ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2020.10.26 エンハーツ5クール目 さらに減量初回投与後19日目のこと お詣りとせせらぎ散策後、無事帰京

2020-10-26 21:26:07 | 
 昨夜は、ホテル最上階、地上60メートルの露天風呂付大浴場へ。浴場を往復出来る部屋着にも富士山の刺繍が施され、とても凝っている。ユニセックスのワンサイズで、私にはかなりブカブカだったのがちょっと残念。
 ホテルのメインダイニングで夕食を摂りたかったのだけれど、団体客の予約で一杯とのことで、外で食事を摂った。

 お風呂も混んでいるのかしら・・・と恐る恐る出向くと、数人の先客がいるだけだった。団体客はレストランの予約だけだった模様。内湯も露天風呂もどこもかしこも新しく気持ちよかった。コロナ禍でサウナが中止になっていたのも残念。夜景は綺麗だったけれど、当然真っ暗だから富士山の姿は確認出来ず。明日、朝風呂に来なくては、と思いながら夫と待合いで合流して部屋に戻った。

 夫は部屋の窓から駅を見下ろし、最終の新幹線が出た後、保線作業車がどんどん入線してくる様子を「これは珍しい」と嬉しそうにカメラを構えて見ていたが、私は眠くて付き合えず。

 今朝はいつも通りの時間に起きる。今日もいいお天気だ。窓の外には、雪が降って白い筋が数本入った富士山が鎮座している。ダメ元で夫を誘うも、朝からお風呂なんて・・・と一蹴され、一人で朝風呂に出向いた。

 数人の先客がいたけれど、大きいお風呂なので殆ど気にならない。露天風呂は、最後は貸し切り状態になった。朝の光を浴びて、山肌の色が七色に変わるのをぼーっとして見つめた。こんなにゆっくり富士山を見たのは初めてかもしれない。幸せなひと時だった。

 部屋に戻り、朝の連続テレビ小説を視てから朝食へ。ブッフェは中止で和朝食、洋朝食のセットメニューとのこと。夫が和、私は洋をチョイス。すっかりお腹の調子が元に戻った私は、どれもこれも美味しく頂く。夫もほぼ収まったようだ。そんなわけで、食後のアドソルビンは今朝から中止。

 食後は荷物をあらかたまとめてから三嶋大社へお参りに。昨夜と同じ電車で最寄り駅まで2駅の移動。昨夜とは違う江ノ電のような色合いの電車に乗る。シートが車両ごとに色々でなかなか楽しい。ちょうど息子の好きそうなアニメの電車も入線してきたので写真撮影。

 参道を歩いていくと大きな鳥居が見えてくる。35年前の職場旅行の後、息子が小さかった頃に両親とも一緒に訪れている筈だが、殆ど記憶にない。今日は正門から順を追って参拝した。緑が綺麗である。樹齢1200年のご神木である金木犀は、年に2回満開を迎えるという。このタイミングでは、残念ながらもう花がなかったけれど。

 太鼓橋のかかる神池の前で夫の写真を撮っていると、ピシャっという音。びっくりして手袋をしていた左手を見ると、鳩の糞が! けれど事態は更に深刻。手袋の方は少量で、ふと見ると、ラベンダー色のニットの胸の辺りに大きな黒緑色の塊が。思わず「ひどい!」と声が出てしまう。

 下手にこすったらとんでもないことになる。夫がそーっとティッシュで取ってくれて事なきを得たけれど、それにしても、59年生きてきて鳩の糞に直撃されたのは初めてのこと。夫に「運が付いたんだよ、いいことあるよ」と言われるけれど、ビミョーである。

 一騒動あった後は、緑豊かな境内を一周して無事本殿で参拝を済ませ、帰路は宝物殿へ入館。北条政子が奉納したという国宝・梅蒔絵手箱及び内容品一具、重文・明治天皇がご奉納されたという太刀銘宗忠、源頼家筆の般若心経、三嶋大社矢田部家の古文書等を、夫と2人貸し切り状態でゆっくりと拝見した。裏手には沢山の鹿の姿も見えた。

 帰りはぶらぶらとホテルまで散策。小さな川に沿って、この街を舞台とした文芸作品を紹介した石碑が並んでいる。富士山からの地下水が湧き水となって町を流れている様子を描いた、太宰治、司馬遼太郎、若山牧水、芭蕉等錚々たる12人のもの。

 脇を流れる川の水は本当に綺麗。透き通った水の底には水藻が青々と生えていて、鴨が気持ちよさそうに泳いでいる。そのオレンジ色の足の動きが良く見えるのも透明度が高いから。せせらぎの音を楽しんでいるうちに昨日訪れた楽寿園のある通りに到着。

