お父さんのマリポタ日記。
マリノスのこと、ポタリングのこと。最近忘れっぽくなってきたので、書いておかないと・・・
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 BD-1でチャリンコ通勤<1月11日=4>


湯島天満宮(湯島天神)にて

 この日は日比谷公園を通りすぎてR1をそのまま直進。大手町、お茶の水を越えて湯島まで遠回りした。

 外へ出る仕事ではないし、仕事が終わるのも深夜なので、昼間の都会は久しぶり。大手町なんて何年ぶりだろう? お茶の水にいたっては、会社へ入り立てのころにスキー用のバッグを買いにきて以来かもしれない。
 
 湯島ももちろん初めて。聖橋を渡り東京医科歯科大学の先の細い道を下ると清水坂。わっかが刻まれた道だ。お願い事をするのだから、少しは苦しまなくちゃね。ぐいっと上ると湯島天満宮があった。で、お守りなどを・・・。
 
 実は上の娘が高校受験。「太宰府へ行ってきて」って言われても自転車では行けません。湯島で勘弁してもらいましょう。

  ◆サイコンによる記録
       距離 51.15km
       平均時速 21.2km/h(境内を少し歩いたので・・・)
       走行時間 2時間24分44秒
       最高速度 47.6km/h
       ※07年の通算 418.41km
              ロード 285.35km
              BD-1  133.06km

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●月日 07年1月9日(火)
●天気 晴れのち曇り
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 「江の島カメラからは雪化粧した富士山が良く見えます」
 テレビに目をやると、確かに綺麗に見えている。空を見上げても、雲ひとつない青空が広がっている。少し寒いけど、我慢できるだろう。今日は気持ちのいい1日になりそうだ。
 
 午前8時半ごろ出発。向かうのは山伏峠。昨年8月のリベンジだ。
 
 新小倉橋から津久井湖へまず向かう。自宅からだと、このコースは緩やかな上りがあるだけで、無駄なアップダウンが全くない。非常に効率的なコースだ。


青山交差点から道志みちに入る
 
 城山大橋を渡り、三ケ木(みかげ)手前の坂を上る。自宅から1時間と少しで青山交差点に到着した。道志みちの始まりだ。山中湖は46km先にある。


のどかな風景

 太陽がまぶしい。でもそのおかげで足先が冷たいほかは、それほど寒いとは感じない。緩~い登り坂を、太陽の光を体に浴びながらのんびりと走る。


自宅から2時間ほどで両国橋

 神奈川県側のR413の最高標高地点451メートルまで上り、両国橋まで下る。ここには月夜野バス亭もある。ここまで自宅から約2時間あまり。距離は約43km。会社へ行くのとほぼ同じ距離だが、気分が断然違う。山の中の道は気持ちがいい。
 
 ここで最初の休憩。この日は平日で車の通行量も少なく、ローディーにいたっては、途中でひとり見ただけだ。
 
 自販機で缶コーヒーを買って少し暖まる。自宅で入れてきたボトルの水はまだ充分にあるが、先のことを考えてペットボトルを1本買っておいた。


ここから山梨県。っと、あのガードレールは何?

 「凍結に注意して下さい」という看板を横目に、両国橋の先にいきなり始まる激坂を上る。ここから山梨県道志村だ。


両国橋を過ぎると、路肩に雪が現れ始める

 標高を上げるに従い、路肩に雪のかたまりが現れる。山はうっすらと雪化粧をしている。例の低気圧の影響で、週末に降雪があったようだ。
 
 実は、雪のことは全然、考えていなかった。とにかく、「凍結する前にリベンジする」ことしか頭になくて、家を飛び出してきた。冷静に考えれば、道志みちは危険なルートだった。
 
 走りながら、1年前のことを考えていた。
 
 この時期、平日の休みと言えば、日帰りスキーに行っていた。清里の先のサンメドウズがトップシーズンにはスキーヤーオンリーだったので、子供が学校へ行った後に、午後だけ滑りにカミさんと、あるいは一人で何度か行ったものだ。
 
