ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2011.2.24 ポートの周辺のこと

2011-02-24 20:09:09 | 日記
 昨日の通院時、処置室のベッドに横になり刺針を待っていると、看護師さんが、中心静脈ポートが入っているぷっくり膨れた鎖骨下の皮膚とその上にくっきりと盛り上がっている頸部までのカテーテルの状況を指で確認しながら、消毒を始めた。

 私もその視線に気づいて「かなりしっかりでっぱっていますよね。」と言うと、「常時カテーテルやポートが衣類等で擦れたりしないようにしてくださいね。床ずれと同じですから・・・」と。つまり、そうなったら、又入れ直しの手術、ということを暗に予感させる言葉だった。

 確かに、今は鎖骨の直ぐ下に入っているので、これまで留置されていた場所よりもかなり皮膚の薄い、脂肪の薄いところに入っている、ということは前にもこのブログで書いた。5か月ほど経ってようやく気にならなくはなってきたけれど、それにしても鏡に映ったところを見ると我ながらギョッとなる。

 今回のポートにまた不具合が起これば、次回のポートを入れるのは大腿部・・・脚の付け根から、だそうだ。とりあえず昨年9月に入れ直したポートは半永久的にお付き合いしてくれる、と信じたい。左胸は放射線治療をしているから適用外、今回、頸部をループにして使ったので、もう右の血管も同じ血管は使えないのだ。
 もし大腿部からとなれば、点滴で刺針するときにはいちいちストッキングを脱いだり、洋服を脱いだりしなくてはいけなくなるから、点滴椅子に座ったままでというわけにいかず、カーテンのある部屋に移動して行うことになり大ごとだ。今はちょいと胸元を開けば良いのだから。そんなわけで、冬の間、寒くても病院に行く時にはタートルネックやハイネックの服はご法度だった。もちろん脱衣すればいいのだけれど、それもまた面倒なので、マフラーやストールでごまかしていた。

 「齢をとると首から風邪をひくのよね。」と言っていた母の言葉が正しかったのだ、と最近とても納得する齢になった。そのため、今の季節、通院日以外はほとんどタートルネックかハイネックを着ている。もちろん擦れて痛くないような柔らかい綿素材等のものを。また、下着も傷口に当たらないようなものにしている。
 風邪は免疫力が下がっている可能性がある身にはやはり凶器になりうるから。

 それでも都心等混雑した場所に行くのが、正直怖い。思いっきりぶつかられたりしたら、破損してしまうのではないか、など良くないことを考えてしまう。だから自然といつも両腕で胸をかばっているので、猫背になりがちでパッとしない。前向きに上を向いて歩きたい、と心の中では念じているのだけれど。

 それにしても昨夜は本当に眠れなかった。吐き気止めのステロイドのせいだ。病院滞在時間が長くて疲れていたので、12時前にベッドには行ったのに、1時、2時、3時、4時・・・と焦れば焦るほど眠れない。かといって寒い中リビングに起きだす勇気もなく、お手洗いに行ってみたり、水を飲んでみたりしたけどダメだった。
 そして、5時半に目覚ましが鳴るよりも先に目覚めてしまった。実質1時間ほど寝たのだろうか。やはりお腹の気持ちの悪さと寝不足はリンクしている感じで、むかむか感がかなりきつい。

 なんとかかんとか、一日の仕事はこなして帰宅したけれど、今日は一刻も早く休みたい。副作用なくそうそう毎回楽に過ごせる、ということではないらしい。特にクールの2回目、なのだろうか。情けなくも、ちょっと凹んでいる。

 さて、雛祭りも近いのでテンプレートを変更し、同時に携帯からもブログを見ていただけるような設定にしてみた。早速、自分で貼り付けたバーコードを携帯のバーコードリーダーで読み込んでみたら、ちょっと文字は小さいけれど、確かに読める。長い文だと続き→、続き→、となかなかイライラしてしまうけれど。


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3 コメント

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可愛い~ (オリーブ)
2011-02-25 13:23:45
お雛様のテンプレート、春らしく可愛らしく微笑ましいですね。
女性にとっては、いくつになってもお雛様って特別ですよね。

ポートは、言葉は良く聞くけど実物を見たことはありません。
毎回針を刺さなくて管に直接薬を流し込む感じかと思ったのですが、針刺しが痛かったとおっしゃっているので私の想像とは違うものみたいです。
私はまだ静脈注射ですが、いずれポートのお世話になる時も来るかと思います。
その時分かりますね。

私事ですが、今度のタイ旅行が終わったらパスポートの更新時期になります。
次は5年でいいかなと思っていたのですが、先日の「10年日記」に励まされ、10年更新でいこうと決めました。
自分で勝手に生存を5年以内と決めていた事に気づき、弱気な自分を情けなく思いました。

それから、あけぼの会で治療日記を書かれていたSさんのご主人のブログ、よく拝読しておりますが、奥様がシカゴに行かれた時の記念写真に今の主治医(駒込からいらした)S先生が写っていたのでビックリでした。
S教授もですが、S准教授もあけぼの会とは懇意にされているんですね。
お名前の訂正 (オリーブ)
2011-02-25 16:22:17
あけぼの会「N」さんでした。
ご主人のブログは「かい君とその一家」です。
可愛いお雛様ですよね (ロッキングチェア)
2011-02-25 23:14:40
オリーブさん、
ふっくらとした可愛らしいお雛様ですよね。
ポートはちょうど10円玉位の大きさのUFO状のリザーバーから細い管(カテーテル)が伸びているものです。
皮膚を切開してそのすぐ下に埋め込んでいるので、外側からは見えません。ただ、位置は皮膚の上からもくっきり突出してわかります。
リザーバーのシリコン部に専用の針で穿刺して静脈につながっているカテーテルを通して点滴される仕組みになっています。
タイ旅行、楽しみですね。10年パスポート、もちろんその方がいいですよ。また5年で更新するの大変ですから・・・。
そうですね。私もご主人のブログ、拝読しています。会のTさんやNさん、S准教授との写真は会のニュースレターにも掲載されていました。ちょうど2009年の秋の全国大会でNさんはパネリストとして参加しておられたし、S准教授も講演をされたので、その時にお顔見知りになったのでしょうか。

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