 お土産屋さんを冷やかしながら、歩き疲れてホテルに戻った。チェックアウトまで一旦部屋に入ってお茶で一服休憩。チェックアウト後は荷物を預けて、頂戴した地域限定クーポンでお土産を物色し、予約した時間にホテルのレストランへ戻る。

 残念ながら富士山は雲に隠れて姿が見えなくなっていた。朝のうちにしっかり見ておいて良かった。ゆったりとした席で、和食とフレンチを融合したランチを、時間をかけて頂いた。地元の方たちも沢山いらしていてほぼ満席の盛況だった。

 再びフロントに降りて、荷物をピックアップし、いよいよこの街ともお別れだ。帰りはゆっくりと在来線を乗り継いだ。おかげで柚木裕子さんの「盤上の向日葵(上)」(中公文庫)がほぼ読み切れた。夫はお昼のワインが効いたようで白河夜船。お天気が良いので、海も青く、初島も大島もとても綺麗に見えた。

 ドアツードアで3時間ほど、で無事帰宅。もろもろ片付け、夕食を済ませた。
 かくして金曜日の午後から断続的に2泊した4日間が終わった。明日出勤すれば、明後日はエンハーツの6回目。その後は、少なくとも1週間から10日近く体調不良が続く。それでもこうして元気な時には旅を愉しむことが出来る。そのための治療だと思えば、・・・である。
 

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2020.10.25 エンハーツ5クール目 さらに減量初回投与後18日目のこと、オンライン瞑想ヨーガクラス無事終了、その後もGoToは続く・・・

2020-10-25 22:06:51 | ASHARE (アシェア)
 昨夜は夜寝るまで下痢が続き、丑三つ時から当夜遅くまで1日で都合16回ものお手洗いの往復(新記録かもしれない)で、かなりぐったりへばっていた。夕飯も要らないくらいだったけれど、鍋焼きうどんを怖々と食し、録画したドラマをソファと一体化して視ながら、気づけば眠っていた。夫に追い立てられてお風呂に入り、自分のベッドに入ったらころんと眠りに落ち、朝、普段の時間に目覚ましが鳴るまで一度も腹痛で起きることなく6時間半も連続してよく眠れた。

 今日は午前中ASHAREさん主催「乳がん患者さんのためのオンライン瞑想ヨーガクラス」の第5回目である。これまで、一度はリアルクラスに参加して頂いたことのあるリピーターさん向けに開催してきたが、リクエストが多いと伺い、どなたでも参加OKとした初めての開催である。初参加の方から数多く申し込みがあると伺い、身も引き締まる思い。

 “いつも元気だご飯が旨い”がキャッチフレーズの夫が、珍しくお腹の調子が悪いという。一昨日のお昼のタイ料理のスパイスと、夕食のガーリックたっぷりが良くなかったのかもとのこと。夫もお腹を壊したというなら、エンハーツの副作用ではなく私の方が早く症状が出たということなのか、よくわからない。

 洗濯機を廻しながら朝食の果物は、2人でお腹に優しい柿やりんごを頂く。食後の内服はミヤBM、コデイン、タケプロンとアドソルビン。
 朝食後、気持ち良い青空のもと洗濯物を干し終えた。おかげさまで今朝はお腹が落ち着いている。良かった。クラスの最中にお手洗いに駆け込むのでは洒落にならない。

 リビングをクラス仕様に整え、着替えを済ませ、クラス実施の準備完了。
 参加予定の方たちが次々にPC画面上に揃う。定刻を若干遅れて代表のUさんからの挨拶の後、すぐにクラス開始。今日も、リアルクラスの半分の45分を目途にクラスを組み立てている。

 初めての方が大勢いらっしゃるとのことだったので、全くヨガの経験がなくとも動ける易しい動きを念頭に。そして、何度も参加してくださる方には聞き飽きただろう私のサバイバーとしての履歴等も含めて自己紹介の後、ヨーガの智慧のお話をしてからॐ(オーム)を唱えてクラス開始。

 ウォーミングアップは身体を解す時間。朝、身体を温めるために即効力のある、耳を四方八方に引っ張る動き。次に手指と足の指を握手して、ぐりぐりと動かし凝り固まった足指を解す。続いて座位のまま肩甲骨を意識して、両手を丁寧に動かし深い呼吸。最後には椰子の木のポーズで思いっきり両手を伸ばしてグラウンディングを意識しながら立位。

