いくやの斬鉄日記

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LibreOffice Calc 6.1.xのマルチスレッドサポートの効果を見る

2018年12月12日 21時35分21秒 | LibreOffice/AOO
この記事はLibreOffice Advent Calendar 2018の12番目の記事です。

LibreOffice Calc 6.1でマルチスレッドをサポートし、各種計算が速くなりました。
とはいえ、どのぐらい速くなったのかはリリースノートのグラフでもよくわかりません。

Calc開発者の吉田浩平さんが公開されているOpenCL test documents for Calcを使って、ベンチマークを計測してみることにしました。このベンチマークはOpenCLでしか使用できないわけではありません。

計測環境はうちにあるPCで、OSはUbuntu 18.04.1 LTS、LibreOfficeはAppImage版のLibreOffice 6.0.7と6.1.3です。マクロを有効にするほかの設定は全く変更していません。

何をリファレンスにすればいいのか難しいですが、Intel Core i5 5200Uあたりが適切でしょうか。


こんなスペックです。



上が6.0.7、下が6.1.3です。すなわち数値が少ないほうが速いです。

Intel Core i7 7500Uを見てみましょう。というかレッツノートです。


こんなスペックです。



上が6.0.7、下が6.1.3です。Core i5 5200Uと似たような傾向ですね。

うちのメインPC、AMD Ryzen 5 2400Gはどうでしょうか。


こんなスペックです。



上が6.0.7、下が6.1.3です。文字どおり桁違いに速いですね。

うちの検証用兼LibreOfficeビルド用PC、AMD Ryzen 5 1600はこんな感じです。


こんなスペックです。



速えよ!

ついでオマケとしてIntel Celeron J3455も見てみましょう。


こんなスペックです。



Core i5 5200UやCore i7 7500Uと違ってリアル4コアなので半分のスコアになっていますが、いかんせん絶対値が低すぎる(=遅すぎる)のでしんどいところでしょうか。

このように、マルチスレッドに対応したCPUを使用している場合は大なり小なりLibreOfficeをバージョンアップするだけでCalcが速くなることがわかりました。
そしてスレッド数が多くなれば多くなるほど速くなる傾向があることがわかります。

まぁAMDのスポンサードで実装された機能なので、当然のような気はします。
というわけで、LibreOffice Calcの計算速度が遅くて困っている人はAMDのCPUを搭載したPCに買い替えましょう。
……あれ、何の記事だっけこれ……。
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