 それが1年たったら、スキー板は物置に入ったまま。代わりにその雪の世界を自転車で走っている。なんだか不思議。
 

道の駅道志到着。自宅から約3時間

 ここまでは路肩に雪がところどころ残っている状態。路面は凍結しておらず、普通に走ってこれた。両国橋から約1時間で、このときの時刻は午前11時半過ぎ。
 
 体が冷え切っている。とりあえずビール! じゃなくて、とりあえず「あったかいもの」。


ふるさとうどんは「緑色のクレソンうどん」470円

 「手作りキッチン」で「ふるさとうどん」を頼む。あれ、緑色だ。そばと間違えた? でもメニューにそばはないので、間違えようがない。食べてみたが、よく分からない。もともと味オンチだし。
 
 寒かったこともあり、あっという間に完食。スープも全部飲んで、暖まったぁ! ようやくひと息つけたよ。
 
 後で調べると、このうどんはクレソン(西洋わさび)うどんで、「ワサビDEクレソン」「クレソンジュース」「クレソンケーキ」「クレソンサラダ」と同様、ここでしか食べられないそうだ。


前途に不安を感じる「道の駅どうし」の雪

 夏に来たときは、ここまでが果てしない遠さだった。それがこの日は余裕を持って来ることができた。1度走った道というものあるだろうが、のどかな風景をしっかり楽しむことができた。
 
 さて。暖まったことだし、トイレも済ませてスッキリした。ボトルの水が半分以上残っていることを確認して、午後12時過ぎに山伏峠リベンジへ走り出す。
 
 
 人家が途切れるあたりから、降り積もった雪の量が増している。回りを見渡すと綺麗な銀世界。路肩に積まれた雪も車道へはみ出すほどになってくる。車道部分で路面の凍結はまだ見られないのが幸いだった。
 
 雪が降り積もった山伏キャンプ場を過ぎる。車はときおり通るだけ。静かな世界を時速10km/h前後で上る。足先の寒さも今は感じない。
 
 そして、最初の直線の上りが現れた。ここからが勝負だ。路肩には除雪の雪があふれたり、解けた雪が水たまりとなっているため、車道をセンターライン方向へ多少はみだしながら上っていく。
 
 上りきって左へ曲がると多少平坦になりほっとしたのも一瞬、また直線の長い上りが待ち構える。辛い辛い坂だ。でももう少しだ。峠は近い。それを知っているので、気持ちが切れない。
 
 2番目の長い直線の一番きつい坂を登り切り、左へカーブすると「水源の森」の碑が見える。その先を右へ曲がるとまた上り。ここだっけ、足着いたところ? いや、違う。まだ先だ。
 
 そして・・・。次のカーブを曲がって上りに入った瞬間、思い出した。「ここだ。ここで足を着いたんだ。よし! 最後の上りだ」。もうちょっと頑張れば、トンネルが見えてくる! 
 
 この先に峠があることを知らなければ、気持ちが萎えるような最後の少し長めの直線の坂。そこを今回は「最後のひと踏ん張り」と覚悟を決めて上って行く。
 
 上りきりカーブを曲がると「この先のトンネル内は漏水に注意」という看板が目に入ってくる。前回はこの看板を見て思い切り凹んだ。それが、今回はゴールへと導く道標となった。


山伏峠! リベンジ成功

 「道の駅どうし」から約9km。標高差は約400メートルなので平均勾配は約4.4%。前回、峠直前200メートルで足をついたことのリベンジは果たしたよ。いぇ~い!


峠の回りは雪に覆われていた

 ここは標高1100メートル。車道は除雪されているが、周りは雪がつもったまま。一面の銀世界だった。雪はまったく予想外だったが、ここまでそれほど寒さを感じることもなく、危ない箇所もなくスムーズに走れた。おまけにこの風景。ちょっとラッキーだったかな。
 
 さて、最初の目的は達成した。次の目的は山中湖で富士山の写真を撮ることだ。前後のライトを点灯してトンネルへと突き進む。


自宅から4時間半で山中湖到着。ここも雪が降ったようだ。残念ながら富士山は見えず

 トンネルを抜けると、そこも雪国だった。
 
 路面は雪が多少解けてきたようで、水たまりが一杯。それを避けながらハイスピードで下りていく。周りにあるはずのテニスコートは綺麗に雪に埋もれている。
 
 平野の交差点を右折。さあ、富士山は? 
 