 続いて、いつもの帰命敬禮の動きを簡単に説明し、マントラを唱えながらさらりと3回。ゆっくり立ち上がって朝ヨガの3つのポーズをご紹介した。その後は腹式呼吸から完全呼吸法をガイドしながら短い瞑想、シャヴァーサナへ。
 シヴァのキールタンを唱い、リンを鳴らしてゆっくり起き上がって頂いた後は、お馴染みのハレルヤ・キールタンを歌う。今日はお話の時間が長めだったので、予定の45分を10分ほどオーバーしてしまった。

 クラス終了後は、代表Hさんとの挨拶の後、今日も参加者お一人お一人に一言ずつ感想を頂いた。リピーターさんの方たちからはリラックス出来た、キールタンを唱うことが出来て良かった、完全呼吸法で血が巡った感じがした、自分ではなかなか上手くいかない瞑想が短い時間でもほっと出来た、とのコメント。

 初参加の方たちからも、リラックス出来た、また参加したいというという嬉しいコメントを頂いた。代表のUさんからは、初めて参加の方も他の方たちと一緒に唱って繋がった感じがしたというお話を頂けて、初めてでもオンラインでも瞑想ヨーガが出来るという感触を得たとの感想。有り難いことである。

 無事クラスが終わり、その後は若干お喋りタイム。気持ちの良い秋晴れのお天気で、午後からお出かけの方もいそうなので早めのお開きになった。
 今日は伺っていた人数の半分ほどの方が実際に参加されたが、欠席の方たちは皆無断キャンセルだったとのこと。無料でのクラス開催は無断キャンセルのハードルも低い。限界を感じつつも色々組み立ててお待ちしている側としては寂しいことである。

 さて、クラスの後、何を隠そう私もお出かけ組である。急いで後片付けをして、夫が「あと1時間で出かけると接続が上手くいって目的地に早く到着する」という。在来線でのんびり移動して旅気分を楽しみたかったのだけれど、夫曰くお腹が心配だし、新幹線で行けばあっという間だというので、それに従うことに。
 急いで洗濯物を取り入れて畳み、着替えと身支度をしてお昼過ぎに家を出た。

 さすがに、この時間からのお出かけで指定席を取る必要はないだろう、と自由席で新幹線を予約。私鉄とJRを乗り継ぎ、お昼にサンドイッチなどを駅ナカで調達。夫はお腹が心配といって何度もお手洗いに行くが、私はすっかり普通に戻って大丈夫。

 新幹線は目的駅までノンストップで乗車時間は僅か25分。3人席を2人で使って、すぐにランチタイム。車窓を流れる眺めを楽しむ時間もなく、サンドイッチを頬張っているうちに文字通りあっという間に到着してしまった。なんとこれなら通勤時間と変わらない。家を出てから到着するまで1時間半ほどである。これでは旅情等あったものではない。在来線でもあと1時間ちょっとかければ着いたものを、と思うがまぁ、いっかである。

 新幹線の駅出口と反対側の駅出口に達するまでが結構大変。在来線が良かったなぁ、と私がぶつぶつ文句を言う中、夫はしらんぷりで歩いて行く。ホテルは駅直結で今夏オープンしたばかり。駅を降りると富士山が聳えている。ちょっと雲がかかっているのが残念だけれど、本当に美しい山である。

 まずはホテルで荷物を預け、散策に出かけた。ホテルを出て直ぐの楽寿園は旧小松宮別邸。園内は約1万年前の富士山噴火の際に流れ出た溶岩の上に実生した樹木等がそこここにあり、国の天然記念物及び名勝に指定されている。市民の憩いの場といったところ。入って直ぐの動物広場や乗り物広場を見るにつけ、井の頭公園を思い出す。

 アルパカや与那国馬などが愛想良くツーショットに応えてくれる。アスレチック等や豆汽車の線路沿いにはウサギやモルモットなど癒やし系動物たち。15年前だったら○○(息子)が喜んだろうね、と夫と話しながら歩く。ちょうど今週末から菊まつりだそうで、スタッフの方たちはその準備に余念がない様子だった。

 郷土資料館では常設展示を拝見して歴史文化を学び、浮世絵の絵はがきを購入。歩き疲れて、お休み処で夫は甘酒、私はゆず茶でお昼に食べきれなかったパンをおやつに一休み。

 人心地着いた後は、京風の高床式数寄屋造り建物で、野口幽谷等明治を代表する日本画家による装飾絵画が見られる楽寿館へ。ちょうど、今日最後のガイドツアーに間に合った。20名近くの入館者とともに30分ほど館内を廻った。溶岩の間からの湧水により毎日水位が変化するという小浜池は、渇水時が長く、今年は平成10年、16年、23年に満水になって以来ほぼ10年に1度の満水の年、なのだそうだ。

