈が長いから、
私のようにお直しなしで着られる人は貴重な存在なのだそう。
また、ウエストの切り替え位置は一般のものより上めであるから、
決して誰もが着やすい服ではない。
しかし、デザイナーは、
「姿勢を良くして着ていただくよう、お客様に言って下さい」
と、言うのみで、デザインを変えようとはしないのだとか。

好きだなあ、そういうの。

デザイナーの方にはお会いした事はないけれど、
きっと、価値観が私と似ているところがあるのではないかしら。

服は、人が選ぶものと思いがちだけど、
実は、服が人を選んでいるような気がします。

さて、いつまで、「S」を着続けられるかな?


卒業

2008-03-11 16:15:42 | Weblog
カラーコーディネートを教えている、
美容系のスクールの卒業式に列席しました。

3人の学生に、袴を着付けました。

着物は母親のものだという学生に、
「お母さんはおいくつ?」と聞くと、私と同じ歳でした!

その子は専攻コースの代表で答辞を述べました。
壇上の我が子を誇らしく見る思い。

答辞は数人述べたけど、感極まって涙する子も。
学校生活で、多くを学び、仲間と頑張ったことでしょう。

美容系のスクールらしく、皆、可愛く華やか。
まだまだ甘ったれで頼りない彼女たちだけれど、
人を綺麗にする仕事がしたいのは共通の思い。

これから社会に出て、辛いこともきっとあるけど、
どんどん強く、一層美しくなってね。

そして、忘れないでほしい。
あなた達の笑顔が、周りの人々を幸せにすることを!

祝!卒業~ 袴の着付け

2008-03-05 19:03:33 | 着物
早朝4時に起きて、都内の着物レンタル会社へ向かいました。

お客様は、製菓学校の卒業生の方々。

中には、中国からの留学生で31歳という女性もいらっしゃいました。
「日本に来る時、ご家族からは反対されませんでしたか?」
と聞くと、
「はい、最初は、、。でも、夢がありましたから」
とのこと。
卒業後は、お国に戻られて、ゆくゆくはご自分のお店を出したいと。
日本で迎えた卒業式。
袴姿を、中国のご家族も喜んでくださるでしょう。

また、男子学生の紋服希望者が4名いました。

最近は、卒業式に紋服をお召しになる男性が増えてきたみたい。
これも少子化のせいでしょうか?

皆さん、背も高く、すらっとしています。
実は、袴はお腹がでているくらいの方が、着せやすいので、
若い男性の着付けは難易度が高くなります。

男性の着付けをする機会の少ない私は、少々心配しましたが、
着上がってみると、よくお似合いで、
「四天王」
などと冗談を言って、送り出しました!
楽しかったです。若いって、いいな~!