ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2014.11.26 その気概を是非・・・

2014-11-26 20:24:38 | 日記
 久しぶりに鉄男の息子のこと。
 年末の帰省に合わせ、夫と2人、豪華鉄道旅行を計画中である。まもなく運行終了になる夜行寝台列車に乗る大阪から北海道までの旅、である。
 さすがに人気が高いのだそうで、1か月前の発売日に予約が取れるかどうか非常に難しいとのこと。

 本人は、部活の帰途下宿に戻らず、駅前のカラオケスタジオに泊まり込み、夜明かしをして4時半に駅窓口に待機、5時半の窓口オープンとともに整理券1番をゲット。“10時打ち”の権利(1駅1人らしい。発売日の朝、早く来た人から順番に受付を行い、予め予約情報を駅の係員がマルス{コンピュータ端末}に入れておき、10時の時報と同時にエンターキーを押してくれる。申込者は10時に駅にいる必要はなく、後で窓口を訪れて確保できた指定券を購入することが出来るという、非公式かつPRなしの“知る人ぞ知る”のサービス。曰く、全国の端末から一斉にエンターキーが押されるわけで、コンマ一秒が勝負、5秒経ったら間違いなく全席完売の世界なのだそう。)を手に入れた、と興奮して電話をかけてきた。

 夫は旅行会社にも予約を入れ、保険を掛けてあるようだが、人気路線なので確保はかなり難しいのでは、と言われていたという(こちらでもお得意様相手には“10時打ち”サービスがあるようだ。しかし、何と1か月間にわたり連日予約を入れても取れなかった人もいるとのこと。)。

 本人曰く、今、自分が出来る最大限の努力はしたので、後は運に身を委ねる、とのこと。あれだけ朝が苦手な彼が・・・である。
 下宿には事前に外泊届を出し、バスも地下鉄も運行前の早朝、小雨そぼ降る寒さにもめげず、定期演奏会前に風邪をひくわけにはいかないと、防寒インナーもしっかり着込んで駅の窓口に並ぶ、というまさに好きなことだからこそ頑張れる、以外の何物でもない。それにしても、満を持してのこの力の入れようには圧倒される。
 これまでちょっと寒くても羽織れず、暑くても脱げずに汗をかいたままで、衣類の調整が出来なかった彼が、それだけでも成長したのだなあ、と思う。と同時に、是非とも、この気概をご自身の本業の分野にも使って頂きたいと願う母である。

 と、ここまではナイスファイト!だったのだが、発売時間が3分ほど過ぎたところで、「ダメだった、3秒くらいもたついていた、担当者が悪かった・・・」との連絡が入った。そして保険を掛けた筈の旅行会社からも予約OKの連絡はなしである。
 それでも彼は、諦めない、また翌朝も別の駅に行ってみる、とのこと。
 いよいよ、その気概、他にも是非・・・!と思ってしまうのである。
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2 コメント

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全力 (およし)
2014-11-27 00:21:50
素晴らしい!
やはり、人間はやり遂げたいと強く思えば力が湧いてくるんですね。
なんか読んでいて嬉しくなっちゃいました。
そして、若さっていいなと。
それにしても、ご主人と息子さん、仲良しですねー。
Unknown (ロッキングチェア)
2014-11-27 21:01:30
およしさん、こんばんは。

お久しぶりです。
本当、若いって、凄い力ですね。羨ましい・・・。(遠い目)

後日談があります。翌朝も早朝出陣で別の駅に出向いたものの、10時1分にダメだった、とLINEがありました。
それでも、自分一人の為に駅員さんが3人体制で時報とともにエンターキーを押してくれたのを確認し、それでもダメだったので、受け入れるとのことです。
まあ、2月の帰省の時に再トライもありだしね、と言っていますが、どうなりますことやら。
親馬鹿ですが、こんなに頑張ったんだから取らせてやりたい、と思ってしまいます。

それにしても、人気列車の切符の予約って本当に大変なんですね~。
夫も久しぶりの息子との2人旅を楽しみにしていたようなので、ちょっと可哀想かなと思っています。

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