 私は、社会人になって1年目、職場の親睦旅行で訪れて以来35年ぶりの来訪である。このタイミングで、我ながら凄いとびっくり。満水の池をバックに楽寿館の写真もしっかり撮影してきた。今はまだ青紅葉だけれど、1ヶ月もしたら紅葉がどんなにか美しいだろう。

 すっかり歩き疲れて、そのまま三嶋大社をお参りしてくるという当初の目論見は崩れ、お参りは明日廻しにしてホテルに戻ってお休みすることに。
 チェックインしてクーポン券を頂く。GoToの地域限定クーポン以外に市の宿泊喚起クーポンも頂いてびっくり。お部屋は高層階で窓の外には美しい富士山を独り占めの感じ。一昨日はリバーフロント、今日はマウントフジフロントである。ああ、贅沢。

 お茶で一服して夕食のレストラン探し。ここは鰻も有名で、そういえば30年前の旅行の時には老舗の鰻屋さんで立派な鰻重を頂いたことを思い出した。今日は夫が探した和食処へタクシーで向かった。美術館に併設されたこちらからは、ライトアップされた日本庭園が美しい。お寿司や天麩羅、名物の桜エビが入ったコロッケ、金目鯛干物などに舌鼓を打ち、お土産に富士山のミネラルウォーターを頂いた。食後は庭園を散策。漆黒の空に半月が美しかった。

 帰路は徒歩5分の私鉄駅までぶらぶらと歩き、三両編成の可愛い電車で駅まで戻ってきた。ホテル内のカフェでお茶をするつもりが、タッチの差でクローズ。ホテルのツーリストラウンジで珈琲を頂き、明日のランチの予約をして部屋に戻った。

 この後は、最上階地上60メートルの露天風呂付大浴場を楽しむ予定である。明日は季節外れの最後の夏休み、である。


(追記)ASHAREさんの活動レポートに取り上げて頂きました。
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2020.10.24 エンハーツ5クール目 さらに減量初回投与後17日目のこと、夜中から予期せず・・・ヨーガスートラ講座2日目あれこれ

2020-10-24 20:24:53 | ヨガ
 昨夜はホテル内を探検した後、シャトルバスで駅に向かった。
 夫のリクエストで、息子が小さかった頃一度訪れた界隈を再訪した。「懐かしいね」と夫と昔話をしながら夕食の場所を物色。入ったのは洋風酒場。広々として雰囲気も良く、ソーシャルディスタンスもばっちりでアタリ。前菜からお肉、パスタやハロウィーンデザートまで満喫した。お支払いには有り難いことに、ホテルで頂いた地域限定クーポンも使えた。

 帰りのシャトルバスまで若干時間があったので、お腹ごなし方々時間調整をしながら駅前までぶらぶら。再びシャトルバスでホテルに戻り、態勢を立て直して大浴場に向かった。部屋のすぐ向かいに宿泊客専用エレベーターがあり、どなたにも会わずに大浴場を行き来出来たのが幸運で、かつらを外してもノープロブレムだった。

 平日で宿泊客も少ないと見え、お一人だけ先客がいたが、丁度退出されるところ。貸し切りの大きなお風呂で手足を伸ばして気持ち良くリラックス出来た。コロナ対策で洗面台は封鎖されており、ドライヤー等も設置されていなかったので、タッチの差だったが、珍しく夫より私が部屋への戻りが早かった。男性も夫以外一人だけで、直ぐに貸し切りになったそう。

 早々とベッドに入ると、夫は夕食に頂いたワインのせいかあっという間に寝息を立て始めた。私は日付が変わる頃まで寝付けず。ようやく眠ったと思ったら丑三つ時に刺し込むような腹痛で目が覚める。お手洗いに籠もること15分以上。またしても下痢である。がっくりしてベッドに戻ると夫は大鼾で爆睡中。その後お腹に手を当てながら2時間ほど眠ったようだが、またもや腹痛でお手洗いへ。お尻が痛くて泣けてくる。再びベッドに戻ったが、少しうとうとしたかなと思ったら、たっぷり眠った夫が目覚ましをかけた時間より15分ほど早く目を覚ました。

 外は青空。水辺が朝焼けで輝いていて美しい。そんな中、私は相変わらず腹痛でお手洗いを往復。もうげっそり、である。とりあえずお腹を温めたかったので一人大浴場へ向かった。今朝も先客がちょうど出るところで、貸し切り朝風呂を堪能出来た。これでお腹が落ち着いてくれますように、と。

 今日は朝からSさんのヨーガスートラオンライン講座2日目である。余裕を持って間に合うように早めにレストランへ向かう。テラス越しに広がる水辺の景色が何よりのご馳走という感じ。ビュッフェとあり、大丈夫かしらと思ったら全て小鉢やココットにお料理がセットされていて、それを選び取るだけになっている。手間がかかっているけれど、これなら安全だなと納得する。

 さすがにお腹を壊している最中なので欲張らずに控えめに。暖かい野菜スープが美味だった。どれもちょっとずつ味見程度で美味しく頂き、食後はいつものミヤBM、コデイン、タケプロンに加え、下痢止めのアドソルビンを追加した。これで収まってくれることを祈って。
 かたや夫は朝からステーキやらスパークリングワインやらで幸せそうである。

 テラスに出られますよ、と伺い、写真を撮りに。風は強いが、久しぶりの青空は気持ち良い。昨夏泊まったウィーンのホテルがドナウ川沿いだったので、「ロケーションが良く似てるね。」と思い出す。川の色がもっと茶色かったらバンコクのチャオプラヤ川かな、などとお喋りをしながらご馳走様と言ってレストランを後にした。

 さて、いよいよオンライン講座2日目である。直前また腹痛になり、お手洗いに。講座中にお手洗いに行くのは避けたいので、小児用ロペミンを飲んでおく。
 さて、とZoomに繋ごうとURLをクリックすると「無効」と出て、慌てる。新しいURLになったようで、Facebookからスマホでは繋げるのだけれど、画面が小さいし、動画は負荷が掛かって直ぐに熱くなってしまう。焦ってSさんにメールをするが、定刻になってしまった。直接URLを入力してみるが、パスコードなど焦っているので上手くいかない。

 夫が隣であれこれ加勢してくれたけれど、結局上手くいかず。スマホで再度繋いだが、声も上手く聞こえなかったり、とトラブル続き。Sさんも気にかけてくださって声がかかる。なんとかスマホで繋がったので今日はこのままスマホで受講し、あとは録画が配信されたらそれを復習するしかないかと諦めた。

 ここでふと見ると、SさんがPCメールに返信をくださっていたのに気づいた。ようやくPCから参加出来たのは、開始から30分近く経ってから。大切な学びの時間を半分近く無駄にしてトホホである。

 今日は第1章1-5 こころの動きには5種類あること、1-6 こころの動きの5種類(プラマーナ、ヴィパリヤヤ、ヴィカルパ、ニドラー、スムリティ)とは何か、1-7から1-11までの こころの動きの5種類の各々のそれぞれの解説、1-12は こころの動きを静かにさせる2つのものにアビヤーサ(修練)とヴァイラーギャ(離欲、冷静)があること、1-13は アビヤーサの解説、1-14は アビヤーサをどう修得するか、1-15は ヴァイラーギャの解説、とここまで進んだ。それぞれサンスクリット語でSさんが詠唱し、皆で復唱し、解説して頂くスタイルだ。

 講座終了の後、私の思い込み(これは極めて危険である・・・。)で、ドタバタと焦ってしまい、Facebookの連絡をしっかり確認せずにクラス中のSさんのお手を煩わせたことをお詫びして退室した。
 小児用ロペミンのおかげで講座中はなんとかお腹が落ち着いていたけれど、終わったと思ったらまた腹痛でお手洗いへ。今回は便秘にならなかったのはコデインを一日1回にしているおかげ、と高を括っていたが、思わぬタイミングで下痢に見舞われ、やはりエンハーツの副作用はしつこくあるのだなあ、とちょっとがっかり。昨日は美味しい夕食で膨れていたお腹が、今朝は見事にぺったんこである。

 次回は11月の第3週の土曜日。治療週直後だけれど、朝から講座前のフォローアップもしてくださるとのことなので、今度は落ち着いて参加出来るようにしたいと思う。

 私が講座を受講している間、夫はホテル近辺をお散歩し、厄除けで有名なお寺にお参りしてきたという。気づけば沢山LINEに写真が送られてきていた。沢山歩いてすっかりお疲れの模様で、またお昼寝をされていた。
 レイトチェックアウト出来たので、午後までゆったりと部屋で過ごすことが叶った。暴れん坊のお腹を落ち着かせるには有り難かった。

