ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2019.8.10三連休初日、天晴ジャパニーズフレンチに軍配!

2019-08-10 20:56:28 | 日記

 昨夜は夫が宴会(週に3回!)で夕食不要だったので、私は仕事を終え実写版「アラジン」を観てから帰宅した。期待以上に楽しめてルンルン気分。王女がしっかり自己主張していて実に今風である。
 とはいうものの、常に足裏がジリジリと、靴の脱ぎ履きや何かのタイミングで爪囲炎の部分に触れると右足指爪周りがズキズキと痛む。無意識に右足をかばいながら足を引きずって歩いていたら、腰やらふくらはぎやらあちこちの筋肉が悲鳴を上げた。

 今日から3連休。それにしても毎日に本当に暑いのに参ってしまう。息子の住む関西は最高気温38度だという。夜勤明けで朝退勤して、明日はまた仕事だというのに夜は花火大会鑑賞というのだから、若いって凄い。

 今朝はいつも起きる時間に一度目覚めてお手洗いへ、再び朝の連続テレビ小説の時間まで二度寝。既に部屋が暑かったので、緩く冷房を入れた。
 テレビを視た後もまだちょっと寝足りなくてウトウト。予定があったのを思い出してノロノロ起き出し、朝食の支度をし、夫を起こす。洗濯機を廻しながら軽い朝食を終え、洗濯を干し、出かける準備だ。

 今日は、夫が頂いたランチペア券で都心のレストランを予約していた。有効期限が今月末だったか。頂いたのは随分前だったけれど、年明け以降私の体調が優れず、都心まで出向いて食事をするというのはハードルが高かったため、なかなか予約が入れられなかった。今回ももしかしたらお腹の調子が悪く食べきれないかも、と心配だったが、旅行前にもうタイムリミットだし、ダメにしてしまうのはあまりにもったいない、と予約して出かけた。

 普段は私鉄終点駅まで直行して、なかなか途中駅で下車することはないので、こちらの駅に降りたのは一体どのくらいぶりか記憶にないほど。確か学生の頃、合唱の練習で降りたのが最後ではないか。
 地上53階、200メートルの高さから眼下に広がる明治神宮の杜、瞑想ヨーガのクラスを開催して頂いているオリンピックセンター等、東京の景色は絶景である。遠くはみなとみらい地区まで見える。東京タワーやスカイツリーはもちろんのこと、晴れていれば富士山もクッキリだそうだ。

 ジャパニーズフレンチのシェフお薦めコースは、お箸も使える独創的なお料理の数々。中欧旅行での濃い味のボリューミーなお肉料理に比べなんと繊細で美しいなことか。
 テーブルにセットされていたメニュー表には、お料理の主な素材だけがシンプルに書かれている。「枝豆、トウモロコシ、帆立・ガスパチョ、鰻、さごし、和牛いちぼ、ピニャコラーダ、食後のお飲み物」と。
 実際に出てきたものは、枝豆を使った小さなプリンサイズの蒸しパンにエディブルフラワーとキャビアがあしらわれたもの。大きな蓮の葉の上に、ムースよりももっとふんわりした触感のフワフワな泡が乗せられ、その場で冷たいコーンポタージュスープがかけられて供された。蓮の葉の撥水機能の凄さにびっくり。綺麗な網目の焼き色がついた帆立のソテーは朱色のガスパチョソースがかかり、ガラスの器が本当に涼し気。鰻は雑穀米とともにミルフィーユ状のテリーヌになっており、青葉で包まれている。付け合わせは胡瓜の浅漬けで、小さな胡瓜の実がついた黄色い花も頂けるという。さごし(鰆)は香草のパン粉をつけて低温調理してあり、ふんわり。眼にも鮮やかなグリーンのソースはカレー風味でちょっとタイ料理風。いや~目にも美味しい。いちいち感嘆する単純な私である。

 外は酷暑だけれど、冷やしすぎず快適な室温で、広々としたテーブルで至れり尽くせりの美味しいものを挙げ前据え膳で頂く幸せよ。メインは和牛いちぼのステーキだったけれど、私は、牛肉はちょっと・・・とお願いしており、オマール海老のアメリケーヌソースが出てきた。

 デザートはピニャコラーダ。カラメリゼしたドライパイナップルのトッピングが美味だった。たっぷり2時間かけて贅沢なランチを心ゆくまで堪能した。おかげさまでお腹も落ち着いており、途中お手洗いに立つというお行儀の悪いこともしないで済んだ。
 今回は治療週の週末なのに、今のところ下痢をしていない。初の快挙である。しかも、さごしだけは半分夫に手伝ってもらったけれど、ほぼ完食出来た。

 支配人がエレベーターホールまで送ってきてくださってレストランを後にした。旅行中あまりに食欲不振だったのは、単に口に合わなかったからなのだったと思う。今度はディナーに来てみたいものだ。
 そのままターミナル駅まで電車に乗り、百貨店で来週末には底をつきそうな青汁だけ買って再び私鉄で最寄り駅まで戻ってきた。

 まだまだ日が高く暑い。駅前スーパーで買い物を済ませ、夫も愉しめそうなアクションもののレイトショーチケットを取って帰宅した。やはり足が痛み、ちょっと憂鬱である。
 帰宅後はカラカラに乾いた洗濯物を片付け、一服して夕方からのヨガベーシッククラスに参加した。さすがに三連休、お盆も控え、珍しく男性4人、女性8人で12名の少人数だった。広々のびのびだったけれど、インストラクターのHさんは少人数で目が届いたのかアジャストが多々入り、あちこち治して頂いて、汗だく。ぐったりきたので、レッスン後の10分ヨガはパスしてそのままシャワーを浴びて帰宅した。

 夕飯はまたしても夫にお任せ。お昼が2食分くらいの飽食だったので、あっさり素麺と野菜だけのさっぱりご飯。日本人でよかったなあと思う夕食である。 
 ウエアの洗濯も済ませ、これから夕涼みがてら駅前までレイトショーに出かける。治療週の週末、こんなに元気なのはどのくらいぶりだろう。分子標的薬が使えず、ずっと抗がん剤治療だったら、今頃こんなことはしていられないだろう。吐き気とだるさで廃人状態の3連休を送っていた筈だ。もちろん分子標的薬の副作用で爪や皮膚障害、下痢等消化器症状もあるけれど、それでもこうしてあれこれ動き回れるのだから、感謝しなくては。

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