電子書籍の衝撃 (ディスカヴァー携書)佐々木 俊尚ディスカヴァー・トゥエンティワンこのアイテムの詳細を見る |
私はディスプレイで文章が読めません。どういう事かというと、読んでも頭に入りません。原稿書くときにはOOo Writerを使うわけですけど、校正は印刷してやります。ディスプレイで原稿を読んでも特におかしなところが見つからなくても、印刷したらぼこぼこ見つかる、なんてよくあることです。そのため、何年か前に書籍の仕事をしたとき、いちいちインクジェットで刷ってたら膨大な時間がかかるので、レーザープリンタを購入したわけです。
そんななので、今後どんなに電子書籍が普及したとしても、私は読むことができません。もし紙の本がなくなったら、私は本を読むことができなくなってしまいます。そうなったら、青空文庫の本でも印刷して読むことにしましょうかね。
そういうわけなので、この本に書かれていることは私には直接関係しないわけですが、私の意志とは関係なしに電子書籍は普及するわけですから、トレンドは押さえておこうと思ったわけです。
トレンドは押さえることはできましたが、KindleかiPadかという未来は正直ご勘弁願いたいところです。
ここは余り触れられていないところですが(そして私が最重要視することですが)、どちらも独自のDRMがかかっています。DRMは商品として消費するにはいいんですけど、継承して文化とするには無用の長物だと思うんですよねぇ。iTunesとかもそうですけど。Ubuntu One Music Storeで買ったMP3にはDRMがかかっていないので魅力的です。
私が買ったものは、iPadでもKindleでもWindowsでもUbuntuでも読めないと嫌です。ご勘弁願いたいというのは、そういうことです。