 シャトルバスで最寄り駅まで送って頂き、遅いランチを駅前ビルのフードコートで。相変わらずお腹が痛いので、食が進まない。夫に助けてもらってラーメンを半分ほど。食後もミヤBMに加えアドソルビンを飲む。
 このまま帰宅すれば良かったのだけれど、同じビルの最上階に7月にオープンしたばかりの水族館があるらしい。水族館好きの身、スマホでチェックすると空いていて整理券不要というので、物見遊山で行ってみることに。

 入り口で手指消毒、検温を済ませ入場。ロッカーにキャリーケース等荷物を入れて身軽になり、お手洗いに行って戻ってくると夫が嬉しそうにハロウィーン限定のソフトクリームを食している。こちらはお腹を壊しているというのに・・・。トッピングされていたお化けのホワイトチョコレートだけ頂く。

 空いているという情報だったけれど、待ち時間なく入館出来るということで、実際には家族連れやカップルでちびっこも沢山。かなりの混雑だった。従来の水族館と違って、水槽の前には「これは何の魚である」という説明表示がなく、QR コードのみが記されている。そこから各々がスマホで読み取って見る形式だ。年配者にはかなり不親切な方法ではないか、と私達熟年者はぷんぷん。若い人たちも結構苦労していたようだけれど。紙のパンフレットなんぞどこを探しても見当たらなかった。もうそういう時代なのだろう。

 結局、1時間半ほどで一周したけれど、展示されているのは川魚のみで、地味といえば地味。途中、何度かお手洗いに行き、すっかり疲労困憊で顎が出た。欲張らずまっすぐ帰宅すれば良かったと思うが、これまた後の祭り。

 駅ビルでお菓子などを調達して、JRと私鉄を乗り継いで、なんとか夕暮れ前に帰宅出来た。座れたので文庫を読み始めたけれど、あっという間にこっくりこっくり。寝不足が祟っている。
 帰宅後はあれこれ片付け、少しお腹が落ち着いたかなと思いきや、夕食前にもまたお手洗いへ・・・。ロペミンを飲んでもこんなに落ち着かないのは初めてのことだ。
 明日はオンライン瞑想ヨーガの講師を務めることになっている。明日までに回復してくれることを祈りたい。

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2020.10.22-23 エンハーツ5クール目 さらに減量初回投与後15-16日目のこと、朝の言葉が心に響く

2020-10-23 17:35:41 | 日記
 木曜日。
 お昼休みからスタートする定例会議のため、迷うことなくお弁当を注文。午前中はその資料を読み込んだり、電話やメールに対応したり、あれやこれやで瞬く間に過ぎた。自席で大急ぎでお弁当を頬張り、web会議に参加。いつもより早目に終わったけれど、その後も仕事は切れず、なんやかんやとPCに張り付いて前屈みになり、目がしょぼしょぼしつつも一歩も外に出ないまま終業時間になる。

 なんとかそのまま飛び出してヨガスタジオに向かった。夕方から雨という予報だったけれど、降られずに済んで助かった。
 月曜日と同じOさんのボディバランスのクラス。月曜日は少な目の参加者だったけれど、木曜日は翌金曜日がスタジオの定休日だからか、いつも混雑する。

 無事隅っこの位置を確保した後、続々と入ってきて男性6名と女性11名、17人の定員一杯になる。これで終わりかと思ったら、その後2名の男性が入ってきて、え、そこへ・・・という位置にマットを置く。19人・・・密である。

 男性の占有率が多い時に定員一杯に入れるのは勘弁してほしいと思うのだけれど、そうもいかないのか。汗の匂いも圧迫感もなかなか辛くてどうにもリラックス出来ない。体感的には、男性率が3割を超え4割以上になると途端に息苦しくなる感じ。

 終了後の10分ヨガは腸活。前回と同じお話に、+αで物販の話が追加されたものだった。動いたのはお腹のマッサージの2,3分だけ。クラスが終わると常連の女性たちは皆さーっとスタジオを後にした。私はなんとなくぼーっとしていて残ってしまったけれど、後悔先に立たず。残ったのは男性と私を含む女性2人のみ。

 10分ヨガと称して物販、はルール違反ではないかと思う。コロナ禍の中、会員数もかなり減っているようだし、クラス提供数も目に見えて減っている。物販に頼らないと、という状況なのはよく分かるし、イントラの彼女たちも会社から言わされているのだろうけれど・・・。

 金曜日。
 朝の連続テレビ小説のこと。戦争が終わり、自分が作った曲が若者たちを戦場に送ってしまったことを悔い、曲が作れなくなってしまった主人公が「長崎の鐘」を作曲するまでの産みの苦しみの回。被爆し、白血病を患う俳優の言葉が心に響いた。