 あれ、ダメだ。雲がかかってる・・・。道志みちの途中では綺麗に見えたのに。やっぱりあそこで写真を撮れば良かったと、後悔しても後の祭り。まあ、これから何度も来るだろうから、今回は諦めよう。

 ボトルの水はここでなくなった。夏場に来たときは、ペットボトルを何本買ったか忘れるぐらいだったが、冬場だとほとんどいらない。
 
 山中湖まで自宅から約72km。平均時速は19.7km/hで、グロスの所要時間は約4時間半。また近所の人が聞いたら驚いてくれる走りをした。以前、ツーリングから帰って、マンションの玄関付近で遊んでいた子供たちに「どこ行ったの?」と聞かれ、「箱根だよ」と答えると、その子供はぽかんとしていたのだが(箱根がどこだか知らなかったようだ)、すぐそばで井戸端会議をしていた奥さん連中が話をやめて「はこね??」と、声を一斉に挙げられ目を丸くされたことがある。まあ、普通の人にとっては信じられない話ですね。
 
 帰りは三国峠、明神峠経由でR246に出る予定にしていた。もう一度、平野の交差点まで戻り、道志みちのひとつ先の道を左へ入る。
 
 うわ、ここも雪国だ。歩道に雪があふれている。でも、路面には雪も凍結もなく、走れないことはない。行けるところまで行ってみよう。ダメなら引き返して、道志みちを帰ればいい。
 
 少し上ったペンションなんかが固まってある場所あたりから、道は凍結してきた。やばいな。どうしよう。でももう少しだけ上ってみよう。


三国峠への登り。山中湖が一望。富士山(左)は雲がかかって見えず

 やがて道は日陰部分から日の当たる斜面となって凍結もなくなった。そしてこの絶景。これで富士山が見えれば最高なんだが。
 
 この写真を撮るために自転車を降りた先に駐車場があり、数台の車が止まっていた。何人かいた観光客のなかのあるカップルに「あれ」とか指さされて、変な目で見られたような気がした。そうだよね。いくら天気がいいとはいえ、回りに雪があるっていうのに、自転車でこんなところまで上ってこないよね。
 
 そんな好奇の視線をものともせず、さらに上る。傾斜はそれほどきつくはない。
 
 しかし、峠が見えてきたところから、道は凍結だらけとなった。


三国峠。峠周辺の道は完全に凍結

 なんとか車のワダチの部分を選んで走るのだが、それもついにできなくなった。道全体が凍結している。しかし、峠のピークはもう見えている。すぐそこだ。
 
 でも、もう乗れない。仕方ない。歩こう。ここまで来ては引き返せない。引き返す気にならない。
 
 ズルズル滑りながら自転車を引きずって、ピークまで上った。
 
 「三国峠」という看板はなかった。道標があったが、そこには三国山と明神山の方向が記されているだけだった。
 
 この1170メートルの峠を境にして、先は神奈川県山北町となる。
 
 この先も道路は凍結状態。どこまでこれが続くのか分からないが、とにかく下りよう。歩いて。
 
 ここで滑ったらどうなるんだろう? 携帯は圏外だし、道から外れて落っこちたら助けは来ないぞ。
 
 ちょっと凍結のない部分があったので乗ってみたが、カーブにさしかかると全面凍結。あ~、止まれない! やばい。クリート外して両足ブレーキだ! うわっ~! 効かない!? 止まってくれ~。
 
