いくやの斬鉄日記

オープンソースからハイスクールフリート、The Beatlesまで何でもありの自称エンターテインメント日記。

ダミーテキストを簡単に挿入する

2013年12月11日 00時00分00秒 | LibreOffice/AOO
この記事はLibreOffice Advent Calendarの一環で書きました。
というか『少なくともLibreOfficeでは、使うだけだと貢献にはならないという話。』もそうでした。
大したことを書いたつもりはなかったのですが、期せずして大量のPVになったので、今度はまったく役に立たないことを書こうと思いました。

普通使う機会はないのですが(原稿書くとたまに使うことがあります)、Writerの[編集]-[入力支援]-[標準]に[ダミーテキスト]というのがあって、

彼は背後にひそかな足音を聞いた。それはあまり良い意味を示すものではない。誰がこんな夜更けに、しかもこんな街灯のお粗末な港街の狭い小道で彼をつけて来るというのだ。人生の航路を捻じ曲げ、その獲物と共に立ち去ろうとしている、その丁度今。 彼のこの仕事への恐れを和らげるために、数多い仲間の中に同じ考えを抱き、彼を見守り、待っている者がいるというのか。それとも背後の足音の主は、この街に無数にいる法監視役で、強靭な罰をすぐにも彼の手首にガシャンと下すというのか。彼は足音が止まったことに気が着いた。あわてて辺りを見回す。ふと狭い抜け道に目が止まる。 彼は素早く右に身を翻し、建物の間に消え去った。その時彼は、もう少しで道の真中に転がっていたごみバケツに躓き転ぶところだった。 彼は暗闇の中で道を確かめようとじっと見つめた。どうやら自分の通ってきた道以外にこの中庭からの出道はないようだ。 足音はだんだん近づき、彼には角を曲がる黒い人影が見えた。彼の目は夜の闇の中を必死にさまよい、逃げ道を探す。もうすべては終わりなのか。すべての苦労と準備は水の泡だというのか。 突然、彼の横で扉が風に揺らぎ、ほんのわずかにきしむのを聞いた時、彼は背中を壁に押し付け、追跡者に見付けられないことを願った。この扉は望みの綱として投げかけられた、彼のジレンマからの出口なのだろうか。背中を壁にぴったり押し付けたまま、ゆっくりと彼は開いている扉の方へと身を動かして行った。この扉は彼の救いとなるのだろうか。

という文章のサンプルが入力できます。
実はこれにはd+t+F3キーというショートカットが割り当てられています。
以上おしまい。

……では何なので。
このダミーテキストは少なくともOpenOffice.org 1.0の頃にはすでにありました。ということはSunがどこかの翻訳会社に外注したのだと思いますが、明らかにイマイチです。誤変換もあります。
同じ機能は故IBM Lotus Symphonyにもあって、

彼は、背後にひそかな足音を聞いた。それは、よい前兆ではなかった。こんな夜更けに、この街の悪評高い一角で、誰が後をつけてくるというのだ? 一仕事成功させ、ドル札を持って逃げてきたばかりだというのに。同じ考えの悪党が別にいて、今や彼を見張りながら仕事の成果を横取りしようと待ち構えているというのか? それとも、背後の足音は、彼の手首に手錠をはめようと尾行してきた、この街に無数にいる警官のものなのか。彼は、不安気に辺りを見回した。ふと彼は狭い路地を認めた。彼は電光石火の速さで左側に突進し、道の真ん中でゴミ箱につまずいて転びそうになりながら、2 棟の倉庫の間に消え去った。暗闇の中、彼は不安な気持ちで歩を進めたが、突然硬直した。行き止まりだった。来た道を引き返さなければならない。足音は次第に近づいてくる。彼は、角を曲がる黒い人影を見た。これで、万事休すか? 彼は、闇に身を隠すように壁に背を押し当てながら、あの計画も苦労もすべて無駄なのかと思った。汗びっしょりになりながら、彼は寒気を覚え、恐怖が遠ざかっていくのを感じた。突然、横の扉が夜風に吹かれ、ほとんど聞き取れないほどの音できしみながら開閉したのだ。これは、彼が祈った安息の地なのだろうか? 彼は壁に身体をいっそう強く押し当て、闇に溶け込みながら、ゆっくりと扉に近づき、敵から離れた。この扉は、彼を隠してくれるだろうか?

と訳されています。はるかにマシですね。ちなみにショートカットはありませんでした。
Apache OpenOfficeにはIBM Lotus Symphonyの翻訳は適用されていないので、LibreOfficeと同じはずです(確認してません)。

翻訳だから直せばいいじゃんと思いがちですが、前にちょっと調べた感じだとPootleにはない上にかなり特殊な方法で収録されている(確かZIPファイルか何かの中にある)ので、おいそれと翻訳できません。

まぁこんなのを使うよりも青空文庫からテキストを拝借してきたほうがいいと思います。
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