 「なぜ、どうして自分が・・・」と問うている間はダメで、どん底まで落ちた後、仲間と支え合えることに気づき、前に進んでいくことで救われるのだ、という流れのもの。
 主人公は「希望」がキーワードだと気づく。

 これは闘病にも通じるものだと思った。「なぜ、自分が(病に・・・)」、「なぜ自分だけが(再発して、転移して・・・)」と悶々と繰り返したところで事態は進展しない。
 病を受け入れ、病とともに生きていく自分に納得してこそ、希望が沸いてくるのではないだろうか。
 そのためには、自分だけではない、(患者)仲間と支えあって治療を続けていく、ということも大切なのだなあ、と一人納得した。

 朝のうちは晴れて昼から雨という予報だったのに、出勤する時には早くも濡れそぼる霧雨だった。今日は朝イチから打合せがあった。その後あれこれ処理しているうちにお昼を廻る。
 午後はお休みを頂き、一日休暇を取った夫と最寄り駅のホームで合流してお出かけの週末である。お出かけといっても隣県のホテルに1泊するだけなのだけれど、初めてGoToトラベルを使っての旅である。なるほど35%の割引とクーポンで半額になる計算である。

 秋の観光シーズン、これまでは夫の誕生日にひっかけて、例年、やれ九州だ、やれ北海道だとお値段手頃なツアーに参加してきた我が家だけれど、コロナ禍の中、まだそういうツアーに参加する勇気はない。往復の飛行機はまだしも、行き先でバス移動する旅はまだまだ不安である。

 昨日もバス旅行でクラスターが出たという記事が出ていたけれど、たとえ定員の半分の人数でも、電車よりも心配な空間のような気がする。ということで、時間をずらして近場のホテルに泊まり、何か美味しいものを頂いてくる、というのが今の我が家の旅である。

 私鉄とJRを乗り継ぎ、ホテル最寄り駅の駅ビルレストランで遅いランチ。雨は強くなっており、肌寒い。久しぶりに大好きなタイ料理へ。トムヤンクンやグリーンカレー、マンゴープリンなどを頂いて満腹。現金な物でお腹が一杯になると寒さもそれほど気にならない。

 お腹が満たされたところで、ぶらぶらと歩いてホテルのシャトルバスに乗り込む。どこでもまずは手指のアルコール消毒。今日もチリチリと痛くて真っ赤である。ヒルドイドローションを塗ってもなかなか追いつかない。車内は私達夫婦と男性、女性一人ずつ。20分ちょっと、車窓から見る初めての景色を愉しみ、ホテルに到着。

 チェックインではメディカルチェックシートを各自が記入し、手首で体温測定。GoTo適用の料金を支払い、地域限定クーポンを頂く。
 リバーフロントの広めの客室からは、川越しに飛行場とついぞ乗っていない飛行機が見える。なんだか旅情を誘われるお部屋である。

 残念ながら、このご時世でホテルのメインレストランはディナータイムは土日祝日だけの営業だそう。夜はまたシャトルバスで駅まで運んでもらって夕食かなぁ、と思うが、早くも夫はベッドでお夕寝中である。

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2020.10.21 エンハーツ5クール目 さらに減量初回投与後2週間目のこと 職場婦人科検診無事終了

2020-10-21 22:01:17 | 日記
 今日の午後は婦人科検診だった。
 昨年と同じ検診業者だが、場所がより都心側に移転していた。昨年とほぼ同じ日程での受診だ。
 運よく秋晴れ、寒くなく暑くなく気持ちの良い日だ。コロナ禍で、これまで現地に出向いていた対面の会議が全てオンラインになり、平日に都心まで来ることは皆無になった。こうして出張で出てきたのは実に8、9か月ぶりのこと。

 昼休みの時間帯に都心まで移動。途中、乗換駅近くのレストランでランチを済ませてから、地下鉄に乗り換え、検診機関を目指した。
 久しぶりの電車移動の時間は「95歳、70年間第一線で書いてきた人の文学である」という、伊藤比呂美さんの解説文を載せた帯を見て手に取った瀬戸内寂聴さんの「いのち」(講談社文庫)を読んだ。

 地下鉄駅の一番近い出口に辿り着くまでホームや地下道を延々と歩く。エレベーターがないと本当に辛い。駅からはすぐだったけれど、ビルの中に入ってから乗るエレベーターがわかりにくく、迷ってた挙句指定時間の5分ほど前に滑り込みで到着。

 ようやく受付に到着し、検温を済ますと2桁の紙の番号札が渡される。ほどなくして窓口でその番号を呼ばれ、問診票と交換に4桁の番号とバーコードがプリントされたリストバンドを施される。「お着替えして待合室へどうぞ」と言われ更衣室へ向かう。

 以前とは違う紺の上下の検査着に着替え、待合室で問診に呼ばれるのを待つ。待合い席は1席空けて、という感じではなくほぼ満席。ざっと50,60人くらいの人が待っている。コロナ対策のため、雑誌等も置いていない。スマホと文庫を持ち込み、呼ばれるのを気長に待つ。

 問診室に呼ばれるまで40分ほどたっぷりかかった。複数のドアから4桁の番号が呼ばれるので、聞き落とすまいと耳を澄ましていると、かなり疲れる。
 コロナ対策のため、問診室はドアが開け放たれている。ようやく呼ばれると、お互い立ったままでアクリル板を通してのやりとり。

 これまで同様、看護師さんに現在も再発治療中であることを報告。初発の手術の時期、現治療等について訊かれる。例年通りマンモグラフィは、ポートが入っていること、術部の傷口の痛み等を理由にキャンセルでお願いする。

 私の番号より遅い番号の方が先に電光掲示板に出ていく。20分ほどして、乳腺の超音波から番号を呼ばれた。
 万歳をして背中にクッションをあてて、傾斜をつけてまずは術側から。温かいジェルを塗った後、プローブが淡々と動く。暖かいし薄暗いし、画像も視るのは止めて目を瞑る。今度は健側。術側より健側の方が長く、あちこちで写真を撮っていたので、ちょっと心配になる。「この後、診察までまたお待ちください。」と、ジェルを拭き取るための温かいおしぼりをき、無事終了。再び待合室へ戻る。

 来た時よりも大分待ち人が減っている。目が疲れたのでぼーっと待っていると、10分ほどして、乳腺診察に番号が出た。男性ドクターによる視・触診。「健側に低エコーの部分があるが、再発の兆候というわけではなく、心配はないと思う。来年またフォローをするように」とのことだった。

 治療で画像診断をしているかと問われ、CT撮影等もしていることをお伝えしたところ、もしタイミングがあれば超音波も織り込んでもらうとよいかもしれない、とのことだった。御礼を言って、ベッドから降りる。

 待合い室に戻ると、さらに閑散としている。20分ほど待って、婦人科診察に番号が出て声がかかる。何度受けても慣れ難い検診である。ヨガの呼吸法を続け、出来るだけリラックスして身体を緩める。男性ドクターによる子宮頸がんの細胞診、超音波、内診、と続いた。この間、目を瞑って瞑想しつつ深呼吸を繰り返す。

 カーテン越しに「子宮も小さ目、卵巣も特に腫れていないし、腫瘍らしきものもないし、子宮内膜も異常なさそうです。」とのコメントがあり、御礼を言って無事終了。同席された看護師さんから「結果は別途郵送されます。今日はこれで終了です。お疲れ様でした。」と言われ、御礼を言って部屋を出た。
 
 待合い室に戻ると、もう10人もいなかった。それでも所要時間は昨年同様で、2時間かからなかった。出口でリストバンドを外して頂いてから着替えを済ませ、受付で御礼を言って待合い室を出た。

 やはり都心に来るといつもに比べ歩数が断然増える。草臥れるわけである。そして、あちこちでアルコール消毒を頻繁にしたせいで、手のひらは真っ赤で、痛むこと痛むこと。外は曇天で、出かけてきたときよりひんやりしている。地下鉄と私鉄を乗り継ぎ、夫と待ち合わせて夕食を摂って帰宅した。

 帰宅すると生協のお届け物と今月2回目のお花が届いていた。夫とピストン輸送で取り込み、花を活けた。
 今日のお花は淡いピンクのデンファレが5本、アイボリーのスプレーカーネーション、赤い小花が可愛らしいブバリアが1本、ルスカスが2本にミスカンサスの葉が数本。
 花言葉はそれぞれ「お似合いの二人」、「無垢で深い愛」、「交流」、「陽気」、「変わらぬ想い」だそうだ。

 こうして今年も受けるべき検診は全て受けた。結果が郵送されるまではまだ時間がかかるが、まずは目立った異常がなかったということで、一安心。
 あと2日頑張れば土日がやってくる。治療週の直前で体調が良いことを当て込んであれこれ予定は入っているが、来週の治療が滞りなく進みますように、と願いたい。

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