 ザザーーーーーー。・・・・・。ふう、止まった。無理せずやっぱり歩こう。
 
 しばらく歩くと、ところどころに凍結は残るものの、大部分は走れる路面となった。何キロかは歩く覚悟をしていたが、助かった。歩いた距離は数百メートルで済んだ。


明神峠(手前が三国峠方面)。ここは何とか走れたが・・・

 標高900メートルの明神峠まで下りてきた。ここから静岡県小山町となる。ここも看板などはない。道標には「明神峠あと7km」という道標があった。本来の峠はここからまた上っていくのだろう。
 
 明神峠の先の道は見えない。それほど急な坂ということだ。
 
 いきなり10%という標識が見える。そして13%、15%と次々にその傾斜を増しながら、道は下っていく。噂には聞いていたが、下り車線にも標識がちゃんと立っていた。


18%の激坂

 そして、出ました18%。路面に滑り止めのワッカが刻まれている。おまけにきついカーブが続く。
 
 実は、明神峠から下へ下りるときは怖くて仕方なかった。どこが凍結しているか分からないというのが最大の不安なのだが、それにも増して不安だったのが、ブレーキの効きがよくないことだった。
 
 ぐっと握っても、す~って感じで自転車が進んで行く。思ったようにコントロールできない。これはブレーキの性能のせいなのか、私の握力が弱いせいなのが。手もかじかんでいるので、力がでないのも確かなのだが。
 
 15%の坂でもやばい状況だった。18%の坂を見たときは諦めた。どうみてもここは「大空へ一直緯」への道だ。
 
 で、歩いて下りた。下りを歩くなんて初めてだが、怖いものは怖い。仕方ない。
 
 道からワッカが消えて、15%、10%と傾斜が減っていったときは、心底安心した。やっと自転車に乗れるよ。
 
 下り車線の標識は、私のような坂を下るのもヘタレな人のためにあったようだ。
 
 それにしても、この坂を時速70km/hで下った人がいる。信じられない。人間技ではないですね。この坂は下るのではなく、上った方がきっと楽しいと思う(と言ったからといって、上ろうと思っているわけではありませんよ。絶対上りませんからね!)。
 
 明神峠入り口のT字路にぶつかり左折。そのままR246まで下り降りる。ここはヘタレな私もスピードが出せる緩い坂。気持ち良かった。
 

小山町からR246で帰ります。あと50kmぐらいかな

 しかし、小山町からのR246は生きた心地がしなかった。下り基調とはいえ、トンネルに加えて遙か下に流れる川にかかる橋の連続。さらには強烈な向かい風。高所恐怖症の私にとっては、橋の欄干が低くて何だか心細く、走っていて怖くて仕方なかった。
 
 谷峨、山北と越え、松田を過ぎたあたりで、ようやく気持ちが落ち着いてきた。この道はできれば2度と通りたくない。
 
 「寄」って「やどりき」って読むんだ。「寄入口交差点」を過ぎたときに初めて知った。名古木通過が午後3時ごろ。小山町からR246に入ってからここまで信号がほとんどなく、2,3度しかストップしていない。これはこれで疲れた。

 名古木交差点はそのまま直進。善波峠を気持ちよく下りて、自宅へ一直線。自宅到着は午後4時半過ぎ。だいたい予定の時間に帰宅できた。
 
 山中湖往復は、距離的には三浦1周と同じくらい。でも相手は山梨県だし、坂もあるしで、できるとは思わなかった。少し自信がついたかな。これでもっと日が長くなれば、雛鶴経由で帰って来ることにしよう。
 
 調べてみると、山中湖から御坂みち(旧道)経由で甲府までは約60km。自宅からは約130km。御坂みち約9km、平均勾配5.5%を頑張れば夕方前に甲府に着く。今年の甲府戦がナイトゲームだったら、このルートで行こう。

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●ルート 自宅~津久井湖~道志みち~山伏峠~山中湖~三国峠~明神峠~駿河小山~R246~自宅
※往路コース
※復路コース
       距離 144.71km
       平均時速 21.8km/h(歩いた区間も含む)
       最高時速 50.7km/h
       走行時間 6時間38分05秒

       ※07年の通算 363.19km
              ロード 285.35km
              BD-1   